君が降る日 (幻冬舎文庫)

  • 734人登録
  • 3.79評価
    • (44)
    • (96)
    • (69)
    • (11)
    • (0)
  • 92レビュー
著者 : 島本理生
  • 幻冬舎 (2012年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418431

君が降る日 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ひさびさの島本理生作品。

    やはり、登場する主人公の女の子たちは皆しっかりしているというか、
    自分をしっかり持っているわりと自立した女の子。
    対して、男の子は、暴力的だったり(この作品の中ではいなかったですが)深い傷を負っていたり、何かしら影がある。

    そのへんは、どの作品読んでも変わらなくて、しっくりきて嫌いじゃない。

    表題作『雪の降る日』はなんだか悲しくなる。
    恋人が死んで・・・っていうストーリーはありふれたものだが、五十嵐さんとの関係がとっても悲しい。お互いに孤独すぎて。

    『野ばら』が、なんか難しかった!
    やばい、恋から遠ざかりすぎ?と思った(笑)
    谷川俊太郎の詩を探してみよう。

  • 『ナラタージュ』に続く、島本理生2冊目。
    『気味が降る日』
    痛かった。この「痛かった」は、昨今使われている「あの人、痛い」的なものではなく、もちろん痛覚的な痛さでもない。心がヒリヒリするというよりは、重痛い感じ。単純な私は志保と五十嵐がうまくいけばいいのにと思ってしまったが、きっと互いが互いを受け止められないことが自明の未来は救われない。
    『冬の動物園』
    結末にほの見える明るさがいい。
    『野ばら』
    「お前は、俺の、なに」

  • 恋人の知って何かこう刺さるよね。島本理生は読みやすいなぁ。

  • 恋愛小説はあまり好きではないのだが、それぞれの主人公にあまり癖がなく読みやすかった。表題作の「君が降る日」は救いがあるようなないような感じであまり好きにはなれず。「冬の動物園」は恋愛ものと言い切りがたいが、最後の母親の言葉で、なんだこんなもんかとはたと気づく瞬間がすばらしい。「野ばら」が一番好き。ほんのり切ないが、青春時代のむず痒いような甘さが思い出される。

  • 表題作で泣いた。
    珍しい。

  • 心に重くのしかかる表題
    すごく暗い思い辛いことを書いているのに、サラっと読ませてしまうのは島本理生だからなのかなー
    また大切に読みたい

  • 個人的に君が降る日が1番心に残りました。恋人の死を受け止めるべく葛藤する彼女と、時の流れによる周りの変化が痛く伝わってきました。その他2作品も良かったです。島本理生さんは年の差のある恋愛が好きですね。

  • 著者は淋しい人を書くのがうますぎる。主人公がその人に惹かれて、関係性がどう変わっていくのか目を離せなくなる。表題作の「君が降る日」が一番好き。

  • 『君が降る日』は恋人の死から始まる物語で、ちょっと「喪の仕事」なんて言葉を知っていると、どうやって癒されていくのか、その過程を綴る話かなという気がしてきます。しかし、この作品には、そういう面がありながらも、それだけに終わらない、ある種めずらしい展開が待ち受けています。そして、そこにこの物語の醍醐味がある。
    二作目の『冬の動物園』はラブコメディで、ぼくは三作の中でもっとも好きだった。気のきいた、笑いの取れる男女の心理上のかけあい、言葉でのかけあいが、読んでいて実にセンスがいいと感じられた。きっと、でこぼこの男女二人ではあっても、深いところでの相性は抜群なのではないかと思えるほどです。そして、そう考えてしまうほどこの物語には引き込まれてしまいました。
    三作目の『野ばら』は、ラストできゅっと締まって、その味わいが文学的だなあと感じられた。そういえば、自分が中高生時代に味わっていた気持ちって、このラストにあるようなものだったなあと思い出したりもして。中盤はなんとなく、前二作にくらべて流れが遅いというか、あまり核心を突いた心理描写ではないような気がしたのだけれど、最後にはつじつまが合うような話でした。

  • 短編集。

    君が降る日
    恋人が亡くなっても死んだりできず、「鈍く、頑丈」という表現が印象的だった。
    割と淡々とした文章なのに、心に入り込んでくる。

    冬の動物園
    タクシーで送るのを遠慮する美穂に、森谷君が返したセリフがいい。
    あんな風に相手の負担にならないように気遣う言い方、私が高校生の時にはできなかったと思う。

    野ばら
    友情と恋のギリギリな感じ。
    切なさと残酷さがラストですごく胸に迫ってきて、余韻に浸って、また読み返したくなる。

全92件中 1 - 10件を表示

島本理生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

君が降る日 (幻冬舎文庫)を本棚に登録しているひと

君が降る日 (幻冬舎文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

君が降る日 (幻冬舎文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

君が降る日 (幻冬舎文庫)の作品紹介

恋人の降一を事故で亡くした志保。その車を運転していた降一の親友・五十嵐。
彼に冷たく接する志保だったが、同じ哀しみを抱える者同士、惹かれ合っていく(「君が降る日」)。

恋人よりも友達になることの難しさと切なさを綴った「野ばら」など、
恋の始まりと別れの予感を描いた3編を収録した珠玉の恋愛小説。

君が降る日 (幻冬舎文庫)に関連するサイト

君が降る日 (幻冬舎文庫)の単行本

ツイートする