晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)

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著者 : 髙田郁
  • 幻冬舎 (2014年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344422827

晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大好きな髙田郁さんのエッセイ。
    このエッセイは女性漫画誌「オフィスユー」に連載されていたもの。
    髙田郁さんの本と出会ったのは【みをつくし料理帖シリーズ】で、彼女の原作漫画は読んだことがありません。
    【みをつくし料理帖】はもちろん【銀二貫】・【出世花】も大好き。
    こんな素敵な本を書かれる人なのだからと、髙田郁さんに対する勝手なイメージをふくらませていたのですが…
    このエッセイを読んで、とても強いひとなのだということがひしひしと伝わってきました。
    辛い経験、苦しい思いもたくさんされているのに、こんなに優しい文章が書ける人。
    特に、交通事故にあわれてからの髙田さんを思うと、ほんとうに素晴らしい人だと思いました。
    何度も読み返したい本です。
    ますますファンになりました。

  • 積ん読からようやく読了。
    短いながらも、じんわり泣けてくる。
    やっぱり人柄なんだろうね。

    早く新作にあいたいよー!

  • みをつくし料理帖の作者、高田郁さんのエッセイ。
    まだ本名の高田郁として世に出ておらず、漫画原作者の川富士立夏という名前で連載をしていたエッセイを一冊にまとめたもの。
    単行本で発刊されたときから知っていたけれど(なにぶんビンボウなもので)ようやく文庫本にて入手できました。

    高田郁さんのお人柄がにじみ出るようなやさしい文章と内省の日々。
    精進を重ねる澪は、高田さんの内にも根付くものなのだと感じた。だからこそ、澪のひたむきさは絵空事としてでなくどこか現実味を帯びてわたしたちの胸に届くのかもしれない。

  • 初めて本屋さんで「八朔の雪」を見た時、全然知らない作家の本でしたが、呼ばれた気がしました。
    本屋で見かけるたびに気になっていましたが、忙しい時期だったので気がつかないふりをして、通り過ぎていました。
    でも手に取ったら、大当たりで。

    登場人物たちは皆、苦労人です。
    辛いことを抱えて生きています。
    その苦労が、他人への優しさ・思いやりとなり、卑屈にいじけたりしないところが、読んでいてとても気持ちがいいのです。

    このエッセイを読んで、ああ、この人は「みをつくし」シリーズの作者なんだなと、文章のすみずみから感じることができました。
    自身も大きな挫折をいくつかしているようですが、困っている人に手をさしのべることに躊躇しません。
    自分も周りの人に助けられた。だから今度は自分が別の困っている人を助ける。
    それを当たり前と思い、行動する。
    こういう人だから「みをつくし」の世界を書けたのだなあ。

    読んでいて何度も思う。
    「私、この人のこと好きだなあ」
    この人の、柔らかな前向きさは、生来持っていたものもあるかもしれないけれど、挫折を乗り越えて得たものでもあると思う。

    例えば。
    交通事故の後遺症で、「中心性脊髄損傷」になり、右手の握力はたったの4キログラム。
    お箸より重いものが持てなくなってしまう。
    そこで自分のことを「姫君」のようだと書く。
    舞踏会の代わりにリハビリに通い、「お箸しか持てない姫君」から「小皿も持てる姫君」「パン皿も大丈夫な姫君」へと進化を続け、ゆくゆくは「ビールジョッキ(大)も持てる姫君」になりたい」と書く。
    絶対リハビリはつらいはず。
    だけど、姫君の生活を今は楽しむんだと、そう書ける彼女の芯の強さ。

    失明の恐怖と戦いながら書いた作品が時代小説の小さな賞を取ったとき、授賞式で選考委員の山本一力にサインをもらう。
    そこに書かれていたのは署名と『明日は味方』という言葉。
    今日は試練の一日だったとしても、明日は味方。

    人との出会いをとても大切にする彼女は、挫折をするたびに人として大きくなっているのではないかと思う。
    大きく、温かく。
    いつも手元に置いておいて、心に屈託のある時にこの本を開けば、少し勇気が持てる。
    そんな本です。

    話は変わりますが、「ごちそうさま」に対する言葉は、「お粗末さま」だと思っていましたが、関西では「よろしおあがり」というのだそうです。
    上京して今の言葉を言うと、食べ終わったあとに「おあがり」は変じゃないかと友だちに言われ、確かにどうしてこの言葉なんだろうと思ったと書いてありました。

    この「おあがり」は、「召し上がれ」の「あがり」ではなくて、双六の「あがり(ゴール)」のことなんじゃないかと思います。
    「ごちそう」に対して「お粗末」とことばの意味上で返す関東とは違って、「ごちそうを食べました」に対する「よいおあがり(よい食事でしたね)」なのではないかと。
    初めて聞いた言葉なので、間違っているかもしれませんが、もしそうだとすると、優しいやり取りですよね。
    「おいしかった~」「それはよかったね」って感じ?

  • やっぱり良いです。
    エッセイもしみじみです。
    いい時に巡りあえて良かった。

  • 澪つくし料理帖シリーズ。どれも食の大切さ、美しさ、登場する人たちの人情劇、どれをとってもよい。

  • まさに高田郁のできるまでが綴られた一冊(^^)高田郁さんの小説に登場する人達も素敵だけれど、作者本人も素敵な方だと思った(*^^*)高田郁さんから心に沁みる話や言葉を貰うだけでなく、自分も縁を大切にして素敵になるため精進しなきゃ‼という気持ちになった(^^;)ゞ

  • 好きな小説を読むと、その作家さんのことが知りたくなります。
    作家さんのことを知るにはエッセーが一番です。
    「高田郁のできるまで」高田さんを知るにはもってこいではありませんか。
    しかし、作家になるまでの苦労話や、エピソードなどで高田さんのプライベートはあまり書かれていません。
    高田さんは漫画の原作など書きながら作家デビューされましたが、編集者や、助言者やずいぶん周りの人に恵まれてます。
    それも高田さんのお人柄所以でしょうね。
    作品にも反映されています。

  • みをつくし料理帖の作者が過去に書いたエッセイ。こういう人だからあのような心に染みるような話を書けるのだなとかなり納得。人柄が滲み出る文章は小説と同じ。

  • 高田 郁さんがどうしてあのような心に沁みる
    温かい文章が書けるのか、これを読んでようやく
    納得出来た気がする。
    思った以上の波乱万丈振りで、その一つ一つと
    勇気を持って真摯に向き合い、乗り越えてきた人である
    ことが分かる。
    今の私にもとても共感できる体験談が沢山書いてあり、
    勇気が沸いてくるようだった。

    『これほど端的に勇気を与えてくれる言葉を私は知らない。
    皆の衆、今日は試練の一日だったとしても、「明日は味方」だ。』

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晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)の作品紹介

『銀二貫』、「みをつくし料理帖」シリーズなどで大人気の時代小説作家・高田郁。その優しさと温もりに満ち溢れた作品の源流は、ここにあった!!法曹界を志し、挫折を味わったこと。交通事故に遭い、後遺症に苦しんだ日々のこと。阪神・淡路大震災の経験-。艱難辛苦を乗り越え手にした希望とは?文庫版あとがきを加えた、貴重な初エッセイ集。

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