- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417960
感想・レビュー・書評
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「悟り」をひらく。
大雑把過ぎるが、私はそう解釈した。
ただ、多くの疑問も残る。
煩悩。欲とはいけないものなのか?
欲は悪? それともすべての欲が悪いとはいえないのか?
ビジネス社会では「インセンティブ」という言葉をよく耳にする。
仕事に対するやる気を喚起するために使ったりする。
こんなのもよく聞かないか。
自分へのご褒美。
これも大変なことをやり遂げたなら、自分の好きな物を買おう、というようなこと。
好きなものを手に入れるために、目の前にあるちょっと気の進まない「やらねばならぬこと」を頑張って片付けてしまおう、ということだ。
著者はこれらのことにも苦言を呈する。
目の前にぶる下げられた人参に気を奪われるのではなく、やらねばならぬ仕事に集中することが大切だ、ということをやさしく説いている。
お話は非常によくわかるが、どのレベルまでそう考えるべきなのか。著者は、自分の部屋の掃除くらいでもそうだといっているようでもあるし、結局すべての「やらなければいけないこと」に対する心の持ちようなのか。
仏門の前で、頭を抱えている自分がみえた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
怒りとは何かについて書かれていてとても参考になる。
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今を生きている全ての人に読んでほしい。
自分は生涯何度も読み直すことになるだろうと感じた1冊です。 -
怒らない事は難しいですが。。。
少しずつ取り入れたいです。 -
悲しみ、寂しさ、愁いなどの美に繋がりそうな感情も怒りと根っこは一緒だという。そのエネルギーが外に向かう場合は怒りに、内に向かう場合は不安に悩まされることになる。それを事前に止めるのは、客観視すること。自分の負の感情をカギカッコに入れて傍観者になること
やってみるか! -
仏教系の中学高校出てるので、仏教の本は割と抵抗なく読めます。
アルボムッレ・スマナサーラ氏の怒らないことの焼き直し感はありますが、そもそもブッダの教えがルーツにあるので、正しく理解されていれば誰が書いても同じ内容になるはず。
読みやすいんですよね、仏教の本なのにキン消しの話とか出てくるし、日常になぞらえてくれてます。
いやー、怒る前の初期段階で自分の心の動きを検知してエネルギーを逸らすってマジで難しいですよ。一生のテーマかも。
スマナサーラ氏の本を読んでから心の在り方について考えることが増えましたが、心と体を一致させるって概念はこの本から学べたので今年のテーマにしたいと思います。
なお、仏道心の学問であって宗教ではないので身につけておいても損はないかと。 -
ちょっと私には難しくて、読むのに苦労しました。
水無昭善さんとは、正反対に読みづらい本でした。
また、時間がある時に読み直したいと思います。 -
怒りは自分の身体をむしばむ。体内を有害物質がかけめぐり、身体を痛めつける。それが他人にも伝染する。よくないよね。
著者によると、欲望も怒りをエネルギーとしているらしい。気になったとこ、以下に記録。
・何も考えずにただやるのが、一番疲れない。
早く終わらせたいな、とか終わったらどうしようかなという欲望があるとその雑念により疲れる。無心がいいよ。
・どんな些細なことであっても、相手の間違い(自分から見た間違いね)を訂正してあげることで二人の関係が抜本的にかわることはない。
・悩んでもそれは脳内で起きていること。事実ではない。
ブッダの言葉を引用しているので、ありがちな自己啓発本とは違う感じ。 -
怒るのは心の病気です。自分も相手も傷つきます。それに気がつくための本です。
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著者のことはよく知らなかったけれど、なんとなくイライラしていた時に手にした本。「怒り」というものについて今までとは違った見方を与えてくれた。この本をきっかけに仏教についてもっと学んでみようと思った。