Q人生って? (幻冬舎文庫 よ 2-19)

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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417274

感想・レビュー・書評

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  • 一日中資格試験の勉強をしていると疲れるので
    息抜きに選んでみた一冊。
    いろいろなテーマの質問について作者が答えるスタイル。

    もっと軽い内容かと思っていたら真面目に答えている。
    さすがにこの歳になって読むと
    どのテーマも「ふむふむ、そうやねー」と思う。

    Q25
     大切な人が、自ら死をえらんでしまったとき、
     遺された者はどのように
     心の折り合いをつけたらいいのでしょうか?
    には
    そうやねーってことが今まで無いので考えさせられてしまった。

    文章とは関係ないですが
    本の装画が独特ですごく立体的なので、思わず本を触って
    「あ、立体ちゃうんや、やっぱ平面なんや」
    って思ってしまうほど。
    描いているのはMIHOって人らしいです。

  • 短いので帰りの電車の中であっさり読めた。
    力強くばーんと背中を叩かれるわけでもなく、
    説教されるわけでもなく、
    そんなこともあるよねー。相槌を打ちながら、
    優しく、ばななさんの考えを伝えてくれる。
    ほっとする本です。

    ちょっと迷った時、目次を見て自分の気持ちに近いものを読んでみる。
    そんな使い道にしたいです。

  • 特に好きとか思っていなかったけれど、
    よく考えると結構何冊も読んでいる吉本ばななさん。
    最近読んだホ・オポノポノの本の中にも名前が出てきたので、
    久しぶりに何か読んでみようと思い、
    図書館で借りて読んでみました。
    質問と同じような状況にあったときの昔の自分に教えてあげたいなと思える言葉がいくつかありました。

    なんとなく前向きになれる本でした。
    読んでよかったです。

  • Q&A形式。初めて読むタイプの本。
    自分と全く違う考え方で面白い。

    【感じたこと】
    わたしも、たとえ仲の良い友達でも傷ついた時には直接言えるような素直な人間になりたい。

    「まず自分の足で立ってはじめて深い恋愛ができるのだ」→寂しさや1人でいたくないと言うマイナスな感情を補うための恋愛は、よしもとばななさんの言うほんとうの恋愛ではないみたい。自立って大事なんだなあ

    「自分の能力を他に還元する、と言う人類の本質的な欲望が、働くということ」→今の私に刺さった。将来の職業を決める時に自分が持っている能力から考えていけばいいのだとハッと気づいた。そのために学生のうちに自分の能力に磨きをかけないと!

    「自分のほうが不幸だと思ったときだけ、その人は真に不幸になります。」→他人と比べることは時によっては自分を悩ませることになる。自分は自分であって、自分だからいいこともあるよなあという考え方は素敵だなあと感じた。

    もっとよしもとばななさんの本を読みたい!!

  • よしもとばななは、特に初期作が大好きで、もう自分の一部になっているような気さえするが、
    こちらのエッセイは、彼女が結婚や出産・育児などを経て、行きついたいろいろなQへの到達点。

    また、心のメモに書き留めたい、言葉に沢山出会えた。

  • 大胆でいいところは大胆に、繊細でなくちゃだめなところは繊細に、その使い分けをとても大事にされているんだなと思った。
    毎日を健康に生きるためには、食生活のバランスをだいたいの感覚で調整、管理したり、自分自身の気持ちを事細かく観察して、その通りに導いていったりすることが大切なのかなと思った。

  • 「子どもができてほんとうに忙しくなってから、私は一日は何度でもリスタートする、すごく重い雰囲気で起きたとしても、そのトーンは一日の中で何回もキラキラと変わる、それが人生の醍醐味なんだな、ということに気づきました。」
    「これを知ると、一日が何層にもなり、何回でもやりなおせるので時間も有効に使えるようになります。」
    少しうまくいかないことがあると「もうダメだ…」と思ってしまうタイプなので、この考え方はとてもいいなと思った。

  • よくある悩み相談に筆者が答えていく形式の本です。作家さん特有の鋭い観察眼で人の本質を見ているなと感じました。本の形式としてはありふれていますが、回答が実用的というか現実的です。
    実体験や知人を見て感じたことがばななさんらしい言葉選びでとつとつと語られていきます。
    私的に記憶に残ったのは仕事は給料より少しだけ多く働くと大抵は上手くいくというものでした。
    安いところで体を壊すほど頑張り過ぎてもいけないし高いからって手を抜いているとそのうちお払い箱になる…これからは意識して働いてみようと思います。

  • よしもとばななさんが受けた人生の質問によしもとさん自身の感性で答えたQ&A集。
    感じ方は人それぞれなので、賛否あると思うけど、行き詰まったときのヒントになると思う。

  • 人生において、様々な問題にぶつかったときの処方箋。
    色々考えさせられます。
    この年になると、生と死についての回答が、胸に響きます。

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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