- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344423596
作品紹介・あらすじ
柳原通りの斬り合いに、門弟が巻き込まれたという報を受け、現場に馳せ参じた彦四郎。はたして三人の武士に囲まれていたのは、月代の無精髭をだらしなく伸ばした若い侍と、対照的に身なりのよい楚々とした娘だった。門弟にせがまれ、彦四郎は二人を助けるが、それは予想だにしない危難を招く端緒となった-。人気シリーズ、白熱の第四弾!
感想・レビュー・書評
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兄の家の娘に自分の次男を婿入りさせて、家を乗っ取りたい
動機はわかるが、娘が好きな男(無精ひげ男)を殺めたり、肝心の娘を攫い、次女(12歳)に乗り換えたり
残念な話の展開になっちゃった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
剣客春秋親子草シリーズの4だけど,この表紙の絵は,無精髭の浪人が悪戯した女を手に入れて夢中にさせているようだよ~帰り道の門弟が救った,侍に囲まれている無精髭の男は旗本の冷や飯食いで,一緒にいた若い女は千石の旗本の跡取り娘。男は髭を剃り,月代をあたって,千坂道場の内弟子に志願し許された。襲ってきた相手に覚えはないが,襲われた理由は多分解る。千石の小堀家の嫡男が死に,小堀家から養子として出た女・ゆいの叔父が12才の男の子と娶せて跡目を狙っているのだ。襲撃者と思える遣い手の剣客が圭子をさせて欲しいと道場に乗り込み,古い弟子と師範代は竹刀で試合し,引き分けで終わった。稽古している花と里美の話を聞いて,入門させて欲しいとゆいがやってきたが,要之助と一緒に居る時間を作るためだが,要之助は着物の洗わず,髭も月代も当たらず,無精そのもの。その方が男らしいというのだが,周りの皆は気に入らない。身綺麗にすれば,いい男なのだ。襲撃者は道場を見張っているらしい。下っ引きの佐太郎を呼んで,見張りの跡をつけ,五木と呼ばれる男と繋がりのある三神道場が浮かび上がる。稽古の帰り道,ゆいの供・二人が斬られ,ゆいは攫われた。佐太郎と弥八が探ると,道場の奥の母屋に監禁され,老道場主の妻が監視しているらしい。師範代の稲垣や通いの門弟が帰った後の道場に踏み込んだ,千坂道場の一行で,藤兵衛は道場主を呼び出して立合として倒し,ゆいを救出したが,後に倒した門弟から,三神ら夫婦は師範代に道場を譲る約束をしていて金が必要なことから旗本の弟からの依頼を受けたことを知っていたが,ゆいの妹の方に狙いを変え,ゆいを亡き者にしようと計画を知って,ゆい殺害を阻止していたのだ。要之助は婿入り修行の一貫して身綺麗にし始めた~江戸時代って物騒だったのか…千坂道場の周辺だけが血腥いのか!
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2016.9.28
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2015年6月刊。文庫書下ろし。シリーズ4作め。千坂道場対三神道場のチャンバラ対決のお話。親子草的な要素は、何処かへ行ってしまったようで、最近は殺伐とした展開が続きます。読み続ける気力が失せてしまいました。
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久しく読んでなかったが新シリーズになっていた。
これは第四弾
勝手ながら安心して読める
主人公が義父から彦四郎に変わろうと全く関係ない -
いつもの千坂道場は、いつも通りに厄介な入門者を迎え、門弟が襲撃される。いつも通りに反撃に出る道場の面々。今回は秘剣みたいなものは無し。安定と言えば安定。そろそろ変化が欲しいところ。