正三角形は存在しない 霊能数学者・鳴神佐久に関するノート (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2013年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344420984
感想・レビュー・書評
-
幽霊を見たい女の子と、見える男の子と、その兄。そして友達。片鱗は面白いし、ストーリーは読みやすい。ただ、少し物足りない。
2015/8/10詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
設定上仕方ないのかもしれませんが、主人公の気を使わないお馬鹿設定がちょっと苦手。
ホラーっぽいけど怖くはないです。 -
心霊現象を数学的に解読する切り口は面白かったけれど、数学者である必要性を感じられなかった。意味深なキャラクターも伏線かと思いきやそれ以上触れることなく終わってしまって、不完全燃焼…。
-
あっという間に読み終わった本。読みやすい。サラッと怖いところもあって面白かった。
-
意外とオカルトだったけどライトで面白かった。数学はこじつけかな。
-
ちょっと珍しいオカルトと数学の連動。
でも、数学にこだわらなくても、十分に面白いストーリー展開だと思うのだが。 -
かなりライトな文章で読みやすい.そこはもとはケータイ小説出身の作家である長所が現れかも知れません.
幽霊の存在に対する考察が独特かつ斬新で,妙に納得のいく内容となっていて面白かったです.
ただ,1冊の小説として全体を俯瞰してみると,
・ホラー的な怖さはあるか → 無い
・ミステリー的な謎解きがあるのか → 薄い
・数学的な論理性はあるか → 乏しい
というように,タイトルや帯から期待されるような内容にはなっていない点には注意が必要です.
それでも,幽霊に関する考察は一読の価値がある面白さだと思うので,軽い気持ちで読んでみては如何でしょう. -
霊能数学者、という響きとタイトルの掴みの良さに惹かれて買った、んだけれど…
イメージをそのまま感想にするなら、「プロフェッショナルじゃない」。どこがどう、と云われると困るけど。
毎度、ストーリィについては深く触れないけれど、お話自体はとてもまとまっていて、シンプル。ちょっと突飛じゃないか、という感想もちらほら見えるけれどそれは短絡で、そこに至るまでの過程がとてもショートしているから飛んで見えるだけかな、と思う。
結局タイトルに関しても認識論的なことで(K谷くん概ね正解!)、つまり想像していたとおりのこじつけ、というか屁理屈、というか…
下手な数学者は屁理屈屋と変わらない、というオレのダメな先入観を、上塗りされそうになってしまった…!
面白くない、というほどでは無いし、そこそこ楽しめたんだけれど、
ひとつもオレの想像を超えてこなかったので、☆ふたつ。
なんとなく、自分の評価基準というのがわかってきたような気が、します。…いまさら? -
オカルトミステリーという触れ込みですが、あまりミステリー要素は感じません。数学を絡めたり、霊に対する独自の解釈とか、着眼点は悪くないと思うんですが、全体として無知な女の子が暴走するだけのオカルトものになってしまっている点が残念です。そこも含めて全体のしかけではあるので、ラストでは「あぁ」と思うわけですが、そこに至るまでが楽しくないので、全体の印象がいい感じになっていないです。ちょっと残念な1冊でした。