阪急電車 (幻冬舎文庫)

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著者 : 有川浩
  • 幻冬舎 (2010年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415133

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阪急電車 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 有川浩さんのお話に出てくる女性って、みんな男前で本当に素敵だなと思います。
    憧れます!
    そしてこのお話、読むとホントすっきりします!
    ワタシの生活に電車って、全く関わりがないので、ちょっとの間でも、知らない人と同じ空間を共有するのって、良いなぁと思いました

  • 2008年(平成20年)。
    構成は面白い。この頁数でよくまとめているとも思う。だが、この分かりやすい話のまとめ方に、私は爽快さよりむしろ危機感を抱いてしまう。こっちは正義であっちは卑怯、と単純に決めつけられていてグレーゾーンがないというか、善人サイドの人間に、自らの正当性についての疑問や葛藤が感じられず、独善的な感じが否めないのだ。

    例えば、翔子を「卑怯な女をやっつける凛とした女性」という風に描いているが、本当にそうだろうか。男女関係に100%の白黒がつくことは少ない。翔子の婚約者が別の女に走ったのは、そもそも男が翔子に不満を抱いていたからだという見方もできるのではないか。「私の何がいけなかったのだろう」と悩むこともなく、100%他人のせいにした挙句こんな復讐をする女とは、別れたいと思う方が普通ではないだろうか。

    また、電車内でおばさんが騒ぐのは NG なのに、女子高生なら OK なのは何故か。話の内容が微笑ましければ良いのか。それとも…、読者の年齢層を意識して、若者をひいきしてみせたのだろうか。だとしたら、やり方があざといような気がするのだが。

    素直な読者は、微笑ましいエピソードにつられて「読みやすいー、ほっこりするー」とサクサク読んでいるうち、作者の価値観を刷り込まれてしまうのだろう。100%悪者の仮想敵を作り、それを叩いて読者をスッキリさせるというパターンは、商業的成功の王道ではある。ウケが良いのも分かるが、私は苦手だ。

  • 久しぶりに小説一気読みした。くっそう、甘いよ! そしてなんだよこのほっこり感。

    大学入学以来、見慣れたエンジ色の車両が描かれた表紙を見たとき、この本は必ず読もうと思ったのでした。3年経ってようやく読んだ。中身を全く知らなかったけど、罠だったよ! 僕も恋したいよー。

    大学が宝塚線沿線なので、宝塚線はよく使うものの、あとは京都線が数回、箕面線、神戸線が1往復ずつしか乗ったことがない。今津線なんて聞いたことないくらいなのですが、これ読んだらやっぱし乗ってみたい。映像で見せられるより文章で書かれたことでより魅力的になってるように思える。カップルとかの会話とかも、実際に見たら疎ましく感じるだけなのに有川さんの文章で読むとなんでこんなに微笑ましいんだちくしょう。


    児玉清さんの解説で、有川さんが女性だと初めて知った。ずっと、「ひろし」さんだと思ってた。児玉さんはもう死んでしまったなあ。

  • とっても素敵な出会いが描かれた、読み終わったら何とも爽やかな気持ちになるお話。

    老若男女、様々な人が乗り降りする電車の中で、時には恋したり、時には辛い想いを背負ったり、色々な人間模様が描かれています。
    だから、読んでいてとても楽しかった。

    しかも単調な話の流れじゃなく「あ〜こんな困った人もいるよな〜」とか…。
    登場人物みんなに共感出来て、先も気になるので一気読みでした。

    途中で高知のお酒「桂月」が出てきて、ユキが美味しそうに飲む…という描写で気になったので、機会があれば飲んでみたい♪笑

  • 大好きな有川浩さんの、大好きな一冊。

    特別な設定のわけでもなく、ただ日常の一片を切り取っただけ。
    もしくは誰もの日常が特別なんだと、そっと背中を押してくれるような、そんな温かい作品です。

    電車の中でいろんな登場人物の想いが交錯して、不思議と本当に電車に揺られているような気持ちになりました。人の繋がりって素敵。

    明日からも頑張ろう。
    1日1日を丁寧に生きよう。

    そんな風に思える作品です。

  • 電車のなかでのちょっとしたふれあいに背中を押され、今いる場所から一歩踏み出していく…というコンセプトはおもしろい。これが阪急電車の広告だったら、楽しく読めるだろうと思う。
    が、大人の小説としてはあまりに幼い。すごくダメな人たちがぎゃふんと言わされる、というエピソードのくりかえしにあぜんとした。これほど善悪二元論的・勧善懲悪的な話はめったにないのでは。
    (そのほかにも、悩みが類型的だったり、何もかもが好転したり、カップルがどれもこれも異様に微笑ましかったりするのだが、そこはまあファンタジーとして読める範囲)。
    これが平積みで売れているということにショックを受けた。いいのか、それで。

  • 舞台は阪急今津線。車内や駅周辺でわずかな時間居合わせたことから始まるさまざまなストーリー。思わず笑顔になって、「人間っていいなぁ」なんて思える話もあれば、どきっ、ずきっと胸に刺さる台詞もいっぱい。読んで色々と自分を省みたり。

    えっ?有川浩って女の人なの?っていうくらいご縁の無かった作家さんでしたが(笑)、図書館戦争シリーズなども読んでみたくなりました。

  • 有川作品、ハマっております。
    阪急の駅がひとつひとつのストーリーになってて、読みやすいし素敵なお話ばかりでした
    映画も見たけど、やっぱり本がいいですね
    それぞれ悩みも抱えているけど、ちょっとした出会いでいい方向に変わっていける、そう思える作品でした
    ちょっと悲しいことキツイことがあっても、じんわりほっこり、前向きになれる本

  • 読まない!と意地になっていた本…ついに読んでしまいました。「人気作家の甘い話」というだけで避けてきたけれど、実はずっと気になっていました。なぜなら大学時代過ごした沿線だから。門戸厄神に住み、大学もあの大学、友人の下宿先も散らばっていたため全て降りたこともあるのです。
    いやね、素直に読んどけば良かった(笑)だっておもろかってんもん!
    美帆達の話はなんか照れてまって苦手やけどあとはほんま良かった!時江に翔子、ユキ、ミサ、悦子。みんなかっこよすぎ!
    同じ電車に乗るー。それだけの縁でこんなに力をもらうなんて。

    就職で横浜に離れてしまったけれどもう一度阪急電車乗りたいな、そんな気持ちになりました。

  • 隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車—— 人数分のドラマを乗せた電車はどこまでも続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

    好きだな〜好きだわ〜。
    映画もすごくよかったけど、原作も最高。
    また、映画を観たくなったし、DVD買いかなと…。

    みんな必死で生きているし、
    弱いところも強いところも持っているし、
    ネットとかSNSとかばっかりだけど、
    人と関わることを本当は望んでいるんじゃないかなって思う。

    ちょっとだけ勇気を出して、周りを見て、一歩を踏み出した先には
    きっとこのお話のような小さいかもしれないけど、
    最高級の奇跡が待っているのかもしれない。

    短編と思いながら、全部が繋がっているストーリーが
    本当に気持ちをほっこりさせてくれる小説。

  • 絶対に読んで損のない作品。
    阪急電車の車内の中で、織りなされる人間模様。
    ただ、同じ電車にたまたま乗り合わせただけの交わることのない人々が、電車が終点から折り返したら・・・。
    心が温かくなること間違いなし。

  • いつもの見慣れた駅に、いつもの見慣れた電車。


    でも、いつもとは少し視点を変えて、第三者の立場から俯瞰してみると・・・

    電車に揺られて移動している時間は、その車両に偶然に乗り合わせた人と、同じ「時」と「空間」を少なからず共有している。

    そこで偶然に乗り合わせた人たちは、
    おそらく、一人ひとりが違った道をこれまで歩んできていて、
    きっと、その一人ひとりの心に秘めているドラマがあるのかもしれない。


    『阪急電車』を読み終えた、次の日からは、
    いつもの駅で、いつもの見慣れた電車に乗るのが、
    ちょっとばかり、わくわくしてくるかもしれませんね。

  • 私たちは毎日、何人の人間とすれ違うのだろう。
    「出会いがない」「人間関係が希薄だ」
    と謳われれるこの時代だが、
    果たして、「出会ったのに、出会わずに終わった」関係が
    どれほどあるのだろう。

    もちろん、ただすれ違った人となんらかの関係を結べるなど
    早々ない話だ。もしなんらかの関係が生まれたのなら、
    それは小さい奇跡と呼んでもいいのかも知れない。
    この本には、そんな「小さい奇跡」が詰まっている。

    ある女性は、このローカル線に白いドレスで乗り込んだ。
    寝取られた婚約者の結婚式に出席したあとで。

    ある少女は、彼氏と出かけるためにこの線に乗り込んだ。
    ただ車内で、いつものように喧嘩が始まってしまう。

    少しずつ交わる、点と点。人と人。
    交わった点線は薄くて、もろくて、いっしゅんで消える、
    そんなものかもしれない。交わった人生は、この先一生交わらないかもしれない。
    だけど、時にはそういった小さな出会いが、
    運命を変えることだってある。

    これは、私たちの身にいつ起きたっておかしくないお話。
    ほんの少し、周りを見て、優しさを持って、余裕を持って外を歩いてみたら、
    こんな奇跡がそこらじゅうに落ちているのかもしれない。

  • 阪急沿線。河原町方面はよく利用するけど、これは今津線(宝塚~西宮北口)を主人公とした物語。

    ここ最近読んだ中では一番のヒット。駅ごとに繋がってく話がどれもめっちゃ好きです。

    出てくるカップルがこれまた可愛くて、、初恋を思い出しました。

    森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」が、胸キュン恋愛本って言われてるけど、私的には断然コッチ。
    映画も見たけど原作の方が好き。

  • 電車って敷かれたレールの上を走るしかない
    不自由な存在として表現されることがあるけど
    電車・路線がしっかりとした幹・柱として
    何気ない偶然のつながりから生まれる
    同じ電車に乗り合わせた様々な人の日常、人生の転機・機微を
    (恋愛面多し)
    昇り・下りでフリとオチのごとく
    しっかり気になるポイントを抑えて回収していて
    安心して読みすすめられる。

    人間の、いまの時代の、多数が支持する価値観で
    社会的に望ましく、ほほえましい善を上手いこと
    ロマンチック、ドラマチックに共感が得られるように
    物語に載せていると思うが、やっぱりこういうのは嫌いじゃない。
    むしろ好き!

  • 阪急今津線を軸に繰り広げられる短編。
    短編ごとの登場人物は皆他人なんだけど、
    ちょっとずつ、ちょっとずつ、
    すこしずつ、すこしずつ…つながっていくんです、ほんわかと(笑)

    舞台が「阪急電車」っていうのが、
    個人的にはプラスでイイんだよねぇ、関西人としては!
    今も昔も変わらない「阪急電車」。
    独特のほのぼの雰囲気があるんだよねぇ。
    こんな「阪急電車」が舞台だけに、
    ほんわか話がよりほんわかになってます(笑)

    ココロに優しい陽射がかかる、
    そんな1冊です。

    もちろん、有川浩節も健在で、
    ちょこちょこっと90年代ラブもありです♪♪♪

  • さっくり読めて、温かい気持ちになれる話。
    電車でこんな触れ合いがあったら、何気ない日常がもっともっと素敵になるんじゃないかな。

  • やっと読み終えた・・・早く読み終えるのがもったいと感じた作品でした。感動するというよりもほっこりするような、ジワーっと感が堪らなくよかった。

    内容は、阪急今津線の各駅ごとにオムニバス形式で話は進むも、登場人物に少しずつ関連性もあり、ひねりがあった。
    登場人物も味があった。中でも、結婚式の討入り寝取られ女や、元教師であるお婆ちゃんも好感を持てた。共通していえるのは、生き方に「凛々しさ」を感じたから。

    この本のそもそものきっかけは、ブクログでのレビューで評判がよかったことにより、興味を持ちました。この作家さんにも出会え、別の本も読んでみようと思う。ホント、感謝感謝です。

  • 私が「有川浩がそこまでチヤホヤされるの意味ワカンネ。」とぼやいていたら父親が投げつけてきた一冊。
    見事なエンターテイメント作品。人を楽しませてくれる小説だった。
    私が好きなのは宝塚南口駅!呪われろと強く願をかける話だ。

    面白かったからとりあえず父親には謝ったけど私はいまだに有川浩さんになんだか苦手意識があるぞ。
    ほかにオススメないの、父さん。
    あ、あとね、勘違いしてるみたいだから言うけど、有川さん女の人だからね。そんだけ。

  • 初・有川浩作品。

    短編でページ数も少なく、物語の起伏はゆるやか。
    舞台も基本的に電車内なので、壮大な話になるわけではない。

    けど、なにこの充足感。
    各編の主人公たちは誰もがひたむきで、情に満ちあふれている。
    登場人物たちの、何気ない一言が他の誰かに(大なり小なり)影響を与える。
    そうした言葉や出会いが積み重ねられて、関係や人生が出来上がっていく様子が
    自分の人生にも重ねられて、非常に気持ちがいい。
    電車という日常の空間を見る目が少し変わりそう。

    特に刺さったのが、ミサと悦子の話。
    「相手の嫌がることせぇへんとこうと思うのが、好きっていうことちゃうん。」
    スロウハイツの神様の「愛は、イコール執着だよ。その相手にきちんと執着することだ」を思い出した。身にしみます。

    読後感も非常に気持ちがいい。これは良い本。オススメ!
    そしてオススメしてくれたよしくんありがとう!

  • 一言で、面白い。笑えるところもあり、考えさせるところもあり…。
    一駅ずつ素敵な物語があり引き込まれました。
    有川さんは、相変わらず初めの行から引き込まれる(笑)

  • 有川さん2冊目。
    すっかりハマってしまってる。

    軽いテイスト。
    思わずニマニマしちゃうようなストーリー。

    そうそう。
    恋愛の始まりって、一人ニマニマしちゃうような感じだった。

    恋したくなるね♪

  • これをよんで、電車の中できょろきょろとあたらしい出来事がないか、探すようになりました!
    ハッピーな気分♪

  • ここに登場する女性はみんなカッコいい。
    ちょっぴり不器用だけど、精一杯生きようとしている女性たち。
    有川さんの描く女性は、カッコいい人が多くて好きです。

  • いやぁ、おもしろかった!
    こんな温かいストーリー、勇気が出る。
    乗客の数だけストーリーがある。
    当たり前だけど普段意識しないこと。

    「価値観の違うやつとは、辛いと思えるうちに離れといた方がええねん。無理に合わせて一緒におったら、自分もそっち側の価値観に慣れてしまうから」

    そうなんだろうな。

    初読みだった有川浩さん。他の作品が急激に読みたくなった。そして、見たこともない阪急電車、今津線。2017年、初読み、早速世界が広がった気がした。

    解説が大好きな児玉清さんなのも嬉しい。

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隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車-人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。

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