- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344420670
作品紹介・あらすじ
太平洋戦争末期の昭和十九年三月、インドを英国領から解放し、新政権樹立を目論む日本は運命の一戦に打って出る-インパール作戦。後に「無謀な作戦」の代名詞となった戦いは、補給路を軽視したため夥しい餓死者を生む修羅場と化した。渦中にあった若き兵士たちが胸に秘めた、愛する家族、母国への想いとは何だったのか?心揺さぶる魂の戦記。
感想・レビュー・書評
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日本軍が大敗を喫したビルマのインパール作戦。この戦闘での日本司令部の無策、無能ぶりを批判し、その犠牲となった最前線部隊の悲劇を連作で描いた短編小説集。
著者としては、この作戦のお粗末さを強調したかったのだろうが、どこまでが事実で、どこまでが想像なのかがわかりにくい。その結果、小説としての面白さ、ドキュメンタリーとしての正確さ、いずれもが中途半端。
多くの歴史小説を発表してきた著者だが、昭和時代となると調子が狂うのか。司馬遼太郎が昭和時代を描かなかったのは正しい判断だ。
なにはともあれ、インパール作戦というのは日本軍が個々の兵士の精神主義に頼り切ったダメ組織であったことがよくわかるお手本だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#fb 思いつきと精神論でおっぱじめると現場は悲惨なんだよ。.......あ、現在も現実もおんなじ....。
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太平洋戦争でいかに兵士が無駄な死を遂げさせられたか、とても腹立たしい思いでいっぱいだ
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物語が淡々と進み、悲惨さが微塵も伝わらない。地図があるが、物語に登場する地名がないものも多く、役に立たない。総じて、残念。
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いわゆる物語的な小説ではない。半分は資料的な内容。よく調べたんだろうけど、面白みはない。年代も地域も登場人物もバラバラ。今、何を、どこを読んでいるのかわからなくなる。結局インパール作戦とは何だったのか?それを俯瞰した視点が抜けているように思った。
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ルポルタージュの様な文章が、哀しさと怒りを倍増させる。
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視点が定まっていない印象
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そういった事実があった事すら知らなかった。 -
外地に従軍した兵隊のリアルな日記と言った感じ。戦争の悲惨さを後世に伝える貴重な資料だ。憲法改正がむやみやたらと叫ばれている今こそ、本当に憲法改正が必要なのか考えながら読むべき本だと思う。