- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416512
感想・レビュー・書評
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風に立つライオン、解夏、精霊流しと読んでさだまさしさんの作品に心酔してしまい期待が大きすぎたと思います。父親と喧嘩したままそれが最期の別れとなるのがたまらなく切ないです。大切な人とはたくさん話さなければとつくづく思う作品でした。
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さだまさしさんの小説に感動しなかった本はなかったので、期待しすぎてしまったかも…。
ストーリーの軸は確かにさだまさしさんだけど。
なんだか展開は村山由佳さんのようなちょっとわざとらしい恋愛要素でがっかりしてしまった。
もっと家族愛の方に焦点が欲しいストーリーでした。 -
父親の形見であるバイオリンの生まれ故郷であるイギリスへの旅の中で、体験したこと、出会った人々により新たな人生を歩み始める主人公の姿を描いている。感動的なシーンもあるし、ドキドキハラハラする場面、サプライズもあり、最後まで飽きさせない。読んでいると本当にバイオリンの音色が聴こえて来るような感覚もありました。音楽好きな方、そうでない方にもおすすめです。
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さださんの本は家族のにおいが感じられていいなあ。長崎弁が激しいようでいい。
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1708 風景と心の動きが綺麗。途中から入り込んで一気に読破。
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主人公が父の遺品として兄から送られてきたバイオリンのルーツを辿るべくイギリスへ。父への後悔、兄との確執、高校時代の初恋、別れた妻への思い、などなどいろんなものを抱えた男性が過去と向き合う中で、また元の場所へ帰っていきます。解説文を読むと、作者さださんが自身のバイオリンのルーツを辿った旅がこの小説のモチーフになっているとか... 福岡の言葉も懐かしく、また昔の思い出'台風の大きさ'を表す単位のエピソードなど、丁寧に生きてこられた様子が伺い知れて優しい気持ちになりました。
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昔買うて読んでゐたものを再読。いや、再々読。
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この作品までに、さだまさしは「精霊流し」「解夏(げげ)」「眉山(びざん)」と3作を上梓してゐる。
2作目と3作目は既読だが、いずれもなかなかの構成力だと思ふ。そこそこ感動的なのだ(*^_^*)。
2度目、3度目に読んでも、大事なところで先が読めない(思ひ出せない)部分が結構ある。なかなか意表をつく展開なのだ。
まあ、これはいい話だ。 -
2017.3.16-27
若年性認知症を発症した兄から送られて来た急逝した父の形見のヴァイオリンの製作者を探す為イギリスに向かった真二の出会いと旅のゆくえ。 -
とても面白かった。
ほんと、さださんの作品は読みやすくて人物描写がとてもうまいですね。最初からひきこまれ、一気に読み終わりました。
ストーリー的にはドラマ仕立てな安定した話でしたが、余韻がとても心地よく。そのシーンの感情と風景描写のマッチングがすごくいいんですよね。
イギリス、スコットランドにも行きたくなりましたね。とても、よかったです。 -
仕事を辞め、妻とも離婚した真二のもとに、喧嘩別れした兄から、突然父の形見のヴァイオリンが届く。難病を抱えた兄の想いをはかった真二はヴァイオリンの製作者を求めイギリスを訪れ、そこで出会ったガイドの響子に、初恋の女性の面影を重ねる。多くの親切な人に導かれ、辿り着いた異国の墓地で、真二が見たものは…。家族の絆を綴る感涙長篇。