因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)

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著者 : 根本敬
  • 幻冬舎 (2010年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414648

因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 読み終わるのにものすごーーーく時間がかかった。
    因果鉄道の旅。というタイトルはまさにばっちりだ。
    表紙も中身をあらわしている気がする。
    おもしろい。と言い切ることはできないし、人に薦められないが、おもしろくないとも言い切れない。
    読まなきゃよかったが読んでよかったかもなといった本です。

  • 読んだことのないタイプの本

  • 【無駄の中にこそ宝がある】
    人間観察、と言うには危険な相手と危険な距離感を保ち続けるハイリスク・ローリターンな根本敬の因果人生。
    香ばしさやコク深さを超えたデンジャラススポットに身を投げるその姿勢に尊さを感じつつ、根本さん、危ない!とドキドキしながら対岸の火事をビール片手に見物する野次馬なのだ我々は。

  • これを読んで、蛭子さんの行動原理がわかりました。

  • 初めの方を読んだときは、「ああ、こういう感じか……。
    買わなきゃよかった系かな」と後悔しました。
    なんというか、「俺だけは周りの奴とはちょっと違ったんだ」
    みたいなことを堂々と言ったり書いたりしてる人って、
    あまり好きではないので。
    そして単純に「下品」だったので。

    で、ずっとずーっと読まずに置いてあって、
    でも私の本棚がいっぱいになってきたので、
    整理整頓するためにも読まなければと取り掛かりました。

    「また、途中でやめちゃうかもなぁ」と思いながら読み始めましたが、
    結局止まらずに一気に読めました。
    下品なんだけど「で? この後内田君はきよみとどうなるのよ」
    と妙に気になったりして。
    しかし、これは本当に実在する人なの?? 
    とんでもない奴だな、内田は。

    蛭子さんのエピソードも出てきますが、蛭子さんは
    やっぱり蛭子さん、なんですね。

    おもしろくはあるんだけど、でも人に「これお勧め!」と
    勧められるかといえば決して勧められない(アラフォーの
    子持ち主婦が周りの友だちになんてとてもとても…)、そんな本です。

  • 闇本【渋谷で生まれて目黒区で育ったんたけど、小っちゃい頃から嫌な子供だったな。】サブカル界の大御所とのこと。リアルチャネリングの感触。

  • 思わず電車の中でクスクスしちゃいました。これは面白い本に出会いました!!

  • 松尾スズキが言う「突飛な人」、大槻ケンヂが言う「文学な人」のルポタージュかな?

    身の回りのとんでもない人から、勝新太郎、蛭子能収、奥崎謙三と有名人も取り上げている。

    俺が一番ウケたのは、千葉の山奥で、捨てられた犬や飼い主が飼えなくなった犬を引き取り、飼っている「しおさいの里」のルポタージュ。

    この「しおさいの里」、なんと500匹の犬を飼っている。

    この「しおさいの里」の情景が描かれた部分を以下に引用する。

    「 何もない野原で寒い風はピューピュー吹き放題で、1頭吠えりゃ残りの499頭も一斉に吠えるわけで、想像を絶するうるささなんだけど、日が沈むと辺りは真っ暗になるし。それで、古タイヤに灯油をかけて燃やすわけ。そうすると、ススが凄いんだよ。真っ黒な煙がモクモクと出るから、みんな真っ黒になっちゃって。殆ど戦場って云うくらいに壮絶な現場でしたよ。」

    一見良い事をやっていそうだが、なんだろう、このガサツで、汚そうで、貧乏臭そうな感じは。で、「しおさいの里」で犬の世話をするボランティアと作者の根本敬の会話が、かなりトんでいる。以下に引用する。

    「『いいか、俺はね、毎日1日に2回エサやるけど、エサが終わると全部いちいちこうやって洗ってるだよ、ぴかぴかに。でもわざわざこんなの洗剤使ってゴシゴシ擦る必要ないんだよ。水でちゃっちゃっちゃっとやりゃあ、それでいいんだよ。な、こんな事無駄な事だと思うだろう』
    『え、いやまあ』
    『そうだよ、無駄な事なんだよ』
    で、次にドスの利いた大きな声で、
    『でもやるんだよ!』 」
    なんだろう?活字だけ読めば、やり取りとしては成立してるのに、会話としては、成立してない、一方的にトんじゃってる感じ、けどたまらん。
    で、「しおさいの里」の主催者、本多さんは、ボランティアの人を超えたトびっぷりである。また、以下に引用。

    「『私は今、全国キャンペーンをやっていて、年に何回かバスで日本の各地を廻ってるんだけど、それは犬や猫を捨てるのを止めようとか、避妊手術の法制化を訴えたり、そういう目的もあるんだけど、もうひとつ、良い場所を探すっていう目的もあるんですよ』
    『あ、それは』
    『山を買って、そこに全国の捨て犬や捨て猫を引き取るんです。出来れば温泉の出る所がいいね。病気の犬を治療できるからね。そこに、犬の宿舎、猫の宿舎、そして、ボランティアの人達とその家族が住める様な大きな宿舎も建てます。それから孤児院も建てて、全国の孤児もそこに引き取る。で、私が教育して、国のお役に立てる様な立派な人間を育てるんです』『お役に立てるといいますと・・・・・・』
    『獣医などの立派な人間です』」

    本多さんは、とてつもなくデカい人間だ。確かに、実現したら素敵な事だが。うーん、あまりにデカ過ぎる。

    「しおさいの里」は、いつしかマスコミに批判される様になる。
    マスコミが批判した内容は、
    ・狂犬病などの、伝染病の予防注射を全然していない。
    ・皮膚病やジステンパーにかかった犬を普通の犬と隔離せず一緒に飼育している。
    ・本当の犬好きならあんな飼い方しない。
    ・寄付金の使途に不信な点が多い。

    本多さんが我々一般社会人の常識では測れない大きな器である事がよくわかる。

    と、まあ「しおさいの里」の本多さんの話ばかりになってしまったが、他の章でも本多さんに勝るとも劣らない、トんでる人達が沢山登場する。初期の「クイックジャパン」が好きな人とか、結構ハマると思う。

  • 文庫版の吉田豪の解説目当てで買ったけど結局再読。
    実生活ではどうしても切り捨てざるを得ない無駄なものをこんなにも丹念にすくいあげて開陳してくれる根本先生には感謝してもしきれない。個人的には『でもやるんだよ!』の誤用が目立つようになったと思っていて、ちゃんと本書を読めよと。
    吉田豪の解説は半分は蛭子能収解説という全くの無駄っぷり。素晴らしい。

  • 根本敬の本は初めて。
    みうらじゅんと並びサブカル界の大御所だけあって、着眼点が面白い。
    奇人・変人を研究対象としておもしろがって観察してはいるが、
    けっしてバカにしたり、相手を不愉快にさせたりしているようではなく(この本を読んだだけの感想だが)
    それらの人たちとの付き合いを純粋に楽しんでいるあたりが
    常人にはまねできないと感じた。


    この本を読んだ後に家に帰ったら健康診断の通知がきており、
    人生初の再検査となったことが判明したときに、
    これが自分のホシか、と納得してしまった。

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因果鉄道の旅 (幻冬舎文庫)の作品紹介

下品、野卑、矮小、間抜け、暴力的、自分勝手、過剰な自意識と無意識…人間(おもに無名人)の、あらゆる愚かさを冷徹な観察眼で濃厚に描き、笑ってはならぬと思いながらも笑ってしまう究極のエンタテインメント。「中年愛への原体験」「内田研究とビッグバン」「尹松淑さんのこと」他、名作多数を含む現代日本の「旧約聖書」、珠玉の人間紀行。

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