- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344419391
感想・レビュー・書評
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ミステリーなのかな。最初は恋愛物だとおもって読み進めて行くと何故か巧妙に謎が深まるばかり。「あたしが殺したの」という母の一言から物語は加速して行く。結末は読んでのお楽しみです。
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「あたしが殺したの」と呟き、母は死んでいった…。それが起きた当時、自分は三歳だった。
朧気にしか覚えていない事、全く思い出せない事、胸に渦巻く母への想いや疑念を晴らすため青年は十六年ぶりに故郷を訪ねる。
真相は二転三転、鍵を握るのは女達…。
ルーツを訪ね、自分探しの旅に出た青年。旅の中で様々な人と出会い真相に近づいてゆく。
初読み作家さんなだけあって、なかなか作品の世界に入り込めなくて苦労しました。 -
ミステリーになるのかな。 「私が殺したの」と呟いて死んでいった母の過去を探る少年。調べていくうちに自分の記憶も甦る。真相を知った先に待っているのは納得し難い事かもしれない。でも、前に踏み出す勇気になるならそれでもいいのかも。
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幼い頃に自動車事故で亡くなった父親の死には、隠された秘密があったのか。
同棲相手の反対を押し切り、19歳の青年は昔暮らして居た町を訪れ、過去を探り始める。
過去を探る過程で偶然出会う人々の小さな謎も解決していき、本筋の謎のたくさんの伏線を拾いながら読んでいくのが楽しかったです。
そんな凝った構成なのですが、その反面、全体的にバランスが悪くまとまりを欠いてしまっているようにも思えました。
結論の方が最初にありきで、この結論に持っていくための謎という印象が強く、最後は失速感が否めません。
構成が面白いのに勿体ないと思っちゃいました。 -
姉弟で連なる痣がある事か明らかになる辺りはイイですね。
でもやっぱり圭子の心情描写が一番の見どころだと思います。
ひょっとして少年の母親は圭子だったりして...そこまでドロドロではありませんでしたが、母性を感じさせる雰囲気はありますね。
たくさん伏線が張られているので読み進めながら読み返すことが多かった。
映像化に向いていると思います。 -
オムニバス形式でそれぞれの章の主人公が謎について語らせられてる話。
主人公の名前が最後まで出てこないところに作者のこだわりがあったみたいだけど、ナンセンス。
名前を出して親の愛情の深さを読者に感じさせても良かったのにと思った。
あとがきで一気に興ざめ。 -
母性本能をくすぐるテクを持ち、一を聞いて十を知る聡い少年。
亡き母が黒いネクタイを台所で燃やす光景が忘れられず、
親族の死の謎に迫る――。 -
新参者を思わせる話の進め方。なかなか面白かったんだけど、最後のすいかを下げて、姉のところにやってくるシーンは、要らなかったのでは。
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2012年10月23日購入。