明日の話はしない (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.13
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本棚登録 : 115
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417502

感想・レビュー・書評

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  • フォロワーkamosigiさんからの1冊。

    読み終わるまで長らく時間がかかってしまいましたが、
    本日読了。
    読み始めの印象と、読了後感がこんな結末になるとは!
    kamosigiさんのおススメは、いつもこんな風に中盤~後半にかけて、
    一気に心動かされる1冊が多いので、
    自分だけでは出会うことが難しい作品も、
    こうして出会わせてもらえるので、とても愉しいです。

    読み進めていく中で、もしかしたらつながる?という、独自の想像も高まっていくんだけど、最後はそうきたか!と言う感じ。
    ハッピーエンドではないし、切ない、やるせない部分も多々ある。
    加えてやんわり社会的背景なんかも織り込んでいて、
    こんな著者がいたとは。
    ほかの作品にも興味上昇中。

  • 一気読みに近いくらい早く読み終わった。
    世界観に引き込まれてっていうより、もう少し読んだらもっと面白くなるんじゃないか?という期待で。
    結局最後までその思いが達成できなかったのは残念。
    面白くないわけじゃないけど、もう一歩ガツンときてほしかった。

  • 190420

    絶望ミステリー。
    まさにその言葉通りの作品だった。

    明日を望んでいる人がいる一方、また明日が来てしまうと思う人がいる。

    数奇な運命と言えば簡単だが、人はちょっとした運命で何事も変わってしまうものなのだと、改めて感じた。

    色々と考えさせられる作品だったが、あまり人にはオススメできない作品としてだと思う。

  • どんな本読んでるの?って聞かれて、
    「全然後味よくない本」つて答えたやつです。
    間違ってはないと思う…。笑
    絶望ミステリって書いてあったけど、その通り!

  • 尾崎文庫。
    何度か手に取ったことはあるものの買う決心がつかずにいた本。結果 その直感は当たっていた 笑。
    短編集と思い読み始めたら 連作短編集だったのね。1話は全く面白くなく 2話も途中までげんなりしつつ読んでたが 途中で あれ?連作?と気づいて ちょっと面白くなる。3話はまぁまぁおもしろかったけど 着地点がねぇ。
    病気って もちろん本人が1番ツライんだけど 人生が大きく狂うっていう点では 家族の方が振り幅が大きいのかな。病気以外のものも 本人の代わりに引き受けなきゃいけないしね。

  • 永嶋さんの作品を読んだのはこれが
    初めてだったのですが、とても引き込まれました。
    「明日の話はしない」で始まる3つの話が最終章で繋がったときはとても衝撃を受けました。
    永嶋さんの作品の中ではこの作品1番好きです。

  • 2012.08.01.

  • 第一章から第三章までの物語が第四章で整合されるわけだが、いまひとつ主人公の内面に感情移入出来なかったせいだろうか、面白みに欠けてしまったのは残念である。構成はしっかりしているが。

  • うーん…どっかで読んだようなストーリー展開。
    ちょっと物足りなかった。

  • 社会から疎外されている人々、一度はまったら抜け出せず落ちていくスパイラル。
    そんな現代の実相の捉え方はうなずける。

    ただ、登場人物の心情の変化があまりわからない。
    ミドがどんな感情をもって成長していったのか、
    なぜ、最後に彼が全てを話してしまうのか、
    そういうところの必然性が伝わってこないのがちょっと残念。

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著者プロフィール

永嶋恵美一九六四年、福岡県生まれ。二〇〇〇年『せん-さく』でデビュー。一六年「ババ抜き」で第六十九回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。主な著書に『転落』『明日の話はしない』『ベストフレンズ』『視線』『一週間のしごと』、「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズなど。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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