ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344420717

作品紹介・あらすじ

人気番組のクイズ王が、喉を包丁で掻き切られ殺害された。ドSな美人刑事・黒井マヤは、相棒の代官山、ドMなキャリア刑事の浜田とともに捜査を始め、もう一人のクイズ王・阿南の元部下、伊勢谷を容疑者として絞り込む。しかし彼女は同様の手口で殺害された母親を残し失踪。その自宅には「悪魔払い」を信仰するカルト教団の祭壇があった-。

感想・レビュー・書評

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  • 胸糞悪い小説。こういうのを好きな人もいるかもしれないなあ。女刑事・黒井マヤは、殺人事件の死体を見るのが大好物で、追い詰めた犯人の全人生、全人格を否定する言葉をずらずらと投げかけて、自殺に追い込むし、キャリアの後輩を苛め抜く。このマヤの性癖が物語の進行に深くかかわると言えば、そうじゃなくて、事件に関わっていくのは、ほとんど代官山脩介で、マヤは単なる味付けなのだ。起きる連続殺人事件も、悲惨で鬱陶しい。スカッとしない、軽い小説の体裁なのにね。

  • どSと言いながら、前作では死体マニアの方に振れていたが、今作ではやっと本領発揮。殺人犯を追い詰めて言葉でなぶり続け、同僚への銃撃と犯人への自殺を引き出すという荒技。
    タイトルの「朱に交われば」の事件は、次々と起きる首切り殺人。犯人も変わったり、死亡したり、中々忙しい。元々の原因は、どうやら宗教が絡むよう。この事件も凄惨で気持ちがスッキリしないが、何とか読み切れるのは新キャラの浜田警部補が居たからこそ。キャリア組で大学出たてなのに、年上の黒井マヤ巡査部長と代官山巡査よりも上となる。これが全く使えない刑事で、現場で失敗をしてはマヤになぶられ、暴力を振るわれ大怪我をする。どMなのか、嬉々として従う姿が可愛い。最後はマヤになぶられた犯人の巻き添えで殉職・・?
    取りあえず3冊を購入したので、あと1冊頑張ろう。

  • 新キャラ浜田は良かった。ストーリーもテンポ良く、サクサク読めたけど、グロテスクな描写が前作より多くて気持ち悪くなってしまった(´Д`|||)エピローグでちょっぴり救われたかな。

  • 1作目よりもS度が増してたお姫様。おもしろかったけど、事件を泳がせてしまうお姫様には少しひいてしまう。浜田さん痛そう。また強烈なキャラが出てきたなぁ

  • ドS刑事2
    追い詰められた犯人に、言葉の暴力を浴びせるマヤから始まる。
    ドM刑事登場。浜田。一応東大卒のキャリア。死体見るとカエルになる。どんなに痛めつけられても蘇生する不死身。
    テレビのクイズ王。優勝すればステキな賞金。
    タイトルはフォリ・ア・ドゥ。
    認知症の姑の面倒を見る伊勢谷良美、子供が有名中学に入れない徳永、夫に浮気されリストラされた緑子が狂気の連鎖。
    何故瓜生は殺されたんだっけ?読み飛ばしたらしいw



  • シリーズ二作目。
    今回は浜松署の代官山が、ドS刑事マヤの管轄、警視庁へ出向。
    新たな新キャラ、ドMのキャリア刑事浜田が登場。
    女の嫉妬による殺人、波及伝播する殺意。
    構成的には、前作と同じ。
    シリーズ化すると、ダレてくるからな。
    次作はどうか。

  • 1作目ほどのひねりはない
    トリックはやや複雑だけど、穴多し
    人の推理を推理するという変わった設定や、悪趣味な登場人物はそのままに2作目

  • 新キャラである浜田さんの魅力から
    抜け出せなくなってしまった。
    殺され方とかが前回よりもグロくて、
    うっ、となったけど、
    その度に浜田さんで癒された。

    報われなさを感じて、すごく切なくなった。

  • 今作でドS度がパワーアップとのことだったが、正直、ちょっと求めているドSとは違うかな。雨の日のピザ注文とか性悪っぽいエピソードを付けるよりは、前作程度の描写で充分だったかも。
    お話は相変わらずテンポ良く、一気読みできます。
    もう少し花枝のエピソードがあれば、良美や緑子の狂気が更に増して感じられたように思う。

  • 前作がおもしろかったので読んでみた。今回の方が殺し方が残虐な気がする。精神状態が壊れた犯人の行動は、読み進めていくと、ほんとに怖くて夜中に読んでたらドギマギしてしまった。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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