ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫 お 35-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416475

感想・レビュー・書評

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  • 熱帯魚好きではなくても、興味深く読める一冊。
    ディスカスを飼うことが、宇宙の摂理につながっているとは夢にも思わず。

  • ディスカスという熱帯魚は著者の小説には何度か出てきたことがあって、それについてこの小説ではメインに書かれている。
    恋愛要素は少なめだったかな、という印象。

  • 本屋で何となくビビっときて手に取った本。大崎さんの作品ではアジアンタムブルーが断トツに大好きなんだけど、この本はどうだろうかと思って読み始めた。

    結論から言うと、アジアンタムブルーを超すことはなかったかな。ディスカスという熱帯魚の飼い方が多くを占めていて、興味のない分野だったのでしんどかったというのが本音。

    熱帯魚の中でも難しいと言われているディスカスの飼育にのめり込む主人公を通して、物事の真理の追求とか純愛とかが描かれている。何かを突き詰めることで得た方程式が、その他の何かに当てはまることがあるということにはとても共感する。とはいえ、熱帯魚の飼育の描写が詳しすぎて、自分を作品の中に入りこませることが難しかったな。そこは少し残念。

  • 本当にディスカスの飼い方が延々書いてある。
    それはまあ、それなりに楽しいんだけど、
    恋愛な部分は春樹的でなんかとっても嫌。

  • 熱帯魚の王様ディスカス
    顔の思い出せない恋人の由真
    300年の時間を超える卵


    やったこともないのに熱帯魚飼育をしたくなった
    けれども絶対に自分には向いてない

    雰囲気はすごく好きだったけど、
    おもしろかったかと言われれば、うーん

  • 静かな本。
    水槽の中の世界が広すぎて面白い。
    ちょっとマニアックだけど、サラッと読めばキレイな空気が心に残る感じ。

  • 専門的な話については演出のひとつだから特に不満は持たず。

    ただ終盤がちょっとアッサリしすぎかなぁ、と。
    もう少し書きこまれていてもおかしくないんじゃないかと思った。
    性描写のエロさは相変わらずだったけれど。

    ハイコ・ブレハの逸話はとても惹きこまれた。
    この水底が世界と繋がっている。
    ハイコと僕。僕と由真。

  • 「パイロットフィッシュ」のような作品かと思って読み始めたら、
    まったく逆の雰囲気の作品でびっくり。

    熱帯魚を中心に、そこから恋愛話へと。
    なかなかわかりづらいところもあったので、個人的には二度読み推奨です。

    ところで作品に出てくるハイコ・ブレハさんは実在の方なのですね。。

  • 大崎善生の恋愛ものには熱帯魚が登場する機会が多いけど、これは熱帯魚を通して、元恋人との思い出を邂逅する作品でした。なので、今までとは視点が逆の作品になってました。
    なんとなくパイロットフィッシュやアジアンタムブルーあたりを思い出した。

著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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