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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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己の将来と主人への恩を秤にかけて、後者を選んだのだろう。
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江戸時代の大火事で大坂が壊滅状態になったという、物語の原点は、高田さんの震災の経験が何らかの形で関係しているのではないか、と私はみている。抗いようのない大きなちからで大切なものを奪い去られるとき、人は何を感じ、どんなふうにして日常の暮らしを取り戻していくのか。あの厳冬の中、電気の光もガスの熱もない状況で、彼女自身それを体験したわけだから。~後書きより
― 344ページ -
メディアを取材したいのなら、普通はテレビ現場に行くだろう。ところが、彼女は被災地の現実を知っていた。電気が断たれている被災地では、テレビは何の役にも立たない。日々命をつなぐ水や食料、医療などのライフラインの情報を送る役割は、乾電池一個でも聴けるラジオが果たした。だからこそ、彼女はラジオの現場を舞台にして、弱い立場に立たされた人々への共感を描こうとしていたのだ。~後書きより
― 344ページ
みんなの感想・レビュー・書評
寒天問屋の丁稚になった主人公が幾多の苦難を乗越え、悩みながらも自分の道を探し突き進み、幸せをつかむお話。 タイトルとなっている銀二貫は、寒天問屋の主人和助が火事で消失した天満宮に寄進するために用立てたお金。 銀二貫で、佐助は仇討ちで父親が斬殺された主人公を救う。 主人公は松吉と名を改めて佐助の元で働き始める。 寒天の美味しさがわからないまま佐助への恩を返すために働いていた松吉に... 続きを読む »
よかよかはなしです。
喧嘩は無駄に腹が減るさかい、止めとくこっちゃ。
知恵と才覚を絞り、商いの上で決着をつけるのが商人。
見つけた糸口をつぶさに観察し、理由を探る。ただ一度の偶然を、永続する成果に変える。
22年と言う長い長い歳月をかけた、成功までの苦節の物語。
どんなにつらくとも、努力と精進を重ねる主人公と、それを暖かく見守る人々。
高田郁さんらしい、人の心の温かさと愛情に満ちた話は、随所で涙を誘う。
それにしても、本当に江戸時代は、火事が多かったのだな…
身を寄せ合うようにして建てられた木造建築では、火の回りも早かったろう。
その渦巻く炎の中で逃げ惑う人々の、地獄絵図をまざまざと見せつけられるような筆致に慄き、凍てつく天場の描写に、自身の指先までもが寒さでしびれるような感覚を覚える。
純愛も少し添えた大団円に、心がほっと凪ぐ。
水戸黄門的と言われようと、これだからハッピーエンドはやめられない。
作者の主人公設定がワンパターンな気がしないでもないけど、
みをつくしシリーズが好きな人は読んでハズレでは無いと思います。
この話は主人公が男性なので、そこは新鮮。
指先が冷えて痛い、そんな錯覚を覚えてしまう程、状況描写が巧み。
情けは人の為ならず をそのまま物語にしたような話。
この人の書く話はどれもそうだけど、良くも悪くもとても軽い。
登場人物の気持ちに共感して涙したり安堵したり、そういう感情の波を掻きたてるものはあるのだけれど、あっさりと読み進められてしまう。
どうしてだろう? 不思議だ。
もう少し読みたかった、と思いながら本を閉じる羽目になってしまう。
いいことをすると、まわりまわって帰ってくる
結論だけまとめるとそんな感じになりますが、商売に対する商人の心構えとか、天神さんへの信仰心とか、細部まで書き込まれてて、惹き込まれます。
江戸時代の大阪を舞台にしたお話。
読んでいて説得力のあるキャラクター、ストーリーだと思いました。
巻末で、作者が本当に料理を納得行くまで作ったり、自身の経験を重ね合わせていたり、その時代の歴史を丁寧に調べあげてから書いていると知り、なるほど、と納得。
不器用で一本筋なキャラクターや商人の誇り、人間くささが魅力的に描けているのですぐに高田ワールドに入り込めました。
読んでいて、感情をぶつけたくなる出来事があってもぐっと耐えて自分のやるべきことをしていれば、いつかそれが回り廻って味方になってくれる時が来ると父が話していたのをなんとなく思い出しました。
みをつくしシリーズから入った。人の運命を金銭価値に…と考えると寒々しく感じられる向きもあろうが、私はいっそ清々しいと思う。自分がそれに値して恥じない生き方をしているか考えたら銭二貫は安くない。
あっという間に読み終わった。高田郁さんの本はいつも超短時間で読み終わってしまう。そしてもっと読みたくなってしまう。新刊が待ち遠しい…
時代物を読んでいると、江戸時代の火事の怖さを度々教えられるが、この本は特にそう思った。
料理を扱ったというより、火事に翻弄される人びとを書いたようにも思える。
みをつくし料理帖シリーズの高田郁さんの1巻完結の読み切り作品。江戸時代の大坂を舞台にした寒天問屋の話。料理の話という点ではみをつくし料理帖と重なるがこちらは男が主人公。みをつくし料理帖もそうですがこちらも登場人物が魅力的で愛に溢れていて共感が持てます。仕事で疲れて帰ってから読み始めても、話しに引き込まれ一気に読んでしまいました。感動する本が読みたい方にはお勧めです。
食文化から…大阪を扱っているのは面白いなぁ。。。
構成はちょっと…それは…と言うところも感じてしまった。
余りに、やり過ぎるとリアリティさに欠ける。
一日で読み切れる。
予想以上でした。
いいです!
寒天のお話ですが
すこぶる目頭熱くなりました。
和助さん、格好いい!!
すっげぇ~カッコウいいっす。
銀二貫。
重みのある銀二貫だったです。
とても温かい気持ちにさせられて
寒天、心太についても
ちょっと学べました。
突然の仇討ちにより独り残された侍の子と、寒天問屋の店主。銀二貫が結んだ、問答無用のお節介と、とことん純粋な優しさの物語。無限の恩返しと真実の愛が相反して生まれた、何より堅固な絆。時代小説ですが、かなり読みやすく丁寧な文章です。日本の美が味わえる内容で、読後は誰もが笑顔になれるような…ただ素直に、この小説を読めて良かった…。そう思える素晴らしい作品でした。
苦さも含めて、とても清々しい物語でした。
主要な登場人物は愛すべき人たちばかりで、それだけについつい感情移入もしてしまおうというものです。
久々の時代小説だっただけに新鮮でしたが、逆に言えばこうしたお話は、複雑に淀みすぎた現代を背景にして紡ぐことは難しいのかもしれません。
…というのはいささか紋切り型な感想に過ぎるでしょうか。
みをつくしを書くために、登場する料理はすべてご自身で作られる高田先生。
解説を読んで知ったのだけど、まさか羊羹まで何度も作られたとは。
他の作品に比べ長いかな?とは思うけれど、
ちゃんと登場する一人一人に意味があり
誰もが苦難の末に立派になられて
めでたしめでたし。

この本は、銀二貫で仇討ちを買われた少年が大きくなるまでのお話。
普通に面白かったです。
って言ってしまうと、全部が終わっちゃうので、もうちょっとだけ。
銀二貫で仇討ちを買われた...





