- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417397
感想・レビュー・書評
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"株式相場のインサイダーネタ。市場操作ネタが
いくつか書かれています。
そして更にはネットを使った詐欺の手法なども、
かなり良く勉強されている感じです。
株式市場操作については、実際の社名とは変えていますが
株のことを知っている人であればわかる案件です。
なかなか面白かったですね。ちょうどバブルのことを
日記で書いていますので(笑"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットや株取引などが手軽に知れる内容。用語解説は入れて欲しいところだが...。プロローグで「格差」をプロットし、そこを軸に登場人物を切り分けていく。自分以外のことに無関心、鈍感な者への復讐劇、と言ったところ。プロレス団体の挿入は、昭和のプロレス大好きな著者のご愛嬌か、はたまた現在のプロレス団体への警鐘か...。頁数も適当でさっと読める。
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経済の事もプロレスのことも株のことも何もわからないのに、面白かった。
そして、恐ろしかった。
これを読むと、ほんま日本って…あかんなぁ。
自分も、自分のことしか考えれてなくて誰かを傷つけてたら嫌やな。
しかし、ほんまに色々と勉強になる小説やった。 -
株価操縦というよりも、ネットのセキュリティーの怖さの方が印象に残りました。そういう意味では双子の悪魔という題名に変わったことは理解できます。ストーリー展開としても楽しめたのですが、沼島に同情してしまう部分があるため主人公に100%感情移入できず。プロレスや洋楽に興味がないことも残念ではありました。沼島の怨念がそこまで深く暗いものであるとは。。。。
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『震える牛』で社会事件を取り上げた秀逸な作品の著者が、既に起こっている?、益々拡大する可能性がある犯罪を題材にした作品を書いている。
貧富の差が拡大、人口が減り、外国人訪日者増え、スマホにいろんなものが突っ込まれる便利な時代。
顧客数が減少するので、商品価値を高めようと努力する企業。結果、あらゆるものをひとつに集約することを実現。
便利さを実感すると後戻りは困難。
そこに完全なセキュリティは存在せず、その隙をついて犯罪を成り立たせる。
リスクとリターンの観点で考えるべきだが、ありうるなぁ、自己防衛力を高めないと。 -
タイトルの意味が最後の方に分かります。
ストーリーの確信に着くまでの導入も楽しめました。
完結はしてますが、続編があってもおかしくない展開と結末ですね。 -
経済、ネット証券など、説明されても、良く理解できないのに、小説だと、す~と、頭に入りこんで来る。
個人情報の流失の怖さ、カード支払いの明細書確認、等々、えっと、言う感じで、今まで、自分とは、関係ないと、思っていたことが、とても、身近に感じられる無いようだった。
題名の「双子の悪魔」と言う響きが、後半になって、理解出来る。
最初は、「株価操縦」として、刊行されていたらしいけど、『双子の悪魔』と言う方が、ぴったりだと思う。
最後の沼島の安否が、スタントマンの耐熱スーツと、XJRのボ
ノの音楽で、確認出来るという、結末も良かった。
最後まで、読み切って、何と、上手な巧みな構想のしくみで、言葉少なめでの不遇の沼島、何も悪くは無いのに標的にされる金持ちの娘を、経済小説にしていしまう書き方に、ぐっと、引き込まれて、読んでしまった本だった。 -
沼島のバックグラウンドの描写は良いが、期待していた金融犯罪の描写が残念。
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<作品紹介>
大和新聞の菊田美奈子が詰める東京証券取引所に、レストランチェーン・西大后に対するTOB(株式公開買い付け)情報が入った。報道により、西大后の株価は乱高下する。だが、すべては違法な仕手戦により巨万の富を得ようとした金融ブローカーの罠。魔の手はネットを通じて個人の資産にも向かう・・・・・。マネー犯罪の深部をえぐる経済ミステリー!