奇妙な賽銭―公事宿事件書留帳十八 (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417816

作品紹介・あらすじ

博打の賽の目を読む天稟に恵まれた街道人足の多吉は、妻のお里から賭場への出入りをきつく諫められていた。だが、愛妻の死を契機に賭場へ通いつめ、ならず者に睨まれるほどの荒稼ぎを始める。そんな父の身を暗ずる独り息子の蓑助に、多吉は「思うてるだけの金を貯めたら博打は止める」と話していたのだが…。傑作人情譚、シリーズ第十八集。

感想・レビュー・書評

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  • 京都に関する薀蓄は流石だが、あまり詳しすぎるのも・・

    人情ものとして、読んだ後にずしりと来る本。
    今回も標題の「奇妙な賽銭」や「転生の餅」が良かった。
    ついでに言うと、多少ながらも剣の冴えを見せてくれるところも、好きなところ。

  • 公事宿事件書留帳シリーズ18巻。かたりの絵図・暗がりの糸・奇妙な賽銭・まんまんちゃんあん・虹の末期・転生の餅・6話。表題作『奇妙な賽銭』最近、夜毎どこかの貧乏長屋に銭が投げ込まれるという事件が京の町で起きていた。東町奉行所同心が夜見廻りをしていると、犬に吼えられている笠を被った小男を助けた。懐に大金を抱えていたが、外出していた理由を聞くだけで家に送ったが見張りをしていると…。『まんまんちゃんあん』島流しになった過去がある男に付きまとう、西町奉行所の同心を懲らしめる菊太郎。読んでスッキリする話だった。

  • L 公事宿事件書留帳18

    お信一押しなのでつまらんな。今まではお信の活躍もたくさんあったのに、ここへきて菊太郎を送り出すシーンしか出番なし。もう団子屋やめて別れてしまえ!と思う。

  • 12-1 12/30-1/6

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著者プロフィール

1946年愛知県生まれ。愛知県立女子大学(現・愛知県立大学)文学部卒。75年「石女」で第24回小説現代新人賞、82年『陸奥甲冑記』『寂野』で第3回吉川英治文学新人賞を受賞。古代から近世を舞台に、資料を駆使した独自の視点による歴史小説を執筆。

「2017年 『似非遍路 高瀬川女船歌九』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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