開店休業 (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2015年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424227

開店休業 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • 吉本隆明氏が雑誌に連載していた食にまつわるエッセイに娘のハルノ宵子さんが素敵なイラストとツッコミのエッセイを付け足した本

    最晩年の吉本氏は食べることが何よりも楽しみの優しい気の良いおじいちゃん。おからを「糠」と勘違いしていたり、何にでも味の素をかけたり、なんとも愛嬌たっぷり。

    おしまいの頃には、同じ話が何回も出たり、勘違いがあったりするのだが、それをハルノさんが愛情たっぷりにツッコミ、補足する。

    家族の温かさがじんわり心にしみる作品。
    吉本氏が若い頃暮らしたという米沢は個人的にも思い出がある場所なのでとても懐かしかった。

    *神楽坂のかもめブックスでシークレットブック(中身が見えないようにカバーされた本)として購入

    (表紙に付けられていた紙)
    ひとりで食事をすることになれてしまうとつい忘れてしまうが、誰かと食事をするのは幸せなことだ。
    「だから家族が素晴らしい」と主張するつもりは毛頭ないが、家族の食卓の記憶は、そんな幸せの原風景であることは間違いない。ささやかな食を巡る風景画、雨上がりの新緑のようにキラキラしている。詩人として物書きのキャリアのスタートを切った人間の晩年のエッセイ。これは詩ですね

  • 吉本隆明さんと長女ハルノさんの食にまつわるエッセイ。
    吉本さんは子どものころの食べ物の思い出を多く語り、最後の方では同じネタをだしたり食とは関係のない話題を載せていたり。そこをつっこむハルノさんはそうとう豪快な感じだ。
    中でも笑ったのが、締め切りを抱えた漫画家のハルノさんは、亡くなった吉本さんの上にロックアイスを置き仕事にかかった。朝七時半に終わり、死んでる父に出来上がった原稿を見せ、その額を原稿でぺちぺち叩き2ショットの写メを撮ったという。
    吉本さんは魚がお嫌い。「おれにはわからない何かが魚にはある」
    これ、魚の部分を変えて、使えるなあ。
    「信念はどこへいったのかと、嘆かわしくなる。良いことばかり言う集団や個人が増える社会は衰退していく。私はまず、私自身を”良いこと言いの悪癖”から切り離したい。」(211頁より)
    ハルノさんのいうように、コロッケは男爵イモで作るのが一番だ。

  • 「dancyu」連載だった食べ物の思い出をめぐる父親の文章+娘による補足的文章。最晩年で少しずつ記憶もあいまいになっていくなかで、食べ物の話題から幼年時代を回想したり、いまどきのお菓子におどろかされたり、というエッセイに対して、娘の方は執筆当時の父親の状況を説明したり、勘違いや間違いをつっこんだり、娘としてみてきた父母や家庭の思い出を語ったりと、それぞれの持ち味があるから、二度おいしい。それにしてもエキセントリックな一家だな。

  • 単行本の時から読みたくて仕方がなかった本。文庫になったので、購入。楽しく読めました。吉本隆明さんという方はもっと難しいことをたくさん書くようなイメージがあったのですが、エッセイという形だからか、読みやすくて驚きでした。ハルノ宵子さんの文章も非常に読みやすくて、他の作品も読みたくなってしまいました。

  • 吉本隆明さんの本は難しそうで読んだことがないという体たらく
    エッセイも難しいのかなと思って、立ち読みしたら、読みやすい
    そして、独特の考え方とユーモアが興味深く楽しい
    ひとつひとつのエッセイをうけて、娘のハルノ宵子さんが
    お父さまとの思い出などを書いているのがまた楽しく読める
    ハルノ宵子さんは漫画家なので、ちょっと載っている絵もとてもいい

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