- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416161
作品紹介・あらすじ
グアテマラの古都・アンティグアに家と仕事と家族を見つけた年子の弟。ある夏、姉は十三年ぶりに弟一家を訪ねる旅に出た。まばゆい太陽とラテンの文化で、どんどん心身がほぐれていく。そして陽気に逞しく暮らす人たちと過ごすうち心に浮かんだのは、外国を知らずに逝った父、家事にあけくれ続ける母のことだった。旅と家族をめぐる名エッセイ。
感想・レビュー・書評
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グアテマラってどこ?
から始まり、読み進めているうちに、あっという間に読み終わってしまいました
グアテマラに住む弟
文化も生活も日本と違って、面白かった
トイレの話は驚いた!
日本と同じこともある。料理が得意な人はモテるし、周りを幸せにできることは一緒だなと思った
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片桐はいりさんのエッセイ第二弾。
タイトル通り、グアテマラに住むご自身の弟さんを訪ねた旅がメインで、ラテンの人たちの大らかさと現地の明るい陽射しを感じとれる一冊です。
何事にも裏表の無い弟嫁、屈託のない大小のフェルナンド、道行く誰彼かまわず挨拶を交わしたりヤジを飛ばす人たち、神様まで「酒とタバコ好きのおっさん」だからおもしろい。
そして、今回もたくさんおいしそうな食べ物が出てくる。
ケンタッキーフライドチキンを撤退させるほどグアテマラの人たちの大好きな、ポヨ・カンことポヨ・カンペーロのフライドチキン。
わさび醤油をつけて食べるとまるで「ヒラメのえんがわ」のココナツの内側の白い果肉。
(ワタシは他の国で「コレ、イカノサシミネ~」と言われたけれど(^^;))
なかでも弟さんの作る現地調達の材料で賄う日本食の日曜定食には心惹かれる。
すっかり現地の人になってしまった弟さんが、旅する日本人や現地の日本人(日本食に興味のある他の国の方もいるけれど)のために作る日本食。
日本と同じ味であるはずはないのに、でもきっとどこか懐かしい味がするんだろうなと思う。
いろいろ挟まれるお父様の思い出、特に最後のコーヒーのお話。
求めていた味はお父様が淹れてくれていたコーヒーだったというのにはしんみりします。
性別の違う年子のきょうだいということで、ある程度成長したときには喧嘩もできないくらい仲が悪かったというお二人。
疎遠な期間は解説で弟さんが書いてらっしゃるように必要な時間だったのだろう。
長い空白の時間を感じられないほど、自然に寄り添い一緒にタバコをふかす。
そんなきょうだいの関係がひとりっこの私にはとてもうらやましい。-
あやさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
あやさんもひとりっこなのですか!
またしても共通点ですね。
うちは母親も...あやさん、こんにちは♪
コメントありがとうございます。
あやさんもひとりっこなのですか!
またしても共通点ですね。
うちは母親もひとりっこなので、母のほうで何かあったときの
集まる親類の少ないこと少ないこと(´・ω・`)
はいりさんの本を読んでいると、
長く離れていた時間も距離も、かつてあったはずのしこりも、
特に意識せずに自然と新しい関係になっているのがいいなぁと。
その拘りの無さが「きょうだい」ならではなのかなーって。
私も想像することしかできないのですけれど(;^_^A
ココナツは、ぜひ体験してみていただきたいです!
私はイカと聞いて食べたので「イカだぁ~♪」と単純に面白がりましたが、
ヒラメと聞いて食べればヒラメだったのかもしれません(笑)
そこは、はいりさんが書いてらっしゃるように
「味覚より錯覚の力」のなせるワザということで(笑)2013/02/22 -
九月猫さん、こんばんは。
レビュー読ませて頂きました!
お気に入り登録もさせて頂きました♪
ポヨ・カンのフライドチキン、気にな...九月猫さん、こんばんは。
レビュー読ませて頂きました!
お気に入り登録もさせて頂きました♪
ポヨ・カンのフライドチキン、気になりますよね。
ケンタッキーを撤退させる程の味…是非とも味わってみたいものです。
味わってみたいといえばココナツも。
九月猫さんは食べたことがあるのですね!
私はないので、いつか食べてみたいです。
果たしてどれだけ錯覚出来るのか試してみたいですね。笑
私は海外旅行をしても食事に関してはあまり冒険をしない質なのですが。
はいりさんの本を読んでいると、その国をよく知るにはやっぱりその土地の食べ物をきちんと味わわないと、という気になります。
お父様のコーヒーのお話はしんみりしますね。
探し求めた味はお父様こだわりのものだった、というのは切なかったです。
思わず涙が滲んでしまいました。2013/02/23 -
陸さん、こんばんはー♪
いいね!とコメントありがとうございます。
ポヨ・カン、気になりますよね!
国際線の飛行機がお土産のポヨ・カ...陸さん、こんばんはー♪
いいね!とコメントありがとうございます。
ポヨ・カン、気になりますよね!
国際線の飛行機がお土産のポヨ・カンの匂いで充満するほど、グアテマラの人には「故郷の味」なんだと思うと、なおさら食べてみたくなります(^O^)
はいりさんは「日本では、宇都宮の人が餃子、名古屋の人が手羽先を持ち歩かないのに」と書いていらっしゃいますが、大阪からの新幹線や電車では上りも下りもお土産の551の豚まん(←大阪名物のひとつ)の匂いが漂っていることが多々あります(笑)
いわゆる関西人のノリはラテンっぽいと聞いたことがあるのですが、思わぬところで共通点?!と、笑ってしまいました(^m^)
ココナツは陸さんにも体験してみていただきたいです~!
「錯覚の力」が豊かだと、食べることだけではなく見たり聞いたりいろんな体験をより楽しめそうですよね♪
陸さん、『マトカ』『グアテマラ』と素敵な本に出会わせてくださって、ありがとうございます(*´∇`*)2013/02/23
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また面白い本に出会ってしまった!
これだから読書はやめられない。
俳優片桐はいりさんの旅行記。中南米グアテマラに移住した弟さんを訪ねて行った時の体験記です♪
まずはいりさんの現地の人とのやり取りや観察眼が素晴らしい!
それとユーモアたっぷりに紡ぎ出される文章。読みやすくて優しくてとても好き♪
出張の移動が最も癒される私にとって、旅心をくすぐるどころか爆発させる刺激となりました。
あー、旅に出たい!
オススメです!-
新潟!いいですねぇ
新潟は機龍警察の聖地巡礼に行きたいのです♪
私もその土地のスーパーをのぞくの大好きですっ
その土地の食文化が伝わってき...新潟!いいですねぇ
新潟は機龍警察の聖地巡礼に行きたいのです♪
私もその土地のスーパーをのぞくの大好きですっ
その土地の食文化が伝わってきて楽しいですよね(^^)
hibuさん、もう一つだけ良いですか
何回もコメントしてごめんなさい!
先日オーディブルで「神様のカルテ」を聴きました。
栗原先生の話し方が独特でおかしくて最初は違和感しか感じなかったのですが…、
医療の現場から伝わってくる途方もない仕事量、緊張感、栗原先生の医療に対する価値観、姿勢が素晴らしくて、あの不思議な喋り方も最後は愛しく感じました。
hibuさんもこんな先生なのかなぁと思いながらオーディブル楽しんでました(^^)
栗原先生の心の拠り所となっているハルさんや友人達がなんとも気持ちの良い人達で、笑い泣きしながら車で聴きました。
病院に行くのって、いくつになっても緊張しますが、人生の最終章ではこんな先生に出会えたらいいなぁと思いました。
オーディブルって感想を書くのが難しくて…、
まとまりの無い感想ですみません。
素敵な時間を過ごす事ができました。
ありがとうございました(^^)
何回もコメントしちゃってごめんなさい!
お返事不要ですのでっ2022/11/08 -
松子さん
ちなみに「神様のカルテ」は松本市の某病院がモデルなんですよ。著者はその某病院の研修医だったのです♪
私はどちらかと言えば、「福...松子さん
ちなみに「神様のカルテ」は松本市の某病院がモデルなんですよ。著者はその某病院の研修医だったのです♪
私はどちらかと言えば、「福山雅治です」って挨拶するとあまりのギャップに患者さんは100%笑います…。ちなみにウチの患者さんの8割は「吉永小百合さん?」と聞くと、「はい」と答えます笑笑
でも栗原先生じゃないけど、ウチのスタッフには患者さんの人生に関して「これまでどのように生きてきて、(障害を抱えたまま)これからどう生きるか」を一緒に考えようと常に言ってます。
インスパイアされてるのは間違いないですね^_^
こちらこそ返信不要でございます。
長文失礼しました。2022/11/08 -
2022/11/08
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すばらしいです。
グアテマラの人たちに溶け込んでいって、最後には後ろ髪を引かれる思いで帰途につき、思わず涙がでてしまう。
人情ですね~
ことばを習得するのに、勉強なんてあまり要らないのかもしれないです。度胸と積極性、そして楽しむこと。
明るい人たち、挨拶につかまってなかなか先に進めない様はなんかイメージが浮かんできてほほえましいです。
〇 時間なんて気にしない。本当に気にしない。
〇 噴火口を見に行って、怖いものは本当は違った(ちょっと恐ろしい)。
〇 温泉もあるけれど、楽しみ方はどこか違う。
〇 コーヒーの国かと思ったら、めちゃくちゃおいしくない。
行ってみてわかる、そんなグアテマラにようこそ。
(セールで安く買えたので。ありがとうございます!) -
片桐はいりのエッセイ。
この本を読んだら片桐はいりと話してみたくなるし、グアテマラに行きたくなると思う。
片桐はいりさんは演者としてだけではなく言葉でも人に伝えるという事が出来る人なのだと思った。
片桐はいりさんの日常を横で観ているような気持になる本でした。 -
高学歴(大学院まで出た)の弟が世界一周旅行に出掛けたきり日本に帰って来ない!
どうやらグアテマラって国にいるらしい。
既に妻子持ち!?
もう出だしから面白すぎて、あっという間に読み終えてしまった。その間は終始、ラテン音楽の軽快なメロディーが流れているようだった。
確かに衛生面は微妙で、治安も微妙だけれども、笑顔の絶えないコミュニティに飛び込み、目一杯楽しむ筆者の姿が伝わってきた。異文化に敬意を払うことって、まさに筆者のような行動なんだろなあ。
そして読後のコーヒーがとても美味しく感じた。 -
はいりさんのエッセイ第2弾。
グアテマラに住む弟を訪ねる旅について綴っています。
グアテマラの人々は良くも悪くもおおらかで、はいりさんの体験を通して驚いてばかりでした。
導入から一気にはいりさんの文章に掴まれました。
はいりさんの個人的なしきたりの1つに「弟から連絡があるまでは、歯ブラシを変えてはいけない」があったのだそう。
今はメールで日常的に連絡しているので、このしきたりは無くなったようですが、インターネットが普及する前は歯ブラシ交換よりも弟からの連絡の頻度のほうが少なかったそう。
海を隔てて暮らす弟のことを、毎日使う歯ブラシのくたびれ具合で思う、というエピソードに離れて暮らす家族とのちょうどよい距離感を感じてあたたかい気持ちになりました。
あとがきは弟さんが書かれています。
それぞれ個性的で、自立していて、でも互いを信頼しあっている姉と弟の関係がうかがえるすてきな1冊でした。
私も妹弟からこんなすてきな文章を寄せてもらえるような姉を目指したい。 -
女優 片桐はいりさんの南米に移住した実弟をテーマにしたエッセイ。
文章も、南米の文化も軽快で面白かったです。 -
タイトル通り、片桐はいりさんが中米ガアテマラに移住してる弟に会いに行く話。
「わたしのマトカ」に続いて、はいりさんのエッセイは2冊目だけど、面白い!そしてなぜか最後には涙が。。。
最後の解説が弟さん本人ってのもいいな。
旅行で行ってそのままそこに住みついて、すっかりラテンの地になじみ、事業まで展開してしまってる弟さん、だけど無口でひょうひょうとした感じ、んーー会ってみたい!どんな人なんだろ?
はいりさんもはいりさんで、旅行に行った先々で臆さずなんでも挑戦してしまう好奇心!
ほんとステキな兄弟だ。
コーヒーの名前だと思ってた全然知らなかったアンティグアに、私も少し旅した気分にさせてくれるステキな旅行記だった。
あっそうか、読み終わった私の涙は私もアンティグア、そこで出会った人々とお別れするのが寂しかったんだな。