あなたの夢に染まる丘 (ラベンダーブックス)

著者 : カーラ・ケリー 川西凜子

• 幻冬舎 (2012年5月25日発売)

感想・レビュー・書評

[hayasick0103さんの感想 · 2018年9月17日]

ギャンブル狂の父親のため、社交界デビューもできず25歳を迎えたスーザン。自活するため貴族未亡人ブシュネルに仕えるが受け入れてもらえずにいた。同じく雇われている出自の怪しげな荘園管理人ディヴッドとの身分違いの恋。スーザンがディヴッドに対し、イギリス貴族が持っていない魅力を見出したり、愛情に目覚めた瞬間がお気に入り。ディヴッドのアプローチの仕方にもくすぐられる。短い期間だが、3人の間で深まっていく絆も良かった。ディヴッドがブシュネルのために、彼女の息子の事でつき続けた嘘、戦場から持ち帰った麦をこの地に実らせようとする情熱など読みどころも多い。ラスト近くで、そう言えばこれはロマンス小説だったんだ！と気付くほど、二人の愛情は静かでとても優しいものだった。

[shoquitaさんの感想 · 2012年10月23日]

内容が記憶に残っていない。

[Fernandoさんの感想 · 2012年8月23日]

カーラケリー、変わらず正攻法のロマンス。読後感良し。

[kina-koiさんの感想 · 2012年7月10日]

貴族だが父親のギャンブルのせいで持参金も無く２５歳となる独身女性と、勤め先となる荘園の管理人デイヴィット・ウィギンズとのロマンス。あらすじを読んでもドラマチックさのは無く、読んでみて初めて分かる素晴らしいストーリー。派手さは無いがラストの場面で『斜面に広がるワーテルローの小麦畑と、膝に置いた黄ばんだ手紙を風に飛ばされるままの、眠るように逝く老婦人…』場面が目に浮かぶような読後感でした。評価4.4、５にしようか迷うＲＩＴＡ賞が妥当な人にお勧めしたい１冊です。