まぼろしハワイ (幻冬舎文庫 よ 2-18)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415294

感想・レビュー・書評

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  • 『ハワイ行きたい、どうしようもなく行きたいよ、ねえ、いっしょに行かない?』

    2020年に世界を突如襲ったコロナ禍。マスクな毎日、リモートワークな毎日、そして移動の自粛が叫ばれる毎日となって、国内旅行はおろか、海外旅行など夢のまた夢となってしまった現代社会。それまで日頃の頑張りを旅行先の素晴らしい時間を思ってなんとか支えてきた方にはとても苦しい毎日が続いていると思います。

    そんな海外旅行という言葉の先に真っ先に思い浮かぶ場所、もちろん人によってそんな場所はさまざまとは言え、ランキングの上位に必ずあがるのが『ハワイ』です。新婚旅行の行き先として人気を博して以来、コロナ禍以前の2019年には実に157万人もの日本人が訪れていたという『ハワイ』。その数なんと94%にものぼるという圧倒的なリピーター率がその数を支えてもいます。そんな数多くのリピーターだった皆さんの今の心情、それこそが『ハワイ行きたい、どうしようもなく行きたいよ』という持って行き場のない鬱屈とした思いだと思います。それは、私、さてさての心の叫びでもあります。

    さて、ここにそんな『ハワイ』を舞台に描かれた作品があります。『両親の仕事のつごうでハワイと日本を行ったり来たり』、『家族でよく行ったのもハワイ』、そして『ハワイにくるのははじめて』と、それぞれの『ハワイ』が描かれるこの作品。『なんで僕たちハワイに来てまでえぞ菊なんだろう』と、思わずにんまりするような記述に満ち溢れたこの作品。そしてそれは、『取材を含め、これだけ書くのに五年かかった。入魂の小説集です』と、作者の吉本ばななさんが語られる『ハワイ』に始まり『ハワイ』に終わる物語です。
    
    『ハワイ行きたい、どうしようもなく行きたいよ、ねえ、いっしょに行かない?』と、あざみに突然言われて『秋だもんね』と、『あまり意味のない返事をした』のは、主人公のオハナ。そんなオハナは、『いろんなことが終わってしまって』、でも『なにか足りなくていつでも涙がこぼれてきそう』な気分の中にいました。『自分のパパが死んだ三ヶ月後にはもうハワイに遊びに行きたい、なんて私どこかおかしいのかな』と続ける あざみは『私は東京にいるのが淋しいの。だってどこに行ってもパパとの思い出ばっかりだもん』と言うと『にこっと笑』います。『私がママとパパと最後に旅行に行ったのも、ハワイのオアフ島だった』と過去を思い出すオハナに『向こうで卒論書けばいいじゃない』とハワイ行きの話を続ける あざみ。そんな あざみは『両親の仕事のつごうでハワイと日本を行ったり来たりしていて、その頃からずっとフラをやっていてたまにお手伝いでステージに出』てもいました。オハナにとって、あざみは『年は近いけれど』『義理の母』という、歳の差六つの娘と母の間柄。『この春に心臓の発作を起こして、急に死んでしまったパパのお葬式をいっしょに戦い抜いて、もっと仲良くなった友達でもある』という今の二人の間柄。そして、そんな オハナと あざみは『ホノルルの空港に降り立』ちました。『いっしょにハワイに来るのははじめてだね』と訊く あざみに『ううん、一回だけ…あったよ。ねえ、パパのこと思い出しているの?』と訊き返すオハナ。『うん』と答えた あざみは『オハナの手が、パパに似ているな、と思ったら泣けてきて』と言い、そんな手をオハナはぎゅっと握りました。そんな二人のハワイ、オアフ島の旅が描かれていきます…という表題作でもある最初の短編〈まぼろしハワイ〉。まるで自分が『ハワイ』へと出かけたような感覚にさせてくれる好編でした。

    ピンクのプルメリアの花が描かれた浮き輪に入った特徴ある顔立ちの女性のイラスト、そして「まぼろしハワイ」という直球ど真ん中の書名がもうそれだけで『ハワイ』どっぷりを演出しているこの作品。文庫本の〈あとがき〉で、作者の吉本ばななさんが、『ハワイにがむしゃらに立ち向かいながら書いた、懐かしい中編集です』と書かれている通り『ハワイ』を作品の舞台とする三つの中編から構成されています。作品間に関連はありませんが、とにかく舞台を『ハワイ』とした瞬間に見事なくらいに同じ世界観の上に描かれていくのが特徴です。日本人が訪れる海外の観光地として真っ先に思い浮かぶのが『ハワイ』だと思います。実際、『ハワイ』を舞台とした作品には、”このホテルの客はみんな、嘘をついてる”というミステリーな世界を描いた近藤史恵さん「ホテル・ピーベリー」、”ハワイという所は、私にとってちょっと特別な場所である”とご本人が特別視される山本文緒さん「パイナップルの彼方」などがあります。また、私は現時点で未読ですが、この作品の作者である吉本ばななさんには、他にも「ゆめみるハワイ」、「サウスポイント」など『ハワイ』を舞台に描かれた作品があります。そう、画家がお気に入りの景色をキャンバスに描くように、作家さんの中にも自らが愛する場所を作品の舞台に描きたくなる、その代表的な場所が『ハワイ』なのだと思います。私も何度か『ハワイ』を訪れたことがありますが、間違いなく特別な場所です。海外の他の場所を訪れるのとは全く違う感覚がそこにはあります。自らの故郷がいつまで経っても特別な場所であるのと同じように、第二の故郷と言っても良いような感覚に陥るのが『ハワイ』だと思います。この感覚は残念ながら『ハワイ』の地を踏まれたことのない方には恐らく理解いただけない感覚だとも思います。その一方で、『ハワイ』を一度でも訪れた方には、その魔法と言っても良い魅力にすっかり囚われてしまうのを感じます。そう、この作品は『ハワイ』を愛する方には必読書と言って良い作品だと思います。

    そんなこの作品は舞台が『ハワイ』である以上、夥しい数の『ハワイ』を描写した箇所が登場しますが、その中から”ハワイを愛する人”にはこれだけで夢見心地になるような表現を三つ抜き出してみましょう。

    まず一つ目は、日本で”ハワイを想う”感覚です。

    『あの体をなでるような風、薄青くどこまでも続く空の広がり、やたらに濃い緑、白く尖っては巻き込まれていく波の様子、長い長いワイキキのビーチの砂のしっとりとした感じ…どんなに音があっても、なぜか音がない世界のようなあの島』。

    これは絶妙な表現です。私が思い浮かべる『ハワイ』そのものです。最後の一文の『どんなに音があっても、なぜか音がない世界』という表現など、これぞ私が言葉にできなかった感覚を見事に言い表してくださった!と、吉本さんに感謝したい思いです。そんな島の感覚をさらにこんな風にも描く吉本さん。

    『ハワイはどうして私にこんなに優しいんだろう…あんなに小さい島々なのに、どこまでも大きくそこを訪れる全員を受け入れている素晴らしい場所、それがハワイだと感じる』。

    もうただただ見事としか言いようのない文章が続きます。そうです、これが『ハワイ』。ただの観光地なんかじゃ全くない、どうしてリピートする人が後をたたないのかの理由がここにあるのです。ああ、たまらなくなってきました。

    次は、そんな『ハワイ』の地へ旅立ってみましょう。『ハワイ』到着直後の感覚を表した表現です。

    『ホノルルの空港に降り立つと、とたんに違う種類の光が降ってきて、はっとして目が覚める…体中の細胞が甘く感応的に動き始める。…車は出発し、ノースショアに向かう道をぐんぐんと北上した』。

    『ハワイ』未踏の方には、だから?何?という感覚かもしれませんが、『ハワイ』を愛する方には、あ、もうダメ、メロメロメロ…という感じではないでしょうか。そうか。ワイキキに行かないでノース直行でハレイワに行くんだ、そうすると宿泊先はあそこかな?…ともう気持ちが『ハワイ』に飛んでしまったそこのあなた、そう、物語はあなたが期待する光景をどんどん描いてくれます。

    はい、三つ目は直球ど真ん中です。

    『マツモトのシェイブアイスを食べた。七色に光る氷、駐車場のごみすて場のすっぱい匂い。アイスを買う人の長い行列がお店からはみだしているところ、なにもかもがいつも通りで、めまいがした』。

    ハレイワ名物の『マツモトのシェイブアイス』。2015年に新店舗に改装されましたので、執筆年からこの作品は旧店舗を描写していることになりますが、それでも印象はそんなに変わらないと思います。『シェイブアイス』=”かき氷”。『ハワイ』未踏の方には、”かき氷”なんて、日本で幾らでも食べれるじゃない、その一言で終わると思うのですが、『七色に光る氷』と描写される吉本さんのこの感覚。”かき氷”ではない、『マツモトのシェイブアイス』という神々しいものがそこにある、それが『ハワイ』を愛する人の感覚なのです。たかが、”かき氷”が特別なものになる感覚、やはり彼の地が抱く不思議な力というものは確かにあるのだと思います。おまけをつけておきましょう。その後の旅程、『思いついて急にカフクに向かった』と書けば何が出るかお分かりですね。

    『エビは、ガーリック味のとただゆでたのを、シュリンプとプローンの二種類で注文した。ビールがほしいところだねえ』。

    はい、もうたまりません。我慢できなくなってきました。レビューを書くのを中断して、『ハワイ』旅行の計画を立てたくなってきました(笑)。

    さて、そんな『ハワイ』てんこ盛りのこの作品ですが、三つの中編の内容について触れておきましょう。

    ・〈まぼろしハワイ〉: 『年は近いけれど、あざみさんは義理の母なのだ』という主人公のオハナ。父親を『心臓の発作』で亡くしたオハナは、『私ができたのもハワイ(ハネムーン・ベイビーだった)、そして家族でよく行った』という『ハワイ』にあざみと二人で旅に出ます。そこで、見るもの、出会う人、そんな中で何かを掴んでいくオハナの物語。

    ・〈姉さんと僕〉: 『姉さんは実の姉であるだけではなく、僕にとっては母さんでもある』と、『交通事故で死んだ』両親に代わって『僕を育て』てくれた姉と暮らすコーが主人公。そんなコーは、姉に『男の影』が全くないことを気にしていました。そんな姉と弟が、おばさんの結婚式のために初めて『ハワイ』を訪れます。そんな場で姉のある秘密を知るコー。

    ・〈銀の月の下で〉: 『お父さんと水野さんと水野さんと前夫との間にできたおじょうさんの春香ちゃんの三人』で『ハワイ』に来たのは主人公のコホラ。急に『お見舞いに行く』必要ができて先に帰国した三人の一方で一人『ハワイ』に残ったコホラは、偶然にも『幼い頃から面識がある作家』の広田と出会います。偶然にも出会った二人は一緒の時間を過ごしていきます。

    三つの中編はいずれも『ハワイ』を舞台としています。さらに具体的に言えば前二者がオアフ島、最後のみハワイ島を舞台にしています。主人公の名前が『オハナ』、『コー』、そして『コホラ』というのは、ハワイ語で、”家族”、”砂糖キビ”、そして”クジラ”という意味になります。流石にちょっとやりすぎな気もしますが、ハワイの雰囲気感の演出としては面白いと思います。上記してきた通り、そんな物語には『ハワイ』を視覚的に、聴覚的に、そして感覚的に描写した表現が散りばめられています。そんな舞台背景が三つの中編の一体感を作り出していますが、もう一つの特徴が、そんな『ハワイ』という場での時間を共にするそれぞれ二人の人物が描かれていくところです。ただし、そんな二人の関係性は見事に異なります。義理の母と娘、姉と弟、そして旧知の作家と女性という三つのペアが、『ハワイ』という地で共に過ごす時間が描かれていくこの作品。『ハワイ』という場所は、とても不思議な感覚をもたらしてくれる場所だと思います。生まれ故郷でもないのに、まるで第二の故郷であるかのように不思議なくらいに感じる安心感、安らぎ感、包まれ感。その感覚を吉本さんは次のように表現します。

    『ハワイにいると、人間はいつだって抱かれているんだと思う。世界に抱かれることはただ甘いだけではない。死も含めた大きな明け渡しの中で、くるまれているのだ』。

    そんなくるまれる感覚の中で、人の心は安心感の中に解放されていきます。この作品の主人公たちは、それぞれに喪失感の中に日本での暮らしを送っていました。そんな主人公たちが安らぎの感情の中に喪失を癒していく物語。そこには、『ハワイ』を愛する方には極めて納得感のある『ハワイ』の地だからこその癒しの感覚を見る物語が描かれていました。

    『ハワイ』の魅力を美しい言葉で紡ぎ出す吉本ばななさんの筆の力が光るこの作品。『ハワイ』という特別な場所が強い説得力をもって主人公たちに力を与えていく様を感じさせるこの作品。

    『読者のみなさんが、ハワイに行きたくなりますように』と語られる吉本さんの『ハワイ』愛が全編に渡って具に感じられる、『ハワイ』に始まり『ハワイ』に終わる、『ハワイ』の魅力満載な作品でした。

  • ハワイが舞台の三つの短編集
    よしもとさんの作品を読み慣れていないせいか、初めはわかっている様でわかっていないのかも?と戸惑い気味でした
    それでも登場人物達が、それぞれの人生観や思い、考えを会話の中ではっきり主張していて面白いなと感じていました

    そして三番目の『銀の月の下』に突入
    ああ、やっと来ました
    特に小樽のお店のトイレでコホラちゃんが涙するシーンは、引き込まれました
    母親って、親である前に一人の女なんだけれど、そんな姿は見たくないし、それを子供はなかなか受け入れられない
    そしてそのとても大切にしていたものを失った時の辛さの表現の仕方が、とても上手いなと思いました
    __それでも思うのだ。強い人であるお母さんは自分で決めた正しい道をあゆんでいるけれど、その強さはあの日、私の中にあった最後の子供らしさ、かわいさしさをすっかり殺したと。__

    そして広田さんと出会って、辛過ぎる思い出が違うものに変化する
    そんな事ってあるのかどうかわからない話ですが、素敵な話だと思いました

    あ〜、ハワイの甘い香りを嗅ぎたい。。。

  • 書き上げるまで5年を要した、という力のはいった一冊です。
    接点は小樽のトイレでした。
    そこは時空を超えて繋がっていました。
    このお話を空想だけで描いたのであれば、それは想像力が素晴らしすぎます。
    何か感じるものがあって、それをもとに膨らませたのではないでしょうか。
    ばななさんはハワイに関する本をたくさん書かれています。
    ハワイは彼女にとって何かを感じさせてくれる、とても大切な場所なのではないでしょうか。小樽もね。

    • sun314moonさん
      アムリタを先に読んでいましたが、読み終える前にこちらを読み出したら、すっかり魅了されてしまい、アムリタそっちのけです。序盤から涙が出て止まり...
      アムリタを先に読んでいましたが、読み終える前にこちらを読み出したら、すっかり魅了されてしまい、アムリタそっちのけです。序盤から涙が出て止まりません。
      吉本ばななさんの本はキッチンだけでしたが、辛4さんの影響で読みたくなりました。

      ゲサラが始まっている国もあるという投稿を見ますが、日本のマスコミはさっぱり変わらないですし、何が本当なんだろうと思ってしまいますね。日本の皆さん、マスク大好きですし…
      2023/04/07
    • 辛4さん
      ばななさん、そうなんです。いいんですよね~
      涙のシーンはちょっと思い出せないかも。
      世界の動きを追っているだけで精一杯で、いわゆる小説を...
      ばななさん、そうなんです。いいんですよね~
      涙のシーンはちょっと思い出せないかも。
      世界の動きを追っているだけで精一杯で、いわゆる小説を読む時間が取れません。落ち着いたらしっかり読み直します。

      ゲセラはくるとおもっていて、
      そうなるとお金は持っていてもあまり意味ないし、持っていも預金封鎖で持っていかれますね。
      リセットされるまで、何とか明るく健康に過ごしたい、それだけなんです。ちょっと銀に変えたけど、それはたんに安心のため。マスクは1月からやめましたよ~
      2023/04/08
    • sun314moonさん
      私も世界の動きを追っていて本が読めない日が続きましたが、待つことに疲れて、追うのを少しにしました。
      マスクは去年7月からつけていませんが、娘...
      私も世界の動きを追っていて本が読めない日が続きましたが、待つことに疲れて、追うのを少しにしました。
      マスクは去年7月からつけていませんが、娘は未だに学校のみんながつけているから変と思われたくない、とつけています…。いくら言っても難しいようです。
      ばななさんを読んで、どっぷり浸っている時間は癒されます。
      2023/04/09
  • 最近ハワイが熱くきてるので、ハワイの雰囲気を感じたくて。

    ばななさんの小説はわかるようでわからない、わからないようでわかる。という相変わらずの独特な空気が流れていて、行ったことないけど想像するハワイの空気に合っていると思った。大きな母なるものに包まれている安心感と、すべては有限だという刹那的な感じと。

    生きてるってことの描写が独特で、心に残った。順番をきちんとおっていくこと。最初は、え。って思ったけど、そうかもしれないって今思う。

    2020.6.2

  • ハワイには行ったことがないけど、いつか行ってみたいなぁ、波の音を聴いて、空気を吸って、食事をして…過ごす時間の中ではどんなことを感じるのかなぁ、人生感変わったりして。人とのつながりには何か理由があるのかな。私は母である自分が一番好き、と感じた。

  • めんどくさいなーとか、やだなーってことを
    くり返していく日々がある、しあわせ。
    かみしめたい。

    ハワイに行ってみたい!
    パワーに包まれたい!

  • 最近の本だと思っていたら、もう15年以上前だった。色褪せないなぁ。
    よしもとばななのハワイにまつわる小説をいくつか読んできて、ハワイ行ってみたいなぁから いよいよ私もいつか行かなければいけないのでは、という気がしている。

  • つらい時に見るページが!!!

  • 3編の話で構成されている本書。
    1作目を読み終えた時、きっと1作目がいちばん面白いだろうと思っていたのに、私の心をいちばん掴んだのは3作目。思わぬ展開。もう諦めていたけれど、やはり恋は素敵だと思わせてくれる。
    時空を超えた不思議なことは起こるのだろうと、ばななさんも思っているんだ、ということも発見。

  • もう読んでる時のティッシュの消費量が半端じゃない
    ぐらい泣いてまう。もう本当に悲しいんだけど綺麗で
    素敵で、
    どれだけ読むのに時間がかかってもいいか
    ら、その場その場の情景とか、その人の気持ちとか丁
    寧にゆっくり理解して想像して消費したいって思う
    本。
    これは絶対に単語本が欲しい。何度も読み返し
    たい。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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