望郷の道〈下〉 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420182

作品紹介・あらすじ

失意の正太は台湾へ。心に虚無を抱えながらも、日々懸命に働く。そんな正太の前に、海を渡った瑠〓(い)が幼子を連れて現れた。再会を果たし活力を得た正太は菓子屋「七富士軒」を創業し、商いの世界で熾烈な競争を繰り広げる。やがて頭角を現した正太は、ある想いを実現するために動き出すが-。日本人のものづくりへの情熱を謳いあげた感動巨編。

感想・レビュー・書評

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  • 北方謙三先生、素晴らしい作品をありがとうございます。

  • ニイタカドロップなどで知られた新高製菓創業者・森平太郎の立志伝である。森平太郎は著者の曽祖父。著者は自分のルーツを書いてみたいという事で2007年から日経新聞で連載された作品。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file1/naiyou3101.html

  • 潔い生きざまが読んでいて爽快だった。

  • 涙が止まらない...

  • 一冊置いての下巻。北方作品らしい泥臭く汗臭く漢、女、家族と仲間を描いた作品。故郷佐賀を入れてくる辺りが今までと違うかな。十代から作者の作品に親しんだ身としてはいささかクドさも感じたが、同じくらい安心感も感じた。今時では無いのであろうが僕は楽しめた。

  • 九州 佐賀の賭場を稼業とする家に婿入りし、その後台湾へ渡り菓子屋として成功した男の物語。
    ものづくり、への拘りが丹念に描かれてあり、時代背景も明治から大正、昭和にかけて段々きな臭くなっていく様子が読んでいて面白い。
    また九州の女性とはこうも強く女性らしいのか、とかなり親近感を持ちながら読んだ。

  • 上巻に記載

  • 2人の信頼関係がすてきー!
    こんだけ信頼し合ってても、、
    男はしょうもないことすんだな。(笑)

  • 物語として、心打たれるのはもちろんだが、商売人としての才覚に学び多き書。
    顧客が望むものを把握し、提供する仕組みを作る。神は細部に宿る。次の次まで考え尽くして手を打つ。数々の内容は、どこまでが事実だったのだろう。

  • さすがの北方君。上巻から一気読みだね。読んでいて心揺さぶられる愉しさを久しぶりに味おうたわ。歴史物もええけど、こんなんもっと書いてや。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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