- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344418608
感想・レビュー・書評
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1人のがん患者の治療に闘い苦しみ真摯に立ち向かった医師が、安楽死法制化の世論誘導に利用され、安楽死推進派と阻止派の策略に巻き込まれていく。
面白い!即下巻へ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
常に患者を最優先することを心がけている主人公の医師。
そして、末期がんの患者に真摯な対処をしたにもかかわらず、その賛否をめぐり否応なく安楽死の論争に巻き込まれてゆく。
患者の母親を中心とした執拗に安楽死を認めない勢力に対し、安楽死法の成立を画策推進する勢力。
その後ろ盾となる政治家が、「センセイ」と呼ぶ人物は誰なのか。推進勢力には何やら不穏な思惑がありそうで、ミステリアスな展開が続く。
また、著者の作品の数々は、医療情報小説としても読むことができる。
例えば、「医師会がこだわり続ける出来高払い制度では、・・・出来の悪い医者ほどもうかる仕組み・・・」とか。
現役医師の著者ならではの著述が続き、楽しめる。 -
すぐさま下巻へ。やめられない、とまらない。
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21歳の末期癌患者の激痛を取り除くために外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だがその母親は医師を告発した。背後に蠢く安楽死推進派と反対派。悪い人間やマスコミのドロドロが随所に。やや2派の争いは読みにくいが、さすが久坂部先生。後半が楽しみです。
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21歳の末期がん患者・古林章太郎の激痛を取り除くため外科医の白川は最後の手段として安楽死を選んだ。だが章太郎の母・康代はそれを告発した。殺人か過失致死か。状況は限りなく不利だったが謎の圧力で白川は不起訴に。背後に蠢く安楽死法制化の画策と世論誘導。マスコミを使って阻止を図る康代。白川は困惑しつつも激流に呑み込まれていく。
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2018.3.11
下巻へ -
面白いなあ。
現実なんじゃないかと思ってしまうリアリティ。
下巻が楽しみ。 -
大好きな現役医師作家である久坂部羊の作品。
文庫化を機に上下巻を読んでみた。
「神の手」とは、延命治療でひどい状態になりながらもなんとか生きながらえている患者に対して、医師が安楽死させる行為のこと。
安楽死の是非を巡って、肯定派と否定派を巡る話。
著者が現役医師なだけに、相変わらず医療業界の裏事情や延命治療を受けている患者のひどい状態の描写が生々しく描かれており、自分もどちらが良いのかを考えさせられた。
物語の最後では、安楽死法というのが制定され、安楽死専用薬というのが開発される。近い未来でこのような時代が来るのだろうか。
この本を読んで、自分の知らないところではいろいろな問題があることを思い知らされた。
一般人の自分たちにとって、こういう問題は実際に直面しないと考える機会はないので、本というのは自分の知らない世界を手軽に知ることができる手段のひとつとして素晴らしいなぁと改めて実感。 -
下巻に記入します。
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感想は下巻で