- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417632
感想・レビュー・書評
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この本は2007年8月に刊行された「官邸崩壊-安倍政権迷走の一年」を改題して最終章および文庫版まえがきが加筆されたものですが、現在の民主党政権の混迷ぶりを理解するのにも大いに役立ちます。
また、この本を読んで「政治家と官僚」について勉強しておくこともお奨めです。
すなわち政治家って「私たちが選んだ国民の代表」ですけど、庶民にはとうてい理解できないくらい「権力」好きで何より「メンツ」を重視して行動するということ、そして「運動側」の私たちもそのことを踏まえて政治家に接することがキモだってことを勉強すべきだと思うのです。
また「官僚」がどんな形で政治家に影響を与えるのか、そもそも「官僚」って誰のことかを学んでおかないと「運動」とか「国会要請」なんてまるで相手にされないことを知っておく必要があると思うのです。
books223詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2006年、安部総理の「突然」の辞任に衝撃を受けた記憶がある。当時は全く政治に興味などなかったけれど。あれが「突然」ではなく、「必然」だった。そこに至るまでの詳細ないきさつがストーリー仕立てで紡がれている、上杉隆の「遺作」。前書きで著者自身が語っているとおり、その物語は全く色あせず、むしろ現民主党政権にも見える官邸崩壊の景色。現日本を知りたい人に必読の書!
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2011/11/13 Amazonより届く
2011/12/27〜2012/1/5
2011/11/13 Amazonより届く
2011/12/27〜2012/1/5
今年初の読了本。単行本発刊当時から気になっていたが、文庫化されたのを機に購入。筆者自身が遺作と述べるほどの渾身の作品である。最初は政治の無能さに腹立たしい気持ちでいっぱいであったが、読み進めるに連れ、こんな政府しか作れない我々が情けなくなってきた。その国の政治は国民のレベルを映す鏡、と言われるが、結局のところ、選挙でしっかりした政治家を選んでいく必要があるのだろう。
今の職場もここに書かれた官邸とそっくりな状況に陥りつつある。崩壊しないように自分の出来ることをしていくようにしたい。