もう、怒らない (幻冬舎文庫)

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著者 : 小池龍之介
  • 幻冬舎 (2012年1月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417960

もう、怒らない (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ムカつき、妬み、悔やみ、悲しみ、虚しさ、それらに対抗する術を仏教的側面から説いた一冊。対抗するというよりはうまく流すという方が正しいかもしれない。何かとマッチョなその手の本とは違い、穏やかに自己をコントロールするのが仏教のいいところだと思う。

    特に参考になったのは「集中すること」。歩いてること、触れている感触、ただそれだけに集中することで、最初に書いた煩悩から逃れるとのこと。やってみると、なるほど確かに。
    他にも事象を受けてから煩悩に変わるまでの間に、自分の中で勝手にストーリーが作られているなど、気づかされることが何かとある本だ。もう少し穏やかな気持ちでいたいという方は手に取ってみてはいかがだろう。

  • 仏道の考え方で「怒り」を解説しています。

    以下、備忘録的に。

    ・仏道では、人間は何かを感じた瞬間に「自分の感じていることは正しい、間違っていない」と思い込む修正を持っていると考えます。

    ・批判の正体は自分の意見の押し付け

    ・「正しいことが好き、正しくなくては我慢できない」というのは、ある種の病気と申してよいでしょう。

    ・ムカつきの原因は「不当に扱われた」と感じること

    ・怒ってしまったときは、抑圧でも発散でもない、第三の道を選びましょう。それは、怒りの感情を客観視して穏やかに受け入れるという道。自らの心を「あーあ、怒っているんだねえ、君」といった具合に見つめて、心が怒りに占領されている有り様を客観視する方法です。

    ・人間という生き物は、入ってくる情報を生のままで美味しく食することが苦手なようで、しばしば、余計な添加物を大量に加えて、わざわざ美味しくないものに作り替えてしまいます。

    ・十善戒のリスト
    <思考について>
    1.欲望を抑える(不貪欲:ふとんよく)
    2.怒りを抑える(不瞋恚:ふしんに)
    3.迷いを抑え真理を洞察する(正見:しょうけん)
    <発言について>
    4.嘘をつかない(不妄語:ふもうご)
    5.批判をしない(不悪口:ふあつく)
    6.悪い噂話をしない(不両舌:ふりょうぜつ)
    7.無駄話をしない(不綺語:ふきご)
    <行動について>
    8.生き物を殺さない(不殺生:ふせっしょう)
    9.盗まない(不偸盗:ふちゅうとう)
    10.浮気をしない(不邪淫:ふじゃいん)

    ・人が批判をするときには、「自分は正しいことを言っているのだから、相手は従うべきだ」と、相手や周りを変えようとする欲求がはたらいています。しかしながら、たいていの人は欲望で動いているのであって「正しさ」で動いているわけではありません。「正しさ」を主張しても、相手の欲望を否定し、不快にさせてしまうだけです。

    ・慈悲の心は、もちろん相手のためになりますが、慈悲のハンマーで自らの煩悩も叩き潰すことができるので、まず何よりも自分のためのものと申せます。

    ・四護衛禅(しごえいぜん):慈悲喜捨

    慈:幸せたらんことを、安穏たらんことを。
    悲:苦悩なからんことを。
    喜:喜びがあらわれんことを。
    捨:執着から自由たらんことを。

  • 怒ることが如何に自分を疲弊させるものかと言うことがよく分かった。一般的に言う怒りだけを「怒り」と呼ぶのではないらしいので、理解しづらいところも多かったけど。
    小さな怒りの芽の時点で、無理やりにでも摘みとる努力をするべきで、それの効用は思っている以上に大きいと思った。

  • 勉強になります!
    小池さんの本を読むのは2冊目。

    今度から歩行禅みたいなトレーニング、心を落ち着かせるトレーニングを実践してみようと思います。

    宗教や宗派じゃない道としての仏道には共感します。
    一回読んだキリじゃ多分効果ないから、時々読み返すようにしたい本です。

  • もともとこういうハウツー本は読んで、実行してみても効果があまりないので、あまり買わないようにしていますが、タイトルに惹かれました。けどやぱり無理でした。内容もすぐ忘れるので…。

  • 結局どうすりゃいいのか…、どうもよくわからん。禅問答のようで俺には難解。

  • ムズい。

  • 出張の移動の中で読んだ。怒りをどう扱うか困っていたので参考になった。もう一度読み直すとまた違う視点が得られそう。

  • 仏教でいう三毒、「欲望」「怒り」「迷い」の煩悩を理解し、そこから脱け出すための方法を説く本です。

    先日、ある宗教家の講話の動画を見ていたところ、「批判されたくない」という思いから来る不安、嫌われたくない=愛されたい、という感情は、仏教では「怒り」と呼ぶのだという話が出てきました。わたしはこの類の「怒り」が非常に強い人間だという自覚があり、なんとか克服する方法はないか思ったところ、この本を思い出したので再読した次第です。

    著者も「怒り」の根底に「愛されたい」という幼児的欲望があることを指摘しています。そしてこのような欲望によって生じるイライラ感情によって一番損をするのは自分自身であると説きます。まさにその通り。

    そんな「怒り」の感情から脱け出すには、ということで「脳内編集部」というお話につながっていくのですが、このあたりはA.エリスのABCD理論、あるいは七つの習慣の「主体的に生きる」の変奏のようであり、特に新しい発見はありませんでした。

    ピンときたのは「怒り」の感情を体育会系的にねじ伏せる手法、"慈しみを表す言葉や、相手への哀れみを表す言葉を決めて、それを何度も何度も繰り返し、ひたすら心の中で念じるという手法"(P.143)です。これはやってみようと思います。「その人が幸せたらんことを」。

    ちなみに件の動画の宗教家は「批判は称賛の源」と言っておられました。批判は自分の成長につながる、ひとつの恵みであると。いかにもこの人らしい発想だと思いました。なんといっても「ああいえば上祐」さんでしたので。

    (20160220)

  • 仏の世界を明瞭に解説。法と律の違い、ご存知ですか?
    自分の心の平穏を確かめるというのは、かくも大事なことと痛感しました。

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