ストーリー・セラー (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.72
  • (472)
  • (805)
  • (662)
  • (132)
  • (46)
本棚登録 : 10209
感想 : 661
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424135

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ほんとにいちばんすきな小説かもしれない
    sideAが好きだけど、Bも最後の1行で心震えた、、

    あと小説家っていいなーって思った。主人公も小説家で、言い合いがあった時とかに思ったことが言語化できててわたしまですっきりした
    あとやっぱり言葉選び?が素敵

    微笑ましくてにやにやもするし、この夫婦かわいくてすきだな〜って思ったり、その分ちょーー感動した。いいところ学校で読んじゃって泣き泣き

  • 好きすぎて3回目。高校、大学1~2年、今日。読むたびに、この二人より理想である夫婦はいないと痛感する。

    私も文章を書くから、自分の文章に溺愛してくれる人間と寄り添うことが理想だ。今作の彼女はそれを叶えている。その時点でとても羨ましい。相手の男性も彼女の思考について納得し、持論を展開する。その関係性がとても素敵。

    もし私が彼女の病気を患ったら、即座に自害する。彼女にはそれを止めてくれて、彼女の文章が読みたいと言ってくれる伴侶がいる。素敵。文章を書いてと言った方と私も結ばれたら本望である。目下その予定はなさそうだが。

    この作品では「あなたがすき」「きみがすきだ」「覆れ」の羅列が印象的と言われている。私は3回目にして、彼女が彼に宛てた手紙の一文に書いた「共白髪になるまで一緒にいたかったです。」が一番に感じる。彼女らしい表現で、彼への無限に及ぶ愛をしたためているように感じられるからだ。それまで泣いていなかったが、この部分を読んだ瞬間に涙が止まらなくなった。

    新型肺炎の影響で、今までよりもたくさんの本を読むようになった。だが、私をこれほどまで泣かせる本はこれだけだ。

  • 特別な事がない限り夫婦揃って亡くなることはそうそうない。
    どちらかが先に逝くのが自然で、もちろん突然の別れもあるけど、どちらかといえばこの本の用に、どちらかのカウントダウンを二人で数えながら過ごすことが多いのでないかと思う。

    出来れば私のカウントダウンが先に始まる方がいいな。でもそうすれば、なにかと迷惑をかける事になるだろうな。なら私のカウントダウンは後がいいのか…。
    この本の2組の夫婦の様に最後まで落ち着いて生活出来るだろうか?

  • 一気に読みきった。カフェで読みたいと思って、書店で購入。書店でさわりを読んで、早く続きが読みたいといそいそとカフェへ。
    止めることも出来なくて、sideBも全て読みきってしまった。ねこ。彼の表情。どんどん引き込まれていく。逆夢を起こしきったと信じて...

  • 女性はこんな風に配偶者に思われたい。温かく、どんな時にも変わりなく味方でいてくれて、先をちゃんと考えていてくれて。有川浩さんのラブストーリーは読んでいて純粋に楽しいです。

  • 大好きな短編がようやく文庫化して嬉しい限り。一度読んだことあるしって人もぜひ読むべし。sideBを読まずしてストーリー・セラーは語れません!

  • 涙。凄い話だった。慟哭に共感してしまうのに、どこまでが現実なのか小説なのか分からなくなる不思議な感じに呆然とする。

  • ずっと読みたいと思っていた本がついに文庫化して、嬉しくて買ったその日に一気読みをした。凄い、ヤバい。有川浩さんの作品が好きで色々読んだけど、こんなゾクゾクする話も書くのかと驚いたし、書かれる話の幅の大きさに戦いた。「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2010 "恋愛小説部門" 第一位」という宣伝を見て、どれ程甘い胸キュンな話なのかと思い読み始めると、「え、怖い怖い!」「ちょっと、え、どういうこと?」など、恋愛小説を読んでるとは思えない独り言がたくさん。恋愛小説でもありミステリーでもありもう凄いとしかいいようがない。

  • 面白い。あっという間に伏線回収された感じ。
    スッキリするような、真実を更に考えるような、楽しく疑うことができた。

  • サイドA.Bに分かれていて、どちらも作家の妻と夫の話。
    フィクションかノンフィクションかわからない仕掛けが面白く、スラスラ読めた。

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

有川浩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×