起業家 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423787

作品紹介・あらすじ

二〇〇〇年ネットバブル崩壊後、会社買収の危機だけでなく、業界の低迷で社内外から批判を浴びた日々。再びのネットバブルで親友・堀江氏に抱いた嫉妬心。そして発生したライブドア事件。株価大暴落の中、進退をかけて挑んだ新事業の行方は?起業家の重圧と孤独、仕事の手腕と熱意すべてを赤裸々に綴り、働く意欲を掻き立てるノンフィクション。

感想・レビュー・書評

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  • 「渋谷ではたらく社長の告白」を読んだ後、
    早速手に取りました。

    前作は、自身の生い立ちから、学生時代のバイト、
    就職活動から起業、ネットバブルからの上場、
    M&Aの危機まで、とんでもないスピード感で展開しました。

    今回は、2000年~2010年あたりの話ですが、
    やっぱりこちらもライブドア事件を含め、
    堀江さんが登場します。
    存在感というか、影響力というか。
    すさまじかったんだなあと思い知らされます。

    ブログ時代の到来で、後手後手に回る悔しさや、
    組織内での上下(ヒエラルキー)のようなもの、
    人が増えることで目に見えない部分が増え、
    さらに物事がうまく進まないという状況に
    悔しい思いと、
    経営者としての判断に迫られる藤田さんですが、
    すさまじいプレッシャーがあったんだろうと想像します。

    みんなに振り分けていた権限をすべて回収し、
    トップダウンで物事を進めていくことに舵を切りましたが、これは創業者、オーナー企業だからこそできることだな、と。
    きっと沢山反発もあったと思いますし、
    人事的な判断でも、厳しい局面があったと思います。
    その辺は非情な判断ができる人なんだと思います。

    もちろん、企業を存続、
    売り上げを上げて株主に還元、
    会社を安定的に発展させていくためには、
    そういった判断が求められるのは理解していますが、
    経営者にしかできないと思います。
    私は被雇用者だし、その気持ちがわからないので、
    すごいなあ、と純粋に思います。

    外側から見ていると順風満帆に見えても、
    中ではとても大変なことが多くあるんですよね。

    藤田さんの文章は読みやすいし、面白いです。
    藤田さんの判断、当時発信していた言葉の裏に、
    どんな背景があったのかがわかります。

    面白かった!

  • 藤田氏が会社を軌道に乗せるまでのストーリー

    信念と行動が大事

  • サイバーエージェント藤田氏の苦悩と栄光。
    プロダクトにかける想い。苦悩。
    サービスの伸びしろを作るためにトップがPMに降り、全体を管理する。
    スタッフと向き合うことに逃げては行けない。確固たる信念のもと、成長できるヒューマン・ドラマ。M&Aをせずにここまでこれたのは凄い。そして陰の空気を纏う藤田社長の表情の意味がわかりました。

  • 成功はたった1人の孤独な熱狂から始まる。
    成功を信じきり、投資家や社内の逆風に耐え続け、アメーバブログを立ち上げきった藤田社長の覚悟に感銘を受けた

  • アメーバ事業に行くまでの過程、苦悩の期間を乗り越え花開いた瞬間が震えました。
    自信がなかったことを告白し、失敗を分析して次への目標へ向かう。
    藤田さんの言う通りに進まないなんてことがあるんだな、人を動かすのは大変なことなんだなと。
    でも、藤田さんがプロデュース業に専念してからは勢いがあり、信じ続けた熱狂が素晴らしかったです。
    AmebaTVへ向かう時のことも知りたいです。

  • マネジメントに携わるようになると、少しずつ経営の要素が増えてきて、経営者の本を読むことが増えてきた。

    その中でやはり藤田さんは経営者としても一流だし何より言語化力がすごい。

    今回はアメーバ事業の誕生と飛躍を題材にしているがら2年で黒字というフレーズは、三枝匡のv字回復の経営をそのままやっててちょっと痺れた。

  • サッカーW杯でのアベマの活躍を見て、藤田さんの本を読んでみようと思った。今から10年ほど前までのサイバーエージェント。今はとんでもない会社になっている。この頃はメディアを持つことに躍起になって苦労していたんだなと理解出来た。この時の成功体験がアベマへの変わらぬ投資姿勢を産んでいるんだなと思った。しかしブログもSNSが出来て事業環境が大きく変わっているのかな。経営者って、起業家ってやはり大変だなと改めて思った。

  • 熱狂して仕事しているか、自分に問いたい。思いの強さと行動力がことをなす。藤田さんは恐らく普通の人、だけど素直で心配性で向上心が強い。誰でも目指せるリーダー像という感じがした。が、簡単なようで思いを貫き、行動を起こし続けることは誰にもできることでない。熱狂がないと思いから行動に繋げることはできない。

  • 2022/01/05
    2021年1冊目。
    藤田さんの孤独な闘いを知る事ができる一冊。サクッと読める

  • R25を見て、想像より魅力的な人だなと思い、
    どんな考えなのか興味を持って本を取りました。

    ITで若くして成功を収めた人なので、もっとぶっ飛んだ発想かと思いきや、考え方が真っ当というか普通というか親近感のある考え方だった。

    役員合宿
    社員を大切にする会社

    凄い会社に入ったやつが偉いんじゃない。
    凄い会社を作ったやつが偉いんだ。

    CAJJ制度で撤退基準を設ける
    ・一年半で黒字化
    ・赤字の下限を決める

    リーダー自らその場にいる。
    自分でプレゼンする。
    売上を見ないでページビューを目標にする。
    自分で使って気にいるものを作る

    孤独、憂鬱、怒り、それを3つ足してもはるかに上回る希望
    全ての創造はたった一人の熱狂から始まる
    新しい事を生み出すのは、一人の孤独な熱狂である
    絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ

    得手に帆を上げて
    made in japan

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。サイバーエージェントを1998年に創業し、2000年に史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。インターネット産業で高い成長を遂げる会社づくりを目指し、「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンにABEMA、インターネット広告、スマートフォンゲームなど革新的なビジネスを数多く手がける。『渋谷ではたらく社長の告白』『起業家』『藤田晋の成長論』など著書多数。

「2022年 『心を鍛える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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