悪党たちは千里を走る (幻冬舎文庫 ぬ 1-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 586
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416857

作品紹介・あらすじ

「真面目に生きても無駄だ」。しょぼい騙しを繰り返し、糊口を凌ぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけず安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう-。スピーディな展開と緻密な仕掛け。ユーモアミステリの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 考察や深読みなど無く、これぞエンタメ小説という作品。ただただスピーディーな作品をワクワクしながら楽しめた。


  • カード詐欺などを生業にするせせこましい詐欺コンビと、シノギ場で偶然出会った美人詐欺師。

    美人詐欺師からせっかくの詐欺対象に横槍を刺され、シノギはご破産に。

    しかしながら、ひょんなご縁で共にさる豪邸の犬を誘拐することになる。しかし、徐々に当社の計画は軌道を外し、何故か詐欺対象家族の小学生の息子と手を組むことに。

    重厚なミステリが多い貫井氏の作品群でも、珍しいユーモアミステリ。

    長編だが、テンポが非常に良くあっという間に読めてしまう一冊でした。

  • 貫井徳郎さん、作品の幅が広くて驚く。
    ころがりころがるユーモアミステリー。エンタメ。
    いつも騙される私にしては珍しく、早い段階でわかったかも。怪しいと思っていたもんね!ふふん!と思いながら読んだ。

  • ユニークなキャラの詐欺師グループが繰り広げるドタバタ誘拐劇。 相手に通じない皮肉たっぷりの会話と微かに漂うラブコメ風味が、誘拐という重犯罪をコミカルにテンポよく読み進めさせてくれた。 重い本を読んだ後に再読したい。(o^^o)v

  • 長編小説ですが、軽めの文章でサラサラと読めました。
    ストーリーもそれなりに面白かったですし、登場人物のキャラも良かったのですが、オチがイマイチでした。
    やっぱり長編小説となると最後のオチで満足度が変わってきます。

  • 貫井氏はこの作品を楽しんで書いたのだろうなと思う。
    ドジな詐欺師とその子分、美貌の詐欺師の3人に
    賢い少年の誘拐が絡んで、突っ走ってゆく。
    思わず吹き出す場面あり、ホロリとさせる場面あり。
    気晴らしとしてオススメ。

  • 金持ちの家の飼い犬を誘拐するはずが
    そこのひとり息子に狂言誘拐をもちかけられ
    更には本当に誘拐事件が起こる

    ケチな詐欺師3人組、さてどうする?!

    軽いタッチのユーモア誘拐ミステリ
    ラストは「おお!」ってなるけど
    読みやすいです

  • 楽しかったです。
    ドラマになりそう…と思ったら、すでになっていましたね。

  • クスッと笑えて力まずに読める作品です。ドラマにもなったようですね。
    こんなに賢い子供はいないだろう!とか思いつつも…ツッコミどころは置いといて
    最後には「あ~面白かった」と思えた。満足です。

  • 雰囲気が大誘拐に似ている。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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