沈黙入門 (幻冬舎文庫 こ 32-1)

著者 :
  • 幻冬舎
3.48
  • (25)
  • (77)
  • (63)
  • (21)
  • (7)
本棚登録 : 633
感想 : 78
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415201

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 仏教的な観点からみる沈黙入門。
    秘すれば華ということ言葉ではないが沈黙は有効だと思う。
    ・卑屈な言葉は相手にフォローさせる未熟者
    ・不幸自慢する人は嬉しそう、不幸さえも自己アピール
    ・出来る限スロースピードで。天皇陛下の様に。早口は早く自分の話したいことを話して気持ちよくなりたいという業
    ・自分も他社も害さない言葉だけを話す意識が気軽に話せない緊張感を生み、言葉や雰囲気を美しく仕上げてくれる。
    ・悪口は毒が身体に回る批判も文句も一緒である。批判の裏には自慢が隠されておいて、其処に気付ける自分が立派でいうマウント。
    ・褒められても舞い上がらない。ちょっと人をくった雰囲気で軽々と流せてしまう雅さこそがをつける。
    ・己の感覚を研ぎ進ませる事によって生まれる余裕。
    ・親切こそ相手に気付かれないようにこっそりと。
    ・漠然とした不満<つまらない<不安<寂しい<悲しい<イライラ<ムカつき<消したい・壊したい<殺意 というグラデーション
    ・仏道では人間は所詮、五蘊の塊でしかない。色(しき)(=肉体)・受(=感覚)・想(=想像)・行(ぎょう)(=心の作用)・識(=意識)
    ・仏教の瞑想は念定捨。意識で見るつける。はかりきる。定めて捨てる。
    ・うっかり自分語りをしてしまいそうなときは『欲と慢の楽受、評価して気持ちよくナリタイ―』って気持ちを捨てるように心の動きをロックする


    今後の生き方として参考になる部分も多くあり。
    多くを求めない距離感。
    仏教の視点からも考えると面白いかもしれない。学問は面白い。

  • 自分がいかに、ピーチクパーチクうるさく騒いでるかが分かりました。
    これを読んで、改めて日々をどう過ごしてるか観察してみると、なんとまぁ文句やケチをつけるのに忙しいことか!そりゃ心も疲れるわ。

    これからは、もう少し静かにしてみたいと思います。
    瞑想にもチャレンジしてみようかな。

  • 世の中のみなさんに、これを読んで「まあ一旦座りましょう」と言いたい。

  • ストレスというのは意外と自分の心の中で増幅してしまっている事が多いことに気がつきます。反省を込めて読み進めると無駄にストレスをためない人になれます。

  • 「もう怒らない」を読んで個人的にハマった著者。言おうとしていることはよく分かったけど、実践するのは難しい(汗)間違うと自分を抑圧してしまうことになるので、繰り返し読んで「沈黙」の本当の意味を掴みたい、

  • 自分が、自分がという考えを薄めれば薄めるほど、自分に備わっている物欲しそうな雰囲気が取れて周囲との関係もよくなる。
    むやみにケチをつけない。
    何をやっていても批判する人はする。無視。どんなに頑張っても、いや頑張れば頑張るほど、文句ばかり言う人とが多いのが世の常。

  • 東大卒、カルチャーセンターで座禅指導、
    「超訳ブッダの言葉」の成功…などなど、話題の著者の処女作…
    というわけで読んでみたわけです…けど…
    自分の生きてあることに自信がなくなっちゃいました。

    おそらく、こうした言説をすんなりと受け入れられないことに、
    大人げなさがあって、疎まれているんだろうな…と思う…
    でもね…すべての言動は自己表出でないの?
    それをなくして人として生きてるってことになるの? って思う。

    本書にあるように、「食べきれないからあげる」って云われるより
    ボクは「美味しいから食べて!」って云われた方が、
    何倍もうれしい! それは、ボク自身が自己顕示欲の塊だから?
    そりゃ、世間は騒がしいことはわかるけど…

    そうした世間から逃れて生きるわけにもいかんでしょ…
    …というわけで、お釈迦様も何を実はおっしゃりたいのか
    よくもわかっておりませんが、とりあえず、
    開き直って、沈黙の門は、入らず前をスルーすることにしました。

    …なので、このレビュー書いてます。だって、
    こうしたレビューを書くことでさえ、自己表出なんだから、
    もしかしたら、本書を選んで読んでしまったことさえも
    自己顕示に他ならないんだから…

    所詮、人生、お祭りよ~! 明るく楽しく騒ぎましょ~!

  • 海外出張の合間に読む本として、日本人の心(?)を忘れないために、読みました。
    [得たこと]
    ・「主張しても、黙っていても非難されるのであれば、黙っていたほうが他の人の気分を害さないのでは」という、ベンチャー企業社長は絶対言わないような、斬新な考え方。
    ・感情を分析することによって、怒りなどを表に出さない方法。
    [実践したいこと]
    ・食べ物をゆっくりたべる。
    ・自己主張しなかったことを後悔しない。

  • 「もう怒らない」の方が洗練されてる感じ。
    言ってることは同じ。
    何度も読んで自分なりにまとめないと、すぐ忘れて活かせなさそう。

  • これができれば苦労しないよ~
    ということが書いてあります。

    でも、ちょっとずつでも努力できればヨシ?

全78件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小池龍之介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームズ アレ...
デールカーネギ...
ピエール ルメー...
小池 龍之介
レオ・バボータ
三浦 しをん
村上 春樹
高野 和明
デールカーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×