給食のおにいさん 卒業 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.07
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本棚登録 : 909
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422292

作品紹介・あらすじ

「自分の店をもつ!」という夢に向かって再び歩き始めた宗は、ホテルでのアルバイトを掛け持ちし大忙し。だが、そんな彼にまたまたトラブルが。栄養士の毛利は、怪我をして病院に。さらには、空気の読めない新入職員の出現で、調理場の雰囲気は最悪に…。給食のおにいさんは、調理場の大ピンチを救うことができるのか。大人気シリーズ第三弾!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3冊目、いちばん面白かった!

    未納問題は、自分が仕事で関わることもあるから、その大変さがよくわかる。でも、小牧母のように子どもたちの思いを無視してまでお金を払わない親って何なの!と登場人物に共感して悶々とした。

    最初は尖ってて嫌な主人公だった笹目が、めちゃめちゃ子どもたち思いの調理員になってくれて良かった。

  • 黒チワワこと毛利さんの隠し芸度がすごすぎる

  • ささめー!
    待望のシリーズ第3弾。
    やっぱりこの「卒業」とはそういうことだよな(涙)。
    第4弾はどうなっていくんだろう。
    若竹小は?毛利は?
    とっても楽しみ。
    ささめくん、不器用だけどいいヤツ。
    私の中で、ささめくんは福士蒼汰、毛利は八嶋智人なんだけど、年齢がちょっと違うか。

  • シリーズ3作目の中でこの「卒業」が一番好きな物語となった。
    佐々目も言っているけれど、「栄養は食べる人の中に残る。栄養は、体になって。気持ちは、思い出になって」。
    毎日、親がご飯を作ってくれるのは当たり前だと思ってきた。
    朝早くに起きてお弁当を作ってくれても、それも当たり前だと思ってきた。
    だけど、その中にはきっと「健康でいてほしい」という願いが込められていたのだと気づいた。
    いま、自分が作る側になってあらためて思う。
    食べる人のことを考えて作る料理は楽しいと。
    いつか、自分の家族がまた給食のお世話になることもあるだろう。
    そんなとき、身勝手な振る舞いをするような子供にはなってほしくない。
    料理には、作った人の優しさとあたたかさが詰まっているのだから。
    最後の佐々目にも毛利にも、胸が熱くなってしまった。
    優しさは何よりも強い。
    読んで良かったと思わせてくれたシリーズだった。

  • 「 給食 」 のキーワードだけで こんなにもたくさんの愛が詰まってる。

    最後の最後・・・・ わたしも自分のこと 大切な人のこと 一生懸命になりたいな。

  • 20240219

  • 背ラベル:913.6-エ-3

  • 給食のおにいさんを辞める事を決意したものの、
    見えない未来への不安と現実の厳しさがのしかかる。
    佐々目はもちろん、毛利や六年生のニナルミも新しい世界へ踏み出す準備中。
    こんにゃく屋の磯辺の言葉、佐々目の挨拶の言葉が心に刺さりました。

  • 様々な学生や職場のチームと関わり合いながら成長する給食の美味しいを描いた物語。
    夢と向き合うことの辛さや楽しさなど改めて認識させられました。
    夢は言わなきゃ伝わらない。自分に秘めてるだけではなさだめとわかったので、しっかり準備したいと思いました。

    私は給食関係の仕事をしたことがありますが、目先の業務に捉われ、喫食者のことを深く考えられていませんでしたが、毛利先生など、子供と真剣に向き合う話を読んで、一食の先にはお客さまがいることを常に考えようと思いました。

    私も家族を幸せにできるシェフになれる様に料理がんばりたいです!
    食事は生きること。幸せの瞬間を作ること!

  • 「初冬 アミューズ」
    ギスギスした空気。
    各々から相談を受けていたのであれば、忙しい中大変かもしれないが解決案を真っ先に考えるべきではないか。
    必要経費を支払わずいると困るのは誰か、持論があったとしても想像できないのかな。

    「冬 ブリオッシュ」
    おまじないの効果。
    対抗意識を燃やすぐらいやる気があるのはいいが、素人でない相手に同等の舞台でやり合うのは難しいだろう。
    偶然だと分かっていても効果に縋り付きたいぐらい、一人で抱え込めなかったのだろ。

    「初春 ジュレ」
    新人はマイペース。
    絶対に決まった先があるから安心しているのか分からないが、中途半端な気持ちで続けるのは間違いだろう。
    どちらの方法を選んだとしても、払わず逃げようとしている人たちは変わらないだろ。

    「春 レシピ」
    変わっていく日々。
    夢に向かって一歩を踏み出そうにも、無意識の間に過去の出来事を思い出し自らを縛ってしまっていたのかも。
    初日の頃を知る人からすると、見違えるぐらい変わっていて頼れる存在だっただろう。

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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