不連続の世界 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3071
感想 : 226
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417410

感想・レビュー・書評

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  • 不連続すぎた

  • 読んでいると世界観に引き込まれて不安感が煽がれるが、続きが気になりページをめくってしまう。
    個人的に「悪魔を憐れむ歌」が背筋がゾクッとして読み応えがあった。
    また、「幻影キネマ」は読んでるだけでも想像してトラウマになりそう

  • 塚崎多聞が主人公の短編集。
    目立つようなキャラではないけど、魅力的なキャラです。側にいたらいいなって印象です。
    この短編集のうち気に入ってるのが下記の二編です。
    「悪魔を憐れむ歌」:最後の拭いきれない後味の悪さは鳥肌ものです。そんなトラウマに残るような笑い方しないでと思いました。
    「夜明けのガスパール」:妻が別居中に3人の友人と夜行列車で怪談をやりながら讃岐うどんを食べに行くお話。中年男性が大学生のようなことをしているってところがこのお話のキーポイントになってる感じした。そして読み終えて思ったのは友人っていいものなのだなと思ったことです。いいな、なんか。

  • なんとなく解けた謎
    という感じ

    でもミステリアスで面白い

  • 深緑と朱色

  • 妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。車中、多聞の携帯に何度も無言電話が…。友人は言った。「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)―他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。恩田陸のトラベル・ミステリー。

  • 初めて自分で買って読む恩田陸さん。いろいろ話題にのぼる作品があるので、ちゃんと一冊読んでみた。怪奇幻想小説になるのかな。短編なので軽く読んでみようと思って手に取ってみた作品だった。
     「幻影シネマ」と「夜明けのガスパール」は良い。ホラー感ある。
    「悪魔を憐む歌」は怪奇幻想小説そのものといった感じがする。多聞と一緒に異次元空間に入り込んだ。

  • 【収録作品】木守り男/悪魔を憐れむ歌/幻影キネマ/砂丘ピクニック/夜明けのガスパール 
     塚崎多聞もの。恩田流のトラベル・ミステリ。

  • これはてっきり既読だと思い込んでいたけど未読だった。同じ多聞が出てくる『月の裏側』と混乱したらしい。あちらは恩田作品の中でもなんじゃこりゃ作品だったけど、こちらは面白かった。
    『常野』シリーズにも通じる、ぼんやりした、ちょっと不思議な、ちょっと怖い独特な雰囲気がいい。最後の多聞にフューチャーした話が一番面白かった。

  • 塚崎多聞は不思議な人である。
    この本、何度も手に取っているのですが 何度読んでも頭に残らない。スーッと通過して終わってしまう。なんでだろう。自分の頭が悪いのもあるかなと思うのですが、それにしても残らなさすぎる。かといって、つまらないわけではないのです。
    ものがたりのおしまいが思い出せない。読んでいると、胸の奥がチリチリと焦れはじめます。不思議な感覚です。キャラクターが立つ前に通過してしまう。うっすらこわくて、輪郭がとれなくて、最後の話でハッと目が覚める感覚。
    恩田陸さんの面白さを感じられる、夜長によさそうな一冊です。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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