ほたるの群れ2 第二話 糾 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417557

感想・レビュー・書評

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  • かかかかかいちょー!

    もったいなかったけど読み切ってしまった…

  • 再び永児達を狙い、送り込まれた刺客達。
    ほたるの群れシリーズ2作目。

    息つく暇もない戦闘シーンと、合唱コンクールを控えた中学校生活ののんびり具合の落差よ…。
    阿坂は結構学校生活楽しんでる感じ(笑)
    1作目よりドキドキハラハラ展開でページを捲る手が止まらない!
    キャラクターの魅力・物語にハマり込んでいくのが楽しい。
    そんで最後「おぅぇ~~!?そこで続く!?」って展開!
    3巻へ急げ!!

  •  まだ物語は完結していません。2巻の舞台が「第22回市内中学合唱コンクール」です。
     この物語は、二つの暗殺組織の衝突に巻き込まれた中学生の話です。
     巻き込まれたのは、五倉山中学校の3年6組の高塚永児と小松喜多見。一方、巻き込んだ組織の殺し屋も、十代です。孤児の身の上になったばかりに、歴史の狭間で暗殺を請け負ってきた極秘組織に、凄腕の殺し屋として育てられてしまいました。その殺し屋たちも、五倉山中学に転校してきます。
     高塚永児は、いつも頭に寝癖が残ってる普通の中3男子です。隣りの席の小松喜多見に、片想い中。喜多見を守りたくて、永児は、人を殺してしまいます。何人も。その度に、心の中に黒い水がひたひたと湧きあがってきます。自分は心のスイッチを切ってしまって、もうとっくに頭の中がおかしくなってしまっているのかもしれないと、どうにかなりそうです。でも喜多美を守りたくて。守るには殺すしかない凄絶な死闘で。
     一面が黒い水で覆われる中、何かに助けを求めたくて。でも何にもなくて。どこを見てもいやなことばかり、救いのないことばかり。真っ暗で。お前に喜多見を好きになる資格なんてない。どうせ喜多見も殺される。みんな死ぬんだ。生きてるものはみんな死ぬんだ。だったら、おまえも死んじゃえよ。心が凍えそうになったとき、ほんのささやかなものが小さな光になりました。友達が書いた笑える絵や、友達と飲んだジュース、みんなと歌った歌。どれも全部、ほたるみたいに小さな光で。でも、その小さな光が、闇の中の小さなほたるの群れになって、永児は、救われます。
     喜多美も苦しくて。自分を守るために、高塚くんが人を殺した。「来るな」って叫んで人を殺した。自分を守るために、あんな姿になった。

     殺し屋たちは十代ですが、そのためだけに育てられた生粋の殺し屋です。そこになんの疑いも持ってない、はずだったのですが、五倉山中学校にいるうちに、色んな感情が、自分ではコントロールできないわけのわからない気持ちが、芽吹いて、止まらなくなってきます。殺さなければ自分が始末されるのに、そんなの馬鹿みたいなはずなのに。その気持ちをなんと呼べばいいのかもわからないまま、います。
     こんな合唱コンクールは、有り得ないけれど、合唱コンクールでしか生まれない様々な気持ちが、ものすごくリアルに物語の中にあって、ぐいぐいひきこまれていきます。

  • 相変わらず面白いです!!
    それにしても、普通の中学生のはずの永児が強すぎ。
    多分ただの中学生じゃなく、何かあるんだろうなぁって雰囲気はありますが。

    普通の中学生活と殺し合いが隣り合わせで忙しいんです^^;合唱コンクールの最中に体育館倉庫で殺し合いとか。。。そのギャップがたまりません(笑)
    1巻よりも学校の日常の描写が多くて、その辺楽しめました。

    永児は暗いわ強いわ、会長は謎だわ、阿坂の妙な優しさがツボだわ、ヒロイン的存在の喜多見も可愛いわ、でキャラはかなり立ってます。そしてハマります。

    各登場人物の心情が細かく描かれていて、特に永児と喜多見の想いが切なくて・・・・

    とにかく殺し屋たちのお話なので、ものすごく人は死ぬし、血しぶき飛びまくりなんですが・・・
    でも、根底に流れる優しさ、ぬくもりが感じられて、全然嫌な気分にならないです。

  • 二つの暗殺組織の衝突に巻き込まれた高塚と小松に、再び執拗な組織の捜索が迫る。二人は生き延びるために自らの命を狙う同級生と手を組むことに。

    悪者になりきれない阿坂が好き!
    全体的にライトノベルっぽいのですが、まんまライトノベルではないなぁという印象。性善説よりも性悪説っぽそうな登場人物が多いせいでしょうか。
    続きが最高に気になる終わり方です。

  • 殺し合いの連鎖の中で好きな女の子を守るという目的と、その為には人を殺していくという通常の人間では精勤的に壊れるしかない状況の中、追い打ちをかけて家族が…どれだけ主人公達を追い込むんだと思っていたら、二巻の最期に更に…もう、すぐに三巻読むしかないですよね

  • 殺らなければ、殺られる。
    日常のすぐそばに、そんな世界がある。
    極限状況での正義はどこにあるのか、優しさにどれほどの力があるのか。
    一人一人の人間が持つ多面性が際立ってきた感じがする。

  • 「ほたるの群れ2」
    2つの暗殺組織の衝突に巻き込まれた中学生、高塚永児と小松喜多見。1度はその追撃を逃れた2人に、再び執拗な組織の捜索が迫る。2人が生き残る術はただ1つ、自らの命を狙う同級生と手を組むこと。


    阿坂と千原という2人に対して、高塚は普通の中学生である、という構図が完全に崩れる第2巻。新たに送り込まれる暗殺者「字」は凄腕で、阿坂とは顔馴染み。その「字」と高塚の戦いは想像を絶する非現実世界のもの。


    高塚と関わることで、変わりつつあるのが、阿坂。今のところ気分で動く印象が強い阿坂だが、ある約束を抱えていることが分かり、今後本当の姿が分かってきそうです。


    阿坂、千原、そして、高塚、どんどん戦いの中に身を投じていく。よって、リアルで切ない中学生の殺し屋達を描く、というあらすじであるが、そのリアルな中学生はもう喜多見しか残っていないように思われますw


    そんな喜多見に危機が・・・。まさか、そう来るとは思いませんでした。

  • そこで終わるのか~。

  • 前回に引き続き、好きな子を護れた主人公でしたが刺客を倒してしまった為、今度は主人公もターゲットに。
    日常を取り戻すようにいつもの生活を送ろうとするけど、何気に主人公の周りには普通じゃない人たちが集まってます。

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