歓喜の仔 (幻冬舎文庫)

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著者 : 天童荒太
  • 幻冬舎 (2015年8月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (690ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423749

歓喜の仔 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 久し振りに手に取る天童作品。
    長かった。そして重かった。
    ダラダラと読んでしまうかなと思っていたけれど、
    意外とスピーディーに読め、短時間で読了。

    借金を背負い、父は失踪。母は寝たきり。
    長男は働いて生活を支え次男はそれを手伝う。
    一番下の妹は幼稚園児なのだが無邪気さは余り感じず。
    三人の兄妹は生活のため、犯罪へも手を染めてしまう。
    いやー、重かった。空気が。

    周囲の大人からも見捨てられている子供たち。
    まともな大人が余り登場せず。
    どうにか負の連鎖を断ち切り、光へと進める子供たちとなって欲しい。

  • 借金の連帯保証人となり失踪した父、執拗な取り立てに精神を病み二階から飛び降りて頭部に怪我を負い植物状態になった母。17歳の誠と12歳の正二はヤクザの指示のもと、借金の返済のため生活のため覚醒剤とアンナカのパケづくりを請け負う。二人の妹で幼稚園児の香は見えないはずのものが見え、兄の正二は母が寝込んで以来色彩を失い、学校でも居場所がない。

    不法入国し身を売って祖母の世話をしているルスランとの絆、同じく両親の借金のかたとしてデートクラブの女の子の管理や売人をさせられているヤンズへの想いなど、状況が悲惨すぎてこれは本当に日本が舞台なのか?と混乱する。誠が創り出した、瓦礫の国の少年リートの物語がさらに混乱に拍車をかける…。

    父の失踪の真実がまた悲惨で…なんというか新年1冊目に読む本としては暗すぎた…。

  • 『永遠の仔』が秀作だったのでこちらも購入。

    紛争地に生きるリートと誠をなぞらえながら進んで行くけど、正直リートの部分はいらなかったかもしれない…。
    あとアジツケの仕事を紹介してくれた連中たちが最終どうなったのかいまいちはっきりしない。

    誠と正二はいい男だなァ、と思うけど香はちょっとわがままに映る。
    信道は不憫。
    愛子の最後の独白は涙が出た。

  • 父親が出ていき、母親は意識不明の寝たきりとなった家族。どうしてそんなことになったのか、両親の生い立ちを含め語られる。
    長男の誠は17歳の誕生日を迎えるが、今や家族の生活を支えなければいけない立場。父親が保証人となった借金の返済もあり、ヤクザからの仕事も含め、朝から晩まで働いている。
    夢の中の異国の少年と自分を重ね合わせ、心を繋いでいる。
    次男の正二は小6。寝たきりの母の世話を進んで引き受ける。オムツ交換から食事の世話まで手を抜くことはない。学校ではいじめを受けて友達がいない。
    一番下の香は幼稚園児。口数が少なく、死者が見える。
    その他に、この三兄弟は誠が音感、正二が色彩、香が臭覚を失っている。どれもそれぞれが誇って大事にしていたものだ。
    切なく哀しい物語ではあるが、兄弟の強さに救われる。

    2017.2.1

  • 読みながら苦しかった。本当にこんな世界があるのだろうか。こんな悲しい子どもたちがいていいのだろうか?覚せい剤やら、年長児の脱走やら、現実離れ感は否めないが、大作であることには違いない。ラストは歓喜と言えるのだろうか。もっと普通の世界に戻ってきてほしいと祈りながら読み進めた。

  • 父親の借金返済と母親の寝たきりの生活を守るために働く子供たち。リアルな重みにしんどくなりますが、それでも必死生きることを選択し続ける子供たちは逞しい。

  • 長かった。とりあえず。
    最初の方は絶望的過ぎてほぼすっ飛ばし読み。
    中盤からちょっと面白くなってきて、後半は結構読み応えあった。
    一番下の妹の話がミステリーっぽくていい。

    兄貴の回想??のシーンはほぼ読んでません。

  • やはり美しい
    本当に天童さんの書籍は最高です
    英訳ないのかな
    でも、英訳されるとこの美しさは伝わらないのか…

  • 2016.6.24

  • 天童荒太らしい本。

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歓喜の仔 (幻冬舎文庫)の作品紹介

誠、正二、香の兄妹は、東京の古いアパートで身を寄せあって暮らしている。父は失踪し、母は寝たきりの状態だ。多額の借金を返し、家族を養うため、兄妹はある犯罪に手を染める。やがて世界の紛争地に生きる少年たちの日々が、兄妹たちの生と響き合う…。愛も夢も奪われた仔らが運命に立ち向かう、究極の希望の物語。第67回毎日出版文化賞受賞作。

歓喜の仔 (幻冬舎文庫)はこんな本です

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