ペンギンの台所 (幻冬舎文庫 お 34-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344414808

作品紹介・あらすじ

苦節10年の末に、小説『食堂かたつむり』でデビューを果たした著者。執筆、サイン会、取材と怒涛の日々を送る彼女に代わって、ペンギンが台所デビュー。まぐろ丼、おでん、かやくご飯…。へとへとで家に帰っても、ペンギンと食卓を囲めば一瞬にして元気になれる。心のこもった手料理と仕事を通じての出会いに感謝する日々を綴った日記エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 「食堂かたつむり」出版の頃
    キッチン付きの京都の宿
    石垣島
    ココファーム

    めっちゃお腹すきます
    取材や執筆活動に忙しい最中にも丁寧な日常を送っていらっしゃる
    ほかの作品も読んでみよ
    オーディブルで

  • 前回の流れで読む。
    ちょうど小川糸さんの作品で初めて読んだ食堂かたつむりが、
    店頭に並び、それ関連の様子が綴られている。

    今回も、小川糸さんの魅力に惹かれ、
    読書メモにたくさんのメモを残しました。

    母が好きな五木寛之さんのこと、向田邦子さんにことも綴られており、
    彼女の作品を読むことで、影響を受け、
    大げさですが、いろんな世界を広げたくなりました。
    私はツイッターが好きなのですが、
    その中で、
    『「何かおすすめしてもらったら、すぐ見る、すぐ買う、すぐ食べる」というのをできる限りやってみたら、生活の中の楽しみが増えた』
    というツイートを見て、
    私もそれを意識したいと思った。

    日記って、だいぶその人の姿が伺えるものですね。
    またその方が日記を長く続けてれば、より感じれます。

    小川糸さんの日記のカテゴリーの中で多いのは、食についてです。

    わたしは、仕事をしていると帰ったら何を食べようかがとても楽しみでした。
    ですが最近、何を食べていいのかがわからなくなり、
    あまり食欲が以前より湧かなくなりました。
    それは、自分が疲れているからだということに気づきました。
    当たり前のことなんですが、
    以前にはあんまりこうゆう感情を一つづつ辿り、
    感じたことがなかったので、
    なんか自分の中で小さな驚きができています。
    改めて、食欲があることは大事だと気づきました。

  • オーディブルには小説がないのは残念。日記ばっかり読んじゃった。時間に余裕のある作家って素敵だな。でも売れっ子だからどんどん制作しているかんじ。私はこの作者の語り口調が好き。

  • まだ小川糸さんの作品、このエッセイしか読んだことないので、とにかくこの人の人の良さというか、周りの方への感謝を忘れない姿勢、素敵だなって思いました。
    今度小説の方も読んでみようと思います。

  • 小川糸さんのブログを編集した日記のような薄い文庫本。『かたつむり食堂』の出版寸前から大ヒットして、完全に「作家」になるまでの、みずみずしい心の動きや、新しい体験、まわりのあたたかな応援などがつづられてほっこり

  • 日記エッセイの2冊目。2008年分のブログをもとにしたもの。
    「食堂かたつむり」刊行前後の、作家として羽ばたいていく様子が綴られている。読んだ本の紹介や感想なども。
    辺銀食堂、きになるな〜

  • 糸さんの言葉選びや表現が好き。知らない言葉もあるけど読みながら検索したりして大変勉強になる。今回も温かい気持ちにしてもらった。

  • 食堂かたつむりのすぐあとくらいの日記。読み終わった本なども記述



    C0195

  • 久々にこんなに中身のない本を読んだので思わずレビュー。
    小川糸さんは小説家だそうですが、正直物書きの方にしては文章が少し稚拙な気が……。
    ほのぼの系、日常系エッセイというにも無理があると思います。
    一般人の日記と言われたら納得しますけど。
    初めて読んだ著者の作品がこちらで他の作品のことは何も知らないので
    色々とやかく言うのは憚られますが、売れっ子作家ならこの程度の内容でも本にできるんでしょうか。
    とにかく中身がないです。ページ数も少なければ内容もペラペラ。
    それなのに読むのにものすごく時間がかかってしまい、疲れました。
    話の途中で急に「ペンギンがペンギンが」と言い出すから何のことかと思えば
    ご主人のことだそうですね。小川糸さんファンの間では知れ渡っていることなのかもしれませんが、何も知らない状態でいきなりペンギンペンギンと言われたら困惑します。
    何も知らない読者のために、少しでも良いから説明をつけてほしかったです。
    それにしてもどうしてご主人のことをペンギンと呼んでいるのでしょうか。
    特に面白くもないしカワイイとも思わないしセンスがあるとも思えない。
    ペンギンのように愛らしい存在ってことですかね。知らんがな。

    『ペンギンの台所』というタイトルをつけるくらいだから
    ご主人の手料理の話が中心なのかと思いきや、全くそんなことはなく。
    ペンギンの料理の話は申し訳程度にちょこちょこ挟まれているだけ。
    小川糸さんの忙しくも充実している日々のことが延々と綴られているだけです。
    確かに日記エッセイとは書いていますけれども、本当にただの日記。
    本人と身内と友人知人と熱心なファンくらいしか興味がないだろうと思うような内容ばかり。
    その文体もどこか上から目線の語り口調で、行間に著者のプライドの高さが垣間見えます。
    とにかくツッコんでいたらキリがない。例えば

    ・プロのフードスタイリストが作った料理を見た感想で
    「わたしが作るのより、ずっとおいしそう」
    って、そりゃそうやろ。比べるのも失礼。
    「私が作るものとは全然ちがう!」ならまだわかるんですけどね。

    ・宮部みゆきの本を読んだ感想には
    「ラストの終わり方がよかった」とありますが
    「ラストの終わり方」ってなんやねん。
    ラストと終わり方は意味一緒じゃい。

    ・「十代の頃、近しい人に、『マシュマロナイフ』だと言われたことがある。
    マシュマロだと思って食べると、中にナイフが入っている、という意味らしい。
    私自身は、ナイフを隠しているつもりはないんだけど……。」
    マシュマロの中にナイフが入っているからマシュマロナイフって、意味そのままやがな。
    マシュマロのようにふんわり優しくて可愛らしい人かと思ったら、意外と鋭い一面を持っていたとか綺麗な薔薇には棘があるとかそういうことを言いたいのかなんなのかよくわかりませんがマシュマロナイフというキャッチフレーズご自身でとても気に入ってらっしゃるのでしょうか。マシュマロとはずいぶん可愛らしい表現だ。
    私にはマシュマロからナイフの剣先が突き出てしまっているように感じましたが。
    「私自身はナイフを隠し持っているつもりはない」と仰ってますが、ナイフを持っているのはご自分でもわかっているはずです。うまく隠しきれてないですから。

    他にも、ちょっと良い扇子を買えば
    「みんな扇子を携帯したら、電車やバスの温度も、あんなに冷やさなくて済むかもしれないのに」と書いていたり

    ご自身の移動手段がほとんど徒歩か自転車だからといって
    「もっと、車に乗らない努力をすればいいのに」となんだか的外れなことを書いていたり

    ああ、いるいる……。
    こうやって自分の思っていること・言っていること・やっていることが
    全て正しいと思い込んでいて、優越感に浸って周りにアピールする人。
    こういう人を見ていると、正直しんどいです。

    扇子を持っている人なんて著者以外にもたくさんいるだろうし
    今突然一般人が車に乗れなくなったら公共交通機関は今以上に混雑するでしょう。
    それにそこまで車を否定しているのなら、著者は車ならタクシーでも絶対に乗らないんですよね?
    もし著者がなんらかの車に乗っているのを目撃したら、私なら二度見しますよ。

    著者の言う地球にやさしいことは、とても良いことだと思うけれども
    なぜか全く心に響いてきません。全て上滑りの言葉に聞こえてしまいます。
    携帯電話を持たないことを何度も強調されているので、よほどそのことを
    誇らしく思っていらっしゃるのかな~なんて考えてしまうのですが
    人それぞれなんだし、別に持ってないなら持ってないと書くだけでいいのは。
    何かにつけてアピールするほどのことでもないかと。

    そしてところどころ肝心なことが書かれていなくてすごくモヤモヤします。
    ペンギンが愛してやまない作家さんが誰なのか気になります。
    別に名前伏せなくてもいいような気がしますけどね。
    作家の名前を書かないんだったら最初からそのエピソードも書かないでほしかった。
    本にして出版しているのに読者に何を伝えたいのだかさっぱりです。

    他にも植木市ですごいおまけをしてもらったと書いてあるけど
    具体的にどんなおまけをしてもらったのか書いてないし。

    料理の感想を書いても
    「どちらも、幸せ―、と叫びたくなるようなおいしさだった」とかえらくピチピチしていて浮足立った文章ばかりでしたが女子高生でももっとマシな文章書けると思います。
    どこもかしこも「すごいと思った」とか「とても素敵だった」とか「改めて思いました」とかプロの作家とは思えないほどワンパターンな表現ばかり。どう美味しかったのか、どこがどう素敵だったのかが知りたいのに。

    ペンギンが作ってくれた中トロのまぐろ丼について
    「まさにトロトロで、おいしかった」
    とこれまたしょーもない(失礼)ことを書いたあと
    「私だったら、絶対にトロは買わない」って、なんじゃそりゃ。
    そのあとこちらが息つく暇もなく
    「お味噌汁のお豆腐は、絹。私だったら木綿を入れる」
    と書いてあって、アンタはいちいち「私だったら~」と最初に付けな話ができへんのかい?
    あーこういう人もいるいる、色々話してても結局全部「私が私が」って自分の話にもっていかなきゃ気が済まないような人。
    「ペンギンが作ってくれた中トロのまぐろ丼はとろけるようなおいしさで、お味噌汁のお豆腐は絹でこれもおいしかった」
    だけでええやん!!いちいち「私ならこれは選ばないけど」って謎の主張せんでもええやん!!なにが言いたいんやお前はーーーーっ!!!!!!

    そしてペンギンが料理に精を出しはじめたことに感謝しつつも
    「もちろん、台所の主導権は、永遠に私だけど」
    とここでも存分に「私」の存在をアピールしてから締めくくる。
    なんだかここまでくるとペンギンの存在が哀れにすら思えてくる。
    そもそも尊敬している人にペンギンなんてあだ名付けないだろうしな。
    著者とペンギンが幸せならそれでいいけれども。

    気になったのですが、一つの文章に「、」が多すぎると思います。
    それが著者のスタイルなのでしょうか。

    著者がこの本を書いた時いくつなのか知りませんが
    「人間観察が好き」なんて堂々と言えちゃうところといい
    「私はふだんあまりジェラートを食べたりしない方だけど」というどーでもええわ知らんがなと言いたくなるようなアピールの多さといいもうツッコみたい文章が多すぎて最後はこちらが脱力するしかありません。世の中の大半の人々はあまりジェラートを食べたりしない方の人だと思います。
    最後の方で著者はボサノバを聴くのが趣味らしいとわかり、なんとなくそれで全てが腑に落ちたというか納得しました。そして悟りました。この作品と著者にツッコんだ方が負けなのだと。ボサノバを馬鹿にしているわけではありません。
    すみません、このレビューが何言ってるかわからないですよね。


    はあ、疲れた。
    行間多いし文字数もそんなに多くないし168ページしかない
    日記調のエッセイなのにこんなに精力を吸い取られる本は初めて読みました。
    「地に足をつけて~」という表現がお好きなのか文中によく見られましたが、まず地に足を付けてほしいのはあなたのその文章。

    さっきも書きましたがこの作品は小川糸さんの大ファンの方とか
    身内の方とか、友人知人の方なら楽しんで読めるのではないでしょうか。
    私はこの方の文章にも世界観にも話の内容にもまったく馴染めなかったです。

    • 深雪美冬さん
      こんなレビューにコメントしてくださってありがとうございます。笑
      心の綺麗な方が読んだら、良い本なのかなあと思いましたが
      私にはとことん合...
      こんなレビューにコメントしてくださってありがとうございます。笑
      心の綺麗な方が読んだら、良い本なのかなあと思いましたが
      私にはとことん合わない本でした。
      機会があれば読んでみるのもいいと思います。笑
      ahiruさんの感想も読んでみたいです。
      2015/12/08
    • もの知らずさん
      これはすごい、そうとうお気に召さなかったようですね。
      ぼくも逆に読みたくなりました(笑)
      これはすごい、そうとうお気に召さなかったようですね。
      ぼくも逆に読みたくなりました(笑)
      2015/12/30
    • 深雪美冬さん
      コメントありがとうございます!
      相当気に入らなかったのは確かですね(笑)
      でも好みは人それぞれなので、もしおばかさんに読む機会があれば感...
      コメントありがとうございます!
      相当気に入らなかったのは確かですね(笑)
      でも好みは人それぞれなので、もしおばかさんに読む機会があれば感想聞かせてくれると嬉しいです。





      2015/12/30
  • 『食堂かたつむり』の後に『私の夢は』と続けて読んでみた。
    文章の雰囲気が『食堂~』とそっくりであることにびっくりした。著者の食に関する語りも『食堂~』の主人公にそっくりでびっくり。
    おそらく、非常に完成の豊かな方なのだろうけれど、文章のところどころに感じられる頑ななこだわりと強固な正義感のような著者のポリシーについていけない感じがした。
    私が『食堂~』を好きになれなかったのは、著者と価値観が合わないからなのかもしれない。

    ご主人に食事を作ってもらい、そのユニークさを説明してくれるのはいいけれど、「でも台所の主導権を握るのは永遠に私」っていう言葉をさしはさむ必要はなかったのではないだろうか。なんかその一言で著者の意地悪さを感じて素直に読めなくなってしまった。
    著者が都合のつかないときに食事の支度をしてもらったうえ、読む限りでは味も良かったみたいだから「自分ではこういうものを作ることはないがユニークで面白い」という感想だけで十分だと思うのに、こんな出版物に残るように「お前はあくまでサブだ」みたいな宣言されて、件のご主人は気分を害したりしないのだろうか。

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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