赤い三日月 小説ソブリン債務(上) (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 130
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422780

作品紹介・あらすじ

東西銀行の但馬一紀はトルコで初めて獲得した融資案件の主幹事を、担保差入制限条項をめぐる見解の相違から失いかける。一方、但馬が頼りとする女性官僚ニルギュン・エンヴェルは、巨額債務と政治腐敗を抱える母国トルコの舵取りに頭を悩ませていた-。巨大銀行と国家の暗闘、新興国の債務管理の実態を迫真の筆致で描く超リアル国際金融小説。

感想・レビュー・書評

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  • 最近仕事のインプット系の本を読むことが多かったので、
    ちょっとお疲れ気味…。ということで、
    気楽に小説が読みたい~と家に残っていた
    黒木さんの小説を手に取りました。
    「気楽に」と言ったものの、結構、難しそうな小説タイトル。。

    黒木さんの金融小説は、綿密にリサーチされた上で、
    現実で起こったことを織り交ぜて、小説にしているので、
    読むのは結構大変ですが、とてもタメになります。
    今の気分に読む小説じゃなかったな…と思いながら、
    読み始めましたが、思ってた以上に読みやすかったので、一安心です。
    (でも、簡単ではない!)

    時代背景がちょっと昔で、1990年前後のトルコの話なのですが、
    湾岸戦争の話なども取り上げられており、
    当時はニュースではるか遠い地が戦争になっているな、
    くらいの認識しかなかったのが、
    当時の風景がよりリアルに伝わってきます。

    下巻も読むのが楽しみな一冊です。

    ※赤い三日月 小説ソブリン債務(下)
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4344422791#comment

  • この著者の本にハマってどんどん読んでます。ただ小説にしては専門性が高いので自分が関わってない会社やマーケットだと一気に分かりにくくなる。でも金融業界に関わっている人には楽しい。

  • 小説としての価値は無いが、金融のことに少しだけ詳しくなれる。

  • 国際金融を舞台として活躍する主人公を生き生きと描く。金融商品の組成などの知識も得られる。トルコを舞台としていて街角のレストランや市場の様子が、まるでそこにいるかのように事細かに描かれている。リアルで没入感がハンパない。得がたい一冊だ。下巻もすぐ手にとった。

  • (下巻にまとめて記載)

  • ・アレンジャー
    東西銀行がトルコ財務省からマンデートをもらい、シンジケートを組成。ローンをアンダーライト(引き受け)する場合は、引受手数料を得つつ、他の銀行に参加を呼びかける。期日までに組成できないとマンデート返上させられたり、自社で全て引き受けすることとなる。

    フルアンダーライトしない場合は、パーシャルアンダーライト、ベストエフォートベースで、シンジケートを組成する。

    ・カントリーリミット
    市中行は、国枠の中であれば、かつECA等との協調融資であれば返済優先度が高く、稟議がおりやすい。

    ・外貨送金
    カラデニツ銀行は、不良債権はあるかもしれないが、ドイツにいるトルコ人労働者の送金を扱っているため、キャッシュフローには強い

  • 譌ァ譚ア莠ャ驫?陦後?√ヨ繝ォ繧ウ縲√?繝ュ繧ク繧ァ繧ッ繝医?繝輔ぃ繧、繝翫Φ繧ケ縺ィ縲√◎繧後◇繧後↓鬥エ譟薙∩縺ョ縺ゅk蜀?ョケ縺ァ縲?擇逋ス縺九▲縺溘?ゅョ繧」繝シ繝?う繝ォ縺セ縺ァ縲√h縺乗嶌縺九l縺ヲ縺?k縺ィ諤昴≧縲

  • リアルなのかもしれないけれど、興味ないな。
    下巻はパス。
    トルコに行くことがあれば読むかも

  • トルコの資金調達について、銀行側から描いた作品。

  • 2015年1月

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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