- Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344416857
作品紹介・あらすじ
「真面目に生きても無駄だ」。しょぼい騙しを繰り返し、糊口を凌ぐ詐欺師コンビの高杉と園部。仕事先で知り合った美人同業者と手を組み、豪邸の飼い犬を誘拐しようと企てる。誰も傷つけず安全に大金を手に入れるはずが、計画はどんどん軌道をはずれ、思わぬ事態へと向かってしまう-。スピーディな展開と緻密な仕掛け。ユーモアミステリの傑作。
感想・レビュー・書評
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考察や深読みなど無く、これぞエンタメ小説という作品。ただただスピーディーな作品をワクワクしながら楽しめた。
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カード詐欺などを生業にするせせこましい詐欺コンビと、シノギ場で偶然出会った美人詐欺師。
美人詐欺師からせっかくの詐欺対象に横槍を刺され、シノギはご破産に。
しかしながら、ひょんなご縁で共にさる豪邸の犬を誘拐することになる。しかし、徐々に当社の計画は軌道を外し、何故か詐欺対象家族の小学生の息子と手を組むことに。
重厚なミステリが多い貫井氏の作品群でも、珍しいユーモアミステリ。
長編だが、テンポが非常に良くあっという間に読めてしまう一冊でした。 -
貫井徳郎さん、作品の幅が広くて驚く。
ころがりころがるユーモアミステリー。エンタメ。
いつも騙される私にしては珍しく、早い段階でわかったかも。怪しいと思っていたもんね!ふふん!と思いながら読んだ。 -
ユニークなキャラの詐欺師グループが繰り広げるドタバタ誘拐劇。 相手に通じない皮肉たっぷりの会話と微かに漂うラブコメ風味が、誘拐という重犯罪をコミカルにテンポよく読み進めさせてくれた。 重い本を読んだ後に再読したい。(o^^o)v
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長編小説ですが、軽めの文章でサラサラと読めました。
ストーリーもそれなりに面白かったですし、登場人物のキャラも良かったのですが、オチがイマイチでした。
やっぱり長編小説となると最後のオチで満足度が変わってきます。 -
貫井氏はこの作品を楽しんで書いたのだろうなと思う。
ドジな詐欺師とその子分、美貌の詐欺師の3人に
賢い少年の誘拐が絡んで、突っ走ってゆく。
思わず吹き出す場面あり、ホロリとさせる場面あり。
気晴らしとしてオススメ。 -
金持ちの家の飼い犬を誘拐するはずが
そこのひとり息子に狂言誘拐をもちかけられ
更には本当に誘拐事件が起こる
ケチな詐欺師3人組、さてどうする?!
軽いタッチのユーモア誘拐ミステリ
ラストは「おお!」ってなるけど
読みやすいです -
楽しかったです。
ドラマになりそう…と思ったら、すでになっていましたね。 -
クスッと笑えて力まずに読める作品です。ドラマにもなったようですね。
こんなに賢い子供はいないだろう!とか思いつつも…ツッコミどころは置いといて
最後には「あ~面白かった」と思えた。満足です。 -
雰囲気が大誘拐に似ている。