- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344423930
作品紹介・あらすじ
作家デビュー前の「わたし」が、寂れたD町のバーの店主だった頃、日々怪異なものばかり目にした…。事故を誘発するマグカップ。意志を持ったサイコロ。「金縛りに遭う様子を見ていてくれ」と懇願する客。人に言えないモノが映ったラブホテルの映像-。ここは磁場が歪んでいるのか、それとも「わたし」が引き寄せているのか?戦慄の13編。
感想・レビュー・書評
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オムニバスぽいストーリーで切がイイです。
恐怖系と思いきや、不思議系かな…
「夫婦幽霊」と言う話は作者らしい話で、笑いを堪えるのに苦労しました。(マクドナルドで読んでいた為)
「カウンターの復讐屋」この話もオススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020/6/15
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木下さんらしいホラー短編集。この厚さに13編も入っているので短いものは10ページ程度で夜眠れなくなるような怖さではないです。でも結構ツボはついてると思います。「夫婦幽霊」はそれでいったい何を伝えたいの?!ですが物件の事故がその結果なのかものすごく気になります。「カウンターの復讐屋」が違う意味で怖いかも。でも私は真剣に状況を考えてあとから怖さが伝わってくる「真夜中の怪談大会」がベタですごく好きだったりします。作者のバー経験から、とのあとがきが実話?と読後想像してしまい…。D町には絶対住みたくないですね。
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木下半太の過去って感じ?
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またしても手を出してしまった木下半太。内容がどうあれ(笑)とにかく読みやすいから、今月もうちょっと冊数を稼ぎたいというときについつい読んでしまうのです。質より量といっては限りなく失礼だけど、いや、なんだかんだで好きなんです、半太が。
D町、これは大国町ですね。『悪夢のギャンブルマンション』も建っていた町。表紙を見ると大国町の交差点近辺がすぐに思い浮かびます。キタともミナミとも違う、夜更けに車で通ると少し寂れた雰囲気。半太さんはこの町で実際にバーを経営していたことがあるそうな。あんまり怖くない怪談ばかりではあるけれど、それっぽいことが本当にあったかもしれないと想像すると、深夜の大国町の雰囲気と相まってそれなりに不気味。不気味とはいうものの、「器小さいってどれぐらい小さいねん」「刺身醤油の皿ぐらいや!」とかいう会話を読んだらワロてしまうでしょ。いちばん怖いのは、各章の題字だったりする(笑)。
とことん憎めない人です。半太さん。 -
作家デビュー前の「わたし」が、寂れたD町のバーの店主だった頃、日々怪異なものばかり目にした…。事故を誘発するマグカップ。意志を持ったサイコロ。「金縛りに遭う様子を見ていてくれ」と懇願する客。人に言えないモノが映ったラブホテルの映像ー。ここは磁場が歪んでいるのか、それとも「わたし」が引き寄せているのか?
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まあまあ
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フィクションとノンフィクションのグレーゾーンってのは、よくある。
また、事実は小説よりも奇なりってのも、ままある。
ミステリー短編集。
この手を読むと、どことなく若かりし頃の夏休みを思い出す。 -
怖がりのわたしも怖くならなかった本。でも少し鳥肌。カウンターの復讐屋はもう少しじっくり読みたい気分。
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「夫婦幽霊」と「カウンターの復讐屋」が面白かった。特に前者は全くホラーじゃないのだが、電車の中で読んでいて危うくふきだすところだった。木下半太さんの書く関西弁キャラは良い。