- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344413863
作品紹介・あらすじ
ワクチンが足りない!情報が操作されている!ウイルス学者・永谷綾は、厚労省の新型インフルエンザ対策の不備を追及、本省を追われる。同時期に、"弱毒型"インフルエンザが発生、同省の対策の甘さが露呈した。もし今"強毒型"が流行したら、被害は何百倍にもなる。綾は、政界や経済界に直訴を始めた。厚労省の闇を暴く、問題の社会派小説。
感想・レビュー・書評
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新型インフルエンザ対策のために奔走する研究者となかなか動かない厚労省の温度差などがかなりリアルに伝わってくる。
自分もこれまで、インフルエンザは風邪の少しひどいものだと思っていたが、新型コロナのパンデミックが起きている今読むと、インフルエンザ対策、そして、感染病対策の大切さを改めて感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
パンデミックの小説の中では、もっともリアルで読みやすい。小説と同じように、現実も明るい未来が見えて、具体的に前に進んでもらえたらいいなと思う。
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【推薦者】
保健医療学部救急医療学科教員 中澤 真弓
【学生へのメッセージ】
コロナ禍で著者をメディアで目にする機会が多くなり、興味を持って読んだ作品。2009年に書かれた小説ですが、まさに現在の日本を描いているような描写に感嘆しました。
▼配架・貸出状況
https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00531530 -
2020.3.31読了
全世界的に新型コロナウイルスが猛威をふるっている。
本書は10年以上前に出版されたものであるが、
書かれている内容と極めた似た状況に今の世界はある。
感染症を完全に防ぐことは無理かもしれないが、
全世界、各国家、各企業、各家庭、個人レベルで
可能な限りの備えをすることが
爆発的な感染を防ぐ唯一の方法であろうと信じる。
備えと予防に勝るものはない。
危機意識を常に持つことの大切さを喚起させてくれた一冊。 -
文書体が多く、専門的な知識も多いため、感染症に興味がないと途中で飽きてしまうかもしれない。専門家が書いただけあってリアルな描写。想像していたよりはるかに面白かった。
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2014.9.25ー70