花と流れ星 (幻冬舎文庫)

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著者 : 道尾秀介
  • 幻冬舎 (2012年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418530

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花と流れ星 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • シリーズ3作目とは知らず…でもいきなりでも、混乱することはありません。

    表紙、薄暗闇の中花を詰めた箱を手に笑う女児が怖い…。

    作者自身を投影させたような売れない作家(この手法、伊坂幸太郎さんや奥田英朗さんもよく使いますね)道尾、彼が密かに想いを寄せる凛、凛の姉と結婚するも彼女の急死により死者に会う方法を見つけるため霊現象探求所を構えた真備。

    両親を殺された少年、自らの右手を消したという手品師、仔猫の幽霊を見た少女、ものすごい美人のカルト信者、孫娘を事故死させてしまった老人。大切なものを失ってしまった人々と真備らの交流。少々謎解きは物足りないが他の作品も読んでみたい。

  • 今日は積読の中から道尾さんのミステリーを。
    実はこれ、真備シリーズの3冊目らしい。読みながら、あれ?と思い調べたらそういう事だった。でも、短編集だったのでそのまま読んだ。
    霊現象探求所を構える真備と、その助手の凜。そして友人の売れない小説家・道尾!が繰り広げるちょっとした推理。本当にちょっと過ぎて、若干物足りないと思いながら読んだが、最後の話はとても良かった。
    シリーズ1冊目2冊目を読んでみなければ…。

  • 真備&道尾シリーズ初の短編集ですが、ホラー色は影を潜め一遍ごとに違った色が楽しめる五編が収められています。

    〈流れ星の作り方〉
    旅先の夜、散歩に出た凜は一人の少年と出会います。少年は二年前に起きたという、彼の友達の両親が殺された未解決事件について語り、「犯人がどうやって逃げたかわかる?」と尋ねるのですが…
    唐突に訪れる幕切れと息詰まるような余韻が印象的で、夏目漱石の「夢十夜」の一遍を彷彿とさせるものがありました。

    〈モルグ街の奇術〉
    とある小さなバーのカウンターでくつろぐ真備と道尾に、かの奇術王ハリー・フーディーニの曾孫と名乗る男が突然話しかけてきます。
    右の手首から先がないその男は、十五年前のある事件の際に自ら右手を消してしまったと述べ、真備か道尾いずれかの右手を賭けて、事件の真相を暴いてみせろと詰め寄るのですが…
    テレビドラマ「TRICK」のオープニングのような始まりから、全体的に「世にも奇妙な物語」の雰囲気をまとった味わい深いミステリーです。

    〈オディ&デゴ〉
    風邪でフラフラの真備のもとを訪れた小学四年生の少女・莉子は、自分の不注意で死なせてしまった子猫の幽霊に悩まされていると語ります。
    思わぬ話の展開と事件の真相、微妙で危うい子供心の描写に唸らされる一遍です。

    〈箱の中の隼〉
    慌ただしい雰囲気の『真備霊現象探求所』を訪れた道尾は、真備に唆されるまま、探求所を訪れた「宗教法人ラー・ホルアクティ」の美人幹部である野枝ひかりに、真備庄介になりすまして応対することになります。わけもわからないまま、教団本部に招かれ、そこで事件に遭遇した道尾は…
    「バスカヴィル家の犬」のワトソンのように、真備と離れた道尾の活躍!?が見られる貴重なエピソードです。

    〈花と氷〉
    同級生の結婚式に呼ばれた凜の話と、自身の不注意で孫娘を死なせてしまった老人、薪岡の話が絡み合いつつ、人間の心の中に沈殿した「澱」のようなものに焦点をあてた深い人間ドラマが繰り広げられます。

    ファンの方にお叱りを受けるのを承知で言うと、僕にとって道尾秀介さんは当たりハズレが大きく、そういった事情からなかなかポンポンと新作を買えない買わない作家さんなのです。

    ただ、「背の眼」から始まる真備&道尾シリーズは当たりでして、最近、Facebookの読書グループで本作を読んだ方が、本作もシリーズの一冊と投稿されてたのを拝見して慌てて購入した次第です。

    結果、前述のとおり「当たり」で、とても楽しめました。
    またこのシリーズの新たな長編が読みたくなりました。

  • やっぱり、長編の方が好きかな。

    登場人物の印象がなんだかぼやけて感じるのは、シリーズ物なのに第三弾から読んだ私がいけないんだと思うけど。
    いまいち魅力を感じない。
    でも、第一弾は長編なわけで…それを読んでからもう一度読んだら印象も変わるのかな、と思ったり。

    フィクションだと分かっていても「花と氷」に出てくるおじいちゃんのその後が気になります。
    少しでも、悲しみがやわらいでいるといいな、と。

  • 霊現象探求所の真備と凜ちゃんと、道尾くんの短編集。
    殺人ではない、ミステリー。
    何が起こっているのか、不思議な現象を、真備が解き明かす。からくりがわかると、なるほど!ってなるし、それに至るまでの謎解きも楽しめた。

    最後の、『花と氷』はなんとも哀しい話だった。自分の不注意で孫娘を亡くしてしまったおじいちゃんが、同じ年頃の女の子たちを使って命を自分の絶とうとする仕掛け。
    胸にたくさんの花を咲かせて暮らす人。
    溶けない氷を哀しむ人。
    どちらが良いとも言えないし、そのどちらも、綺麗だと思った。

  • 短編集のため、若干のもの足りなさはありますが3人のかけ合いが笑えてほのぼのします。

  • 短編集。話もわかりやすくて、どれも謎が楽しめた。1話目の少年の話は、短すぎるような気がしたけど、雰囲気的にも一番よかった。

  • 真備シリーズ第三弾でシリーズ初の短編集。

    長編ではあまりわからなかった凛の心境がよくわかる一冊。

  • 真備シリーズの面々が登場する短編集。
    話が重すぎず、サクッと読める。

  • すんなり読めるミステリー短編集。とは言え登場人物は共通のため長編的な読み方もできる。あえて多くを語らない、すべての種明かしをせずに考える余地を少し残す書き方が良いと思った。

  • いわゆる真備シリーズの第3作ということになるが、過去2作とはテイストを異にする短編集となっている。
    同じ枠組みの世界の中で、いかに切り口を変えるかと著者が腐心した様子がよく分かり、「箱の中の隼」に関しては若干消化不良の感はあるものの、どれも非常に興味深く読み進められる作品に仕上げられているのはさすが。

  • 短編ですが涙あり笑いありで楽しめました。

  • ミステリー短編。読みやすくて面白い。

  • 真備シリーズ第三弾。

    第一弾、第二弾は長編でしたが、第三弾は5つの短編集。
    心に闇を抱える人々が、真備の元へと吸い寄せられる。


    今回は、さくさく読めました。
    長編も短編も好きなんですけど、これまでの二作は、どちらもちょっと難しく感じていたので。
    今回のは読みやすかったです。

    短編ですが、ひとつひとつのストーリーは深くて濃いものばかりでした。
    なんとなくもやっとしたり、切なかったり悲しかったり。
    なんとも言えない感情が後に残りました。

  • いちいちキャラ立てがめんどう。すきなプロットでない

  • 真備シリーズ三弾・初の短編集。読んでから思い出したけど、既読だった。でも二度目も面白かったです。ホラーの感じはだいぶ薄まっている。

    ・流れ星のつくり方
    凛が主役。ラジオをプレゼントしてもらった、という一言で気づく人は気づくかもしれないオチ。私は気づかずに読んでいて、最後で「あっ!」と思いました。

    ・モルグ街の奇術
    モルグ街といえばもう、動物がなんかやらかしてるんだろうなと思って読み進めていくと、途中で「タイトルはひっかけで、動物は何もしてないのかも…」と思う展開があり、でもやはり、動物がすごいことやらかしてたという……。

    ・オディ&デコ
    売れない漫才コンビみたいなタイトルの謎は真備の鼻風邪。
    猫が死んでなくて本当に良かった。

    ・箱の中の隼
    道尾が真備のふりをしてある宗教団体に潜入捜査に行く。そこでなんやかんやと起こるんだけど、最後に道尾・真備・凛が三人揃ったシーンのホワイトデーネタですべてが持っていかれる(いい意味で)。
    真備シリーズはこれ以降が出てないけど、この三人ホントどうなるんだろ。

    ・花と氷
    凜が主役。真備への想いがはっきりと書かれた箇所があり、叶うのが難しそうなので切ない。
    起こった事件も切ない。
    自分のせいで死なせてしまった孫に報いるため、孫に命を奪ってほしいと願っているおじいちゃん。
    罪人を死刑にするため何人かで銃を打ち込む際、空砲を仕込んでおくことで死刑執行者の心の重荷を軽減する仕組みについて
    「自分は撃ってないと思う」か「自分こそが撃ってしまったと思うか」二通りあるが、これが随分と対象的なのでハッとした。自分では前者のことを考えるだろうなと思い込んでた。自分が執行人だったらその時実際どう思うだろう。

  • 読みやすかった。

    本当は長編好きだけど、短編の良さを改めて考えさせられた。

    思い作品の多い作者ですが、これは軽快に読み進められました。

  • 「流れ星のつくり方」は傑作だが、他が少々弱い。

  • 短編集です。あまり霊現象っぽい話ではありませんでした。

  • なるほど連作なのね。よくできてる話ばかり。

  • 2016年3冊目は、道尾秀介の短編集。

    いわゆる、真備シリーズの短編集。全5編。

    今回はそれぞれのあらすじは省略します。

    中でも、個人的に秀逸なのは冒頭の「流れ星のつくり方」 。次いで「花と氷」の順かな⁉

    今作は真備シリーズの主要キャラ三人の個性が良く出ている点も好き。

    次はいよいよ、真備シリーズの長編に挑むか⁉

    道尾秀介、今年の台風の目になりそぅな予感がする 。

  • 死んだ妻に会いたくて、霊現象探求所を構えている真備。その助手の凛。凛にほのかな思いを寄せる、売れない作家道尾。三人のもとに、傷ついた心を持った人たちが訪れる。友人の両親を殺した犯人を見つけたい少年。自分のせいで孫を亡くした老人…。彼らには誰にも打ち明けられない秘密があった―。人生の光と影を集めた、心騒ぐ五篇。

  • 道尾秀介初読み。
    完全にタイトルで選んだので、シリーズ物の短編とは気がつかないままだった。
    それでもシリーズを読みたい気にさせてくれた一冊。

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花と流れ星 (幻冬舎文庫)の作品紹介

道尾秀介のホラーシリーズ、真備庄介霊現象探求所シリーズ『花と流れ星』が文庫化!
同シリーズの第1弾で、すでに文庫化されている『背の眼』はTVドラマ放映中。

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