モンスター (幻冬舎文庫)

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著者 : 百田尚樹
  • 幻冬舎 (2012年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418509

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モンスター (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • しあわせって人それぞれ

  • 『影法師』があまりにも良かったので、読んだ。百田シリーズでは、『海賊と呼ばれた男』、『夢を売る男』、『影法師』に続いて4作目だ。『永遠の0』は買ってあるがまだ読んでいない。
    4作の中では一番の駄作が、本書『モンスター』だった。主人公が、風俗で働き整形を繰り返す女性であるため、感情移入ができなかったし、萩原浩『噂』の主人公と重なるところがあり、イマイチだった。
    ただし、約500ページを2日間で一気に読ませてしまう百田氏の筆力はすごい。
    百田作品は、幻冬舎から出ているものは娯楽小説、講談社からのものは品がある作品、という住み分けがあるかもしれない。

  • 494ページあったらしいのですがほぼランチと通勤時間、2時間半で読み終わってしまいました。
    この著者は放送作家だったからか、情景をえがくのが本当に上手ですね。瀬戸内海に面した田舎の街に急にあらわれた美女。その美女の視点で、過去が明らかになっていく...というミステリアスかつドラマチックなストーリーが良かったです。

    ここからはちょっとネタバレな感想。
    人によって感じるところはさまざまだろうけど、主人公に悲壮感がないのが良かった。この著者、わかってんなと思った。醜いからこそのどん底の不幸を味わって、でも生きていくしかなくて、何も頼れるものもないなかただ生きて、ついに美を手に入れる方法を知って...という流れがとても普通で、わたしは完全に感情移入ができてしまい、やれ!やれ!と思ってしまいました。(きっと、もうやめて!と思う人もいるだろう)

    たぶん、この本の主人公ほどではない...(ということにしといて...)ので大してひどい目にあったことはないけど、残念な見た目のせいで、普通の人より周りの人間の色々なところが見えてしまうということは往々にしてあります。
    男は知らないけど、女は会った瞬間に無意識に順位をつけているのだ。そうでないという女は自分が上であるというよほどの自信をもった人か、よほどの幸せ者(頭に花が咲いているという意味で)である、というのが私の持論。
    だからいま、マウンティングなんていうものがテーマの深夜ドラマが流行っているのだと思います。

    その順位付けで自分がランク外なんだ、誰にも愛されないんだと常に認識させられることの辛さ。誰にも頼れず、抜け出せず、自分の思考の渦だけにはまっていく怖さ。この不幸はあまりわかる人はいないだろう。この著者はかなりうまくこういった女性の心理状態を描いているとおもう。

    もっと違う不幸にあって悲しんだり悩んでいる人はいっぱいいる。その方たちは本当に可哀想だとおもうけど、悲しみを表に出せて「隣の人は本当はもっと不幸かもしれない」なんて発想は持たずに悲しめるなんて、なんて幸せなことよと思ってしまうこともある。
    この本の主人公のような不幸は小説だからわかるのであって、表立って悲しむことができない不幸。誰にもわかってもらえない不幸。
    だから全てを壊して作りかえた主人公には喝采を与えたくなったし、過程がとても面白かった。
    少し物足りなかったのは、元の自分を愛してもらいたいという最後の部分が少し陳腐に思えたのと、ラストのオチはもうちょっと残酷でもいいのになというところと、主人公の妄想シーンが多くて時々どれが事実かが著者の演出以上にわからなくなりがちだったところかな。

    うーん、相変わらず感想文が性格悪いんですけど、ほら、この本の主人公みたいなもんだと思ってください。整形前の。
    この本を読んでどう感じるか?いろんな人に聞いてみたいなぁ。

  • 一気読み。
    ここまで美に執着できるのは尊敬する。

  • 永遠の0や海賊を呼ばれた男で有名な百田尚樹氏の美容整形によって生まれ変わった女の一生を描いた作品。

    主人公の和子が美容整形によって変わっていく様子や英介への憧れを持ち続ける執着心など1人の女と美というものを深く考えさせられる作品であり、男と女との関係や恋愛などについても考えさせられました。
    そして、人間の顔から他人に与える印象について書かれているところが、多くあり参考になりました。

    中身と外見というテーマに向き合い、永遠の美に憧れる主人公を通して人間の醜い面を浮き彫りにした作品であると感じました。

  • 百田尚樹さんの本は一冊でひとつ、大きなテーマを学ばせてくれる。今回は「整形」だ。
    生まれた時から醜いということを、ほとんどの人は想像したことがないのではないだろうか。かくいう私もそのひとりだ。
    整形についての概念の境界がこの本で曖昧になった気がする。何が悪いんだろう?幸せって何だろう?
    日常生活で身近にあるけど考えてないテーマ、また学ばせていただきありがとうございました。

  • うーん、主人公は最後幸せに死ねたみたいだけど、犠牲にしたものが多すぎるような…。でも、冗談で笑えないほどの顔を持っていたらそんなことは言っていられないんだろうな。
    初恋の彼への執着心がすごい。崎村さんのプロポーズの言葉がかっこよすぎて惚れました。

  • 「整形もの」として購入した中の一冊。
    百田尚樹の本はあまり読んでいないのですが、まあ「整形もの」だし読んでみようという感じでした。
    ん~。
    別に~。
    あんまりリアリティを感じなかったのですが、、、
    整形が体にかける負担というのはオソロシイなとは思いました。
    主人公の心の描写の部分が私には物足りなかったかな。

  • 一気に読んだ。整形で人生を変えた女のはなし。かわいくなってやろうと意気込んでた私にちょうどいい本だった。整形は、悪いことではないけど、私はしたくないと思った。まあ、それは自分がそこまで救えないほどのブスじゃないからだけど。でも、これだけ美を追求できる姿は私を奮い立たせた。
    この本を読んで、ひとまずの目標は、パッと見かわいい女の子になること。そして、中身を磨いていくこと。読んでよかった。

  • もともと整形に対して反対だったり偏見などがあったわけではないけれど、自分のコンプレックスを克服してそれを自信にするのは決して悪いことではなくいいことなんだなと思いました。その手段が整形であってもなんら悪いことはないのだなと思いました。
    自分もしてみたいなぁ、、、なんて思ってしまった…(笑)

    整形が全面的に良いという訳ではありませんが、、、

    百田尚樹さんさすが面白いですね。
    小説の中の整形の技法(?)やり方など細かく書かれていてすごいなぁと思いました。

    決して気持ちいい話ではないとは思いますが、なかなか面白いなと思いました。

  • 女の魅力は顔だ!と言い切る極端な人は少ないかもしれないが、本音はどうだろう。
    せめて、女の魅力のひとつは顔だ・・・くらいにしてくれるといいのだけれど。
    多少難有りの顔でも他に魅力的なところがあればカバーできるかも、と希望が持てるから。
    未帆の美に対する執念は凄まじい。
    一ヶ所を直せば、また別の箇所が気になってくる。
    そしてそこを直せば、また別の箇所が・・・と、結局いつまでたっても完全に満足することはない。
    時間と金をかけて確実に美を手にしていく未帆。
    美しくなった未帆をみて、男たちはみな未帆を手に入れようとする。
    何故、未帆の本来の中身を見つけてあげようとはしなかったのだろう。
    あまりに美しい外見は、それが目立つあまり、他の魅力はまるでないかのように霞んでしまうのだろうか。
    ただひとり、ありのままの未帆を必要だと言ってくれた男・崎村。
    もしも崎村を受け入れることができていたら、短い時間だったかもしれないけれど、いままでとは違った飾らない幸せが待っていただろうに。
    でも、最後まで英介にこだわり続けたところが未帆らしい。
    一番最初に自分を受け入れてくれた人。
    未帆にとっては、それが何よりも一番大切なことだったのだろう。
    作品中に美容整形を見破る方法・・・みたいな描写があって面白かった。
    「なるほど」・・・と納得したり、「えぇっ!そうだったの!」と驚いたり。
    美人の定義が語られる場面も興味深かった。

    この物語を書いたのは男性の作家さんだ。
    だからなのかもしれない。どことなく物悲しい雰囲気におおわれた物語のような気がする。
    どこか滑稽で、だけど哀しくて切ない。
    未帆の生き方をどこかで馬鹿だなあと思いながら、こんなふうにしか生きられなかった未帆が愛しくなってくる。
    未帆の最後の微笑は、自分の生きてきた時間が十分に報われた満足の微笑なのだろう。
    たとえ死んでしまった未帆をひとり残し、愛した人が逃げてしまったとしても・・・。

  • おもしろかった。
    凄まじいほど、まざまざと残酷な現実を突きつけられた。実際世界はこうやって回っているのだ。

    大げさじゃないと思う。醜かったせいで死んでしまいたいほど屈辱的な差別や嘲笑や侮蔑の視線を絶えず受けてきた。狂気的すぎてちょっと、と書いてる人がいるけど、実際女の子に生まれて和子のような容姿だったとしたら、こんなにひどい扱いを受けてきたとしたら、けして忘れないし傷は一生癒えないと思う。
    整形でどれほど美しくなっても結局は本当の自分を愛してほしい、そう思うのも当然だ。美しく作り変えたから愛される、というのは結局外見が違えば愛されていないのと一緒だと自分が一番わかっているから。

    個人的に玉井にはがっかりした。
    崎村さんだけが唯一の癒しだったなぁ。

  • 田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ扱いされる悲惨な日々。思い悩んだ末にある事件を起こし、町を追われた 未帆は、整形手術に目覚め、莫大な金額をかけ完璧な美人に変身を遂げる。そのとき亡霊のように甦ってきたのは、ひとりの男への、狂おしいまでの情念だった(Amazonより抜粋)

  • 読み終えて、後味が悪かった。

  • 整形女子遍歴。
    不細工な女子が苦労して美貌を手に入れるが、文字通り、命を削って得た美貌だった。
    美貌を武器に、不愉快な思いをさせられた人たちに報復してゆく。
    ゾッとした。けれども、同じような気持ちになったことがある人にとっては、爽快な話だったのかも。
    この人なりにいろいろやりきって、満足な最期を迎えたのは、救いだった。

  • 女性の美への追及。
    男性への異性を使った戦略。
    リアルに勉強となりました。

  • まあまあ面白かった。

  • 一言で説明すれば、整形美女の顛末を描く娯楽小説。プロットはどちらかと言えばベタ。また、登場人物も若干ステレオタイプ。凡作に陥入りそうなテーマですが、やはり、作家の力量か、一言では片付けられない魅力を本書は持っています。

    「モンスター」というのは、主人公が高校時代につけられたあだ名。卒業して零細企業に就職した主人公が、風俗で稼いだお金で美しい顔を手に入れてゆきます。
    幼少から高校時代に主人公が受けるイジメ、二重まぶたの手術から始まり、凄まじいスピードで主人公がはまってゆく整形手術、そして美を手に入れるにしたがって変わってゆく主人公の性格と体調。リアリティの度合いが濃く、気づいたら殆ど一気読みでした。

    最後の1行が印象的。「うん、そうだよね」と思ってしまいました。読んで損はない★★★★です。

  • とても面白かった。
    「美醜ヒエラルキー」とは言い得て妙だな、と思う。
    男である私でも多少なりとも感じる外見での差別、損得。殊に女性は敏感にならざるをえないだろう。

    作中では、ここまで男は馬鹿ばかりではないよと突っ込みたくなるくらい単純で性欲に突っ走っている男ばかりなのが笑える。百田さんの作品2作目であるが、百田さんは当たり前なことというか簡単な文章で読者に想像させれば良いような部分をあえてしっかり文章にしたり、時にはデフォルメしているんじゃないかなと思う時がある。

    無意識なのか、皮肉なのかよくわからないけれど、個人的にはそこがあまり好みではないなと言う感想。

    内容は主人公に最初は同情しつつも、徐々にヒエラルキーを上り詰めていくさまは読者もカタルシスとして享受できる。ただ、どことなく暗いどんよりとした空気が纏わりついているように思える。終わり方は捉え方にもよるが、エピローグまで含めれば完全に私にはバッドエンド。

    ここまで外見でコンプレックスがある場合は極端かもしれないけれど、やはり他者を意識して生きていくには幸せの限界があると感じる。どこまでも自分本位に生きるしかない。この時代では特に。

  • 醜い女が整形する話。
    長めだけど面白くて一気に読んだ。
    結末も好き。

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モンスター (幻冬舎文庫)の作品紹介

町で一番の美女・未帆はかつてバケモノと呼ばれていた。醜い女が完全なる美を獲得した先にあるのは誰もが羨む幸せか、それとも破滅か。

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