ストーリー・セラー (幻冬舎文庫)

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著者 : 有川浩
  • 幻冬舎 (2015年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424135

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ストーリー・セラー (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • Side:Aが、やがて夫になる同僚に、類稀な小説家の才能を見出され流行作家になった女性が、不治の病を宣告される物語。
    一方、Side:Bは、反対に夫が、交通事故の後不治の病が見つかる話。
    夫婦愛を描いたストーリーだが、小説の中でどこからがフィクションで、どこまでがノンフィクションなのか、戸惑ってしまう。
    書中、「作家殺すにゃ刃物はいらぬ、甘い言葉があればいい。」これって、作家の本音?

  • こんな夫婦に憧れるけどこんな夫婦にはなりたくないな、、、という余韻。
    sideA の方が私は好きだけど、sideBの方が心に残った。
    彼のためでなく自分のために、彼には生きて欲しいという感情。こんな風にかける有川さん、さすがです。

  • 文句なしに面白い。
    2つの話を読み終えて、巻末の<初出>欄まで含めて唸らされた。

  • 妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。

  • 少女漫画的要素で読んでしまうが、実際の作者の真相が気になってしまう。全く無関係かもしれないが。

  • これ、書評だったら絶対にこんな書き方をしてはいけないと思うけど、私の個人的な感想だから許してね。

    読んでいる間ずっと、私の頭の中では主人公の作家夫婦が新井素子と夫のたーさんだった。
    書かずにいられない作家の業。
    何物にも代えがたい、たとえ世界中の全てを敵に回したとしても守りたい愛する人の命が、どうしようもなくこぼれていってしまう。

    この設定。
    新井素子の「グリーン・レクイエム」とか「ひとめあなたに…」とかを思い出してしまうともう…。

    文体が新井素子なのではないんだけど、話し言葉の中にちょっと含まれる言い回し。
    妙に理屈っぽく思考が巡るところ。
    作家の全てがこうではないと思うのだ。
    だからこその「新井素子…?」

    これは作者が意識して新井素子に寄せたのではない限り、かなり失礼な感想だと思う。
    けれど、許して。
    これが正直な感想なの。
    主人公の夫はたーさん(たぬきのおじさんの略)よりイケメンっぽいけど(失礼)。

    “認めない。
    こんな運命は認めない。認めるものか。
    あたしは作家だ。物語を商う作家だ。
    あたしの商う物語は空想事だ。絵空事だ。単なる夢だ。
    夢なら不幸は逆夢だ。―それなら。
    こんなことはあたしが逆夢にしてやる。”

    「誰が従容として運命に従うものですか」
    「いつか猫になる日まで」の中だったっけ、主人公のヒロインが言い放つセリフ。

    SideAは夫が妻を、SideBは妻が夫を失うまいともがく。
    妻目線より夫目線の方が胸に迫るものがあった。
    なぜなら私は妻側だから。
    妻の思いは感動というよりも納得に近い。
    私はどうやって送ってあげられるだろう。
    結婚してずっと私が先に逝くと思っていたけど、最近遺して逝くのは可哀想だから送ってあげる側をイメージするようにしているからかもしれない。

  • 久々に読んだ有川浩作品。
    有川浩作品によくある2つのある夫婦を描いた作品がsideA.sideBとして載せられている。
    個人的に煮え切らない結末であり、読了した後人により何にも手が付けられない状態に陥ってしまうのでは?と思われる。
    決してハッピーエンドとは言い難く、またバットエンドとも言い難い。作中の「彼」「彼女」にしかその心情などは知ることが出来ないだろうと勝手に私は思っている。
    背表紙の最後に「極限まで追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー」と書かれているが、本当に心が震え、もしこの物語に続きがあるのだとしたら「彼」「彼女」の幸せを…と願ってしまう。そんな作品です。

  • 作家である妻の病名は致死性脳劣化症候群という、頭を使えば使うほど命がすり減るという世にも不思議な病気。SideAとSideBの2章仕立てですが、『イニシエーション・ラブ』のような構成ではありません。A面では妻が死に、B面では夫が死ぬという展開。「心震えるストーリー」との触れ込みですが、私はこの路線の有川浩はイマイチ苦手なのだと確信。『三匹のおっさん』のような作品もあれば、自衛隊三部作もあり、こんなのもありという引き出しの多さは凄いと思うのですけれども。『レインツリーの国』同様、映画化されても私は泣けそうにありません。

  • 作家と愛する夫の物語。他愛のない出会いから、作家の死、それに対するものとして、夫の死の話。どこまでが本当で、どこまでがフィクションなのかはわからないが、夫の大きな愛に包まれて妻の作家は物語を紡いでいく。悲しくもあり、心温まりもする優しい物語。

  • 会社勤めとの兼業から専業作家になる女性と、読むことには長けているけど自分は書かない会社員の男性の物語。
    どちらも職場で知り合って、やがて結婚して、最初は女性、次に男性が病で死ぬ。
    ストーリー自体や、入れ子構造とか途中途中の描写とかは興味深かったんだけど、なんか気持ちが動かなかった。
    特にSideAの最初、男性の言い訳やら行動がどうにも気持ち悪くて駄目。あんなことをされても、それでも受け入れて好きになってしまうほど彼女は自分の作品をきちんと読んで評価してくれることに飢えていたのかもしれないけれど(大学時代のことやらなんやら)、彼の、自分の欲望最優先とか自分の視点からの発言しかしない部分に嫌悪感しかなかった。その理論、ストーカーと一緒だよ?反省してるようでいて「ここまできたら同じ」って開き直りとか、もうほんと無理。その後の言動や、結婚してからのあれこれで多少は薄まるけど…。
    同じ言葉の繰り返しでページが埋まっている部分も背筋が寒くなる。
    同時進行でビブリア読んでる影響もあってか、物語を愛しすぎている人間の業って深いのだなぁと感じてしまった。

  • Side : Aは、なかなか良いですが、Side : Bは、少し「?」。Side : Bは、単行本化に際しての書き下ろしだそうですが、ちょっと残念な感じですね。一方、Side : Aは、よくよく練られています。素晴らしいです。

  • 結婚式でよくある誓いの言葉。
    「その健やかなるときも、病めるときも、富めるときも、貧しきときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
    主人公は小説家である妻とその夫。
    SideAでは妻が病気となり、SideBでは夫が病気となる。
    ともに死を覚悟しなければならない病で、彼らは悩み、苦しみ、互いを気遣い、労わりあう。
    そしてひとつの結論をだすのだけれど・・・。
    まったく違う人生を歩んできた二人が出会い、愛し合い、結婚する。
    親よりも、友人よりも、ありのままの自分を理解してくれる存在。
    大きな幸せを感じる必要はない。
    ほんのちょっとしたことが幸せだと感じられる日々を過ごせるなら・・・。
    一緒に笑える人がいる。
    一緒に泣ける人がいる。
    それって奇跡のような出逢いなのだと思う。
    この物語には哀しみや切なさ、苦しみや辛さが詰まっている。
    でも、根底に流れていたのは優しさとあたたかさだった。

  • うまいなぁ、と思う。展開が。

    よく、こんな風に思いつくものだと感心する。というか、驚く。

    単行本化にあたり、「Side : B」は描き下ろし、とある。
    「Side : A」がメインの物語なのは間違いないけど、そういった、いわば足かせみたいなものをまったく感じさせない手腕はさすがだ。

    しかも、「Side : B」は、「Side : A」を書いた作者が、次をどうしようか、と書き綴っていく、現在進行系ながら過去を振り返る、劇中劇のような不思議な感覚。

    ちゃんと、感動的な仕上がりにしてくれているし。

    ただ、出会いの頃の二人のやり取りは、ちょっとこっちが赤面しちゃうくらい、面映い。
    これも有川浩節か。

  • 少女漫画ばりに有川浩は読みやすい。でもちょっと覆すの羅列はびびった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    妻の病名は、致死性脳劣化症候群。複雑な思考をすればするほど脳が劣化し、やがて死に至る不治の病。生きたければ、作家という仕事を辞めるしかない。医師に宣告された夫は妻に言った。「どんなひどいことになっても俺がいる。だから家に帰ろう」。妻は小説を書かない人生を選べるのか。極限に追い詰められた夫婦を描く、心震えるストーリー。

    1、2話両方ともテーマが配偶者の命に関わる事で、関係あるような無いような・・・。受け取り方で結末は変わる感じですが、途中の愛に関する部分はさすがムネキュン作家ですね、結構好きなキュンキュンっぷりでした。しかしながらこの本は切なさ成分が多いので、妻帯者としては結構胸が苦しくなる部分もあります。

  • 2017/2/3
    ストーリーセラーの短編集に掲載されていた有川浩の作品を載せたものと、単行本化にあたって書き下ろされた作品をまとめたもの。
    会社の同僚の女性とお近づきになるきっかけはその女の人が密かに書いていた物語で、最初の出会いはすごく強引というか、めちゃくちゃな感じから始まるなあという感じだったけど、円満な家庭を築いた後に訪れる苦難が、読んでて感情移入しそうになった。奥さんの家庭は大変だ。何でここでこうしてあげないんだろうとか、夫になる男性は考え方もすごくしっかりしてるなあとか。
    書き下ろされたサイドBの話の方も含めて、いったいどこまでが本当の話で、どこからがフィクションなのかはわからないが、話の内容がかなりリアルである。1ページいっぱいに文字がびっしり書いてあるページにたどり着いたときは一瞬狂気な感じを受けたけど、作中の人物の心情はこうでもしないと伝えられないんだろうなあと思う。でも、1つ気になったのは、人の死を最終的なクライマックスというか落ちというかそこに持っていくのはどうなんだろうなあなんて思ったり。人が死なないで悲しい思いをしないでほっこりする展開の話だったらなお良かったのだが…。きっとだからこそこの話の大部分は本当なんだろうなあと思う。

  • 有川浩さんの本で、僕がすごくいい話だなと思った小説です。

  • 2017.01
    久しぶりに止まらなくなった本。sideAとsideBが連動してるようなしてないような…仕組みがわからなかったけど、一つずつの物語としては面白かった。

  • 作家の妻と妻の書く物語が大好きな夫の話。
    2つに分かれており、side Aは妻が、side Bは夫が死ぬ話で、話が繋がってる。
    有川浩らしい純愛。見開き1ページに並べられた文字はとてもインパクトがあった。

  • 面白かったです。

    SideAとSideBもそれぞれに違った物語がリンクしているようでしていないような、フィクションでありながら、なぜかノンフィクションみたいなおかしな感覚になりました。

    夢を観ているかのようなストーリーで、

    二組のカップル(夫婦)それぞれ魅力があり、人物像を想像しながら読んでいました。

    楽しく読ませてもらいました。

  • 夫婦愛もの、どっちかが死ぬ話、そーゆーのは好みじゃないが、致死性脳劣化症候群という病気が気になり読み始めた。対になった2つの話で、妻が作家で夫が渉外担当会社員社内恋愛という設定は同じだが、妻が病気で死ぬ話の裏面が夫が病気で死ぬ話という不思議な読後感を残した。好きな本の話が合う人がそばにいるのは幸せかな。

  • 途中で涙腺が・・・・

  • すごく不思議な話でした。
    最後は少し考えてしまいました。

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