町奉行内与力奮闘記一 立身の陰 (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423862

作品紹介・あらすじ

「儂を大坂町奉行で終わらせるつもりか」。若き内与力・城見亨は、主の曲淵甲斐守から叱責を受けた。だが配下の町方は怠惰と汚職にまみれ言うことを聞かない。どころか甲斐守を排除すべく老獪な一計を案じる。思惑の渦にのみ込まれた亨。忠義心ゆえの生真面目さは町方の餌食か?保身と出世欲が衝突する町奉行所内の暗闘を描く新シリーズ第一弾!

感想・レビュー・書評

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  • 作者は、人気の時代小説家だと承知しているが、作品を読むのは、2、3冊目ぐらいか。自分が時代小説に求めるものは、ノスタルジックな日本人感と軽い爽快感なのだが、後者はあまり感じられない。役人、商人の建前と本音の落としどころを見極めきれない若い内与力の失敗と成長を軸に展開していき、それはそれで読ませるのだが、シリーズ長編を意識しすぎているのか、起承転結の振幅が弱いように感じる。この点、シリーズ化の娯楽時代小説だと「居眠り磐音」に軍配が上がる。若干ネガティブな感想なのは、直前に逢坂剛の重蔵始末シリーズの二作目を読んだせいかもしれない。

  • 町奉行所って、賄賂でがんじがらめになってるものなの?

  • 2016.8.¥

  • 大阪は時代劇でも描かれないから
    考え方が異質な事が理解し辛い
    上田先生らしい組織の特徴を踏まえた
    処世ノウハウです

  • スリーズ第一弾
    主君曲淵の奉行職を助けるため、若き家臣・内与力の活躍
    大阪で鍛えられ、江戸へ
    奉行所与力・同心の暗躍?
    あまり気楽に読む感じはしない。
    咲江は江戸でも登場するのか

  • L 町奉行内与力奮闘記1

    町奉行の内与力といえば平岩作品の新八郎が有能過ぎて勝ち目がない気がするんだけど。
    巻頭にある人物紹介と大阪編と書かれた構図説明。…いらない。大阪編、ちょっと雑談。一冊でまとめるには仕方なかったのかな。そして、当作家特有の女が強い構造。妻女候補の咲江にうんざり。

  • 上田さんの若者成長譚。今回は町奉行内与力城見亨。師匠は金に五月蝿い亀井平蔵。若手やり手奉行曲淵甲斐守の指揮のもと、大阪で江戸で内与力として、奉行と与力同心の間に挟まれることに。ヒロインは大阪で出会った豪商の孫娘咲江。果たしてどんな難題が。大阪人と同心を悪く書き過ぎじゃないかと。

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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