あなたへ (幻冬舎文庫)

  • 684人登録
  • 3.93評価
    • (77)
    • (138)
    • (73)
    • (9)
    • (2)
  • 125レビュー
著者 : 森沢明夫
  • 幻冬舎 (2012年2月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418240

あなたへ (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ひとりきりの夜、孤独を感じながら本を閉じた。いつも隣にいる人がいない、それだけで不安な夜だった。死となるとそれは永遠…どんなに暗くて怖くて悲しいものなのだろう。
    だけど、洋子の考えた素敵なプレゼントによって、洋子も英二も最後は前向きな気持ちで死を受け入れる事が出来たのではないかと思う。
    プレゼントは英二を自由な旅に導いた。人のいい英二はワケありの男達と出会い彼らの人生に巻き込まれていく。そこから不思議な偶然が生まれ旅を楽しく切なくする。

    旅が終わりわかる洋子の「あなたへ」の想い、深い愛。一緒にいた時間を愛おしく思う、洋子さん、なんて可愛い人なんだろう。

  • 森沢明夫さんの本は、【虹の岬の喫茶店】、【津軽百年食堂】に次いで3冊目。
    富山の刑務所で働く倉島は亡き妻洋子の想いをかなえるため、洋子の故郷、長崎の薄香へ。
    映画も観てみたい。

  • 高倉健主演の映画を観る事ができず、残念に思って、
    この原作を読み終えて、今満足している自分がいます。

    通勤電車で読み始めた、最初の数ページで涙を流れてしまい、
    「これはいかん、とても人様の前では読めないなあ」と感じた久々の
    涙と読み終わるのが惜しい一冊になった。

    主人公英二は刑務所の受刑者に木工の作業を教える作業技官で公務員。
    寡黙で受身の人生に疑問を持ちつつ生きていた。

    一方の妻洋子は明るく、元歌手であり、人との付き合いが上手で英二とは対照的な夫婦。
    その妻がガンで亡くなる前に書かれた遺書に、
    実家の海に遺骨を撒いて欲しいとの希望を受けて始まった旅から
    いろいろな人達との出会いを通して感動的な結末へと物語は進む。

    旅で出会った人がまた、いい味を出しているので、
    映画観ないでも、満足してしまう一冊です。

  • 人の転機は幾度もあるわけで、そのタイミングは自分でつかむのか、自然と向かい合っているのか、あるいは人か与えられるのか。
    その転機の一つには、別れがある。
    そんな別れの一つにぶち当たった主人公が、継続しつつ新しい自分と向き合っていく姿を描く。

    生きているものは、生きていることを楽しまなくちゃね。再認識。

    涙が出る、ほどにはならなかったけれど、いままでの『暖かい』森沢明夫の文章から、一つ新しい『暖かく明かりをともす』森沢明夫になった気もする。

    長崎に行って、夕陽を見たくなる作品でもある。

  • 映画は見ていないけれど、倉島英二は健さんのイメージにぴったり!無口な英二が妻の遺言に従って散骨するため、富山から長崎までキャンピングカーで旅をする話。実はその旅は妻洋子からの最後にして最大のプレゼントだった!!しかも大成功(^^)v♪不思議な偶然の出会いが続いたのはきっと天国の洋子さんの采配だろうな(^.^)

  • 映画はまだ観ていませんが、高倉健さんの表紙につられて買ってしまいました。この小説は映画を忠実に小説化したノベライズではなく脚本を原案に創作された森沢明夫さんの小説という少し微妙な位置づけの本です。

    それでも読んでいる間は終始穏やかな気持ちで読むことができ映画で演じる役者さんが自然と頭に浮かんできて映画を観ているような気にもさせてくれました。それなりに楽しめましたが、ストーリーがある程度予測できてしまいますし文章も平板で淡々としておりもう少し詳しい描写(特に心理描写)で書いて頂きたかったです。

    高倉さんの表紙を見て買ったわけですが、この表紙の場面は残念ながらありませんでした。興味があったので大変がっかりしました。まぁ映画を観るときの楽しみにしておきます。

  • 命とは時間である。

    うん、確かに。
    時間を無駄にすることは命を無駄にすること。
    言われてみれば、わかる。
    でも、実感するまで、無駄にしてしまいそう。

    気付かされることがいっぱいあった本。
    すごく読みやすいし、内容もすごく良い。
    あんちゃんありがとう!!笑

    何かをしてあげるっていう上からの言葉より
    日々の積み重ねが大切。
    名前を呼ばれることは、当たり前であり
    当たり前ではない幸せを感じる。

    洋子の素晴らしさ、お茶目な感じ、いい女性。
    こういう女性になりたいのである。
    一人の男性の記憶に残れば、
    その人の人生を変えられれば、
    いてよかったと思ってもらえれば、、

  • 『津軽百年食堂』よりは大人の落ち着いた感じ。
    それにしてもこの作家さんは、風、雨、青空、花、色彩を巧く取り入れますね。

  • 高倉健さんの映画の本。亡き妻からのメッセージで初めて旅に出る寡黙な男、倉島英二の物語。とてもとても良かったです。
    最初の夫婦のくだりは涙なしには読めませんでした。そのあとに出てくる杉野、田宮、南原、卓也、奈緒子、それがこうつながってくるとは。
    妻の洋子は素敵な女性だなぁと思った。亡くなってもなお夫を思い、その先の人生へ送り出したんだなぁと。
    「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」「人生には賞味期限がない」杉野じゃなくてもぐっとくる言葉です。
    映画のサイトを見てみたらかなり良さそうなキャスティングで映画を見たくなりました。夫婦で見ると良いかな。

  • 2017.9.21

全125件中 1 - 10件を表示

森沢明夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

あなたへ (幻冬舎文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

あなたへ (幻冬舎文庫)の作品紹介

富山の刑務所で作業技官として働く倉島英二。ある日、亡き妻から一通の手紙が届く。そこには遺骨を故郷の海に撤いてほしいと書かれており、長崎の郵便局留めでもう一通手紙があることを知る。手紙の受け取り期限は十二日間。妻の気持ちを知るため、自家製キャンピングカーで旅に出た倉島を待っていたのは。夫婦の愛と絆を綴った感涙の長編小説。

あなたへ (幻冬舎文庫)のKindle版

ツイートする