- Amazon.co.jp ・本 (765ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417533
感想・レビュー・書評
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本格部のみ評価。SF、幻想部は受け入れ難い。にしても750ページは長い...
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独特の台詞まわしとルビを多用した表現!
相当に読みにくい文体でした。
散乱する仕掛けや登場人物の性格など、なかなか物語の世界には入っていけなかったけど、なんとなく最後はファンタジー的に終ります。
しかし、文庫本で755ページはボリュームたっぷりでした。 -
「天帝のはしたなき果実」
勁草館高校の吹奏楽部に所属する古野まほろは、コンテストでの優勝を目指し日夜猛練習に励んでいた。
そんな中、学園の謎を追っていた級友が斬首死体となって発見される。犯人は誰か?
驚きは2つです。
1.作者
男性か女性か分かりませんが、文筆家とはおおよそ関係の無い流れです。小説を読んでいくと、様々な経歴を持ちながら小説家デビューをしている方が多いということに驚きと文筆の可能性を感じますが、古野氏の場合はそれをより強く感じました。フランス内務省よりの免状ってかなり凄いことではって思っているんですけどw
また、有栖川有栖氏がかなり勧めていた作家であるということも私にとって驚きでした。というのも、最初この本を読んだ時、どこが凄いのかさっぱり分からなかったからですw。てっきり、分かりやすいというか王道の本格化小説を書く小説家だと思っていましたから・・・。
2.青春、SF、幻想の本格ミステリ?
上記のようなミステリかは定かではありませんw、というか私は読み終えるのに苦労したというか、個人的に肌に合わない可能性が出てきました。特に前半の学生達の云々では、なにやら特徴的な口調や乗りが強烈だった分、乗り遅れました。
しかし、第3、4章まで付いて行くことが出来れば、なんとなくこの小説の面白さを感じることができました。それでも凄さはいまいち感じれなかった自分に驚きです。やっぱり、難解さはぬぐえず。