剣客春秋親子草 遺恨の剣 (幻冬舎時代小説文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 17
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424258

作品紹介・あらすじ

倅が稽古を休んでいる理由を千坂彦四郎に説明する八丁堀同心・坂口主水の表情は冴えなかった。大店の幼女誘拐事件を探索する御用聞きや同心の子が相次ぎ襲われ、ついに死者が発生。用心のため外出を控えさせているという。下手人一味の非道なやり口に彦四郎は憤るが、魔の手は千坂一家の間近にまで迫っていた。大人気シリーズ、震撼の第五弾!

感想・レビュー・書評

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  • 十五年前、主役の義理の父の道場にあらわれた道場破り
    その遺恨で事件が起きます・・・恨みが長いっつーの

  • 新シリーズ第五弾
    探索を脅しで止めさせる非道な一人娘の誘拐
    その背後にはもう一人の武士が!、かつて試合に敗れた剣術家
    探索に秀でた側が勝利を得る

  • 剣客春秋親子草シリーズの5。今回は藤兵衛が中心~華村で生活している藤兵衛の許に亡き妻の実家である藤田屋から使いがあり出掛けると,一人娘の菊が攫われたと事情を聞かされる。お上に訴えると命はないと脅され,隠密裏で探って欲しいというのだ。岡っ引きの弥八と佐太郎を使うつもりで坂口にも断りを入れるが,その坂口の倅は千坂道場の稽古に来ていない。他の岡っ引きが殺され,同心の子が重傷を負わされ,人攫い探索に岡っ引きも同心も腰が引けているのだ。藤田屋に金を取りに来た一味の後をつけ,一人の塒を突き止め,もう一人と会ったところで,一人を捕らえ口を割らせると,山崎という剣客と目黒の旦那という二本差しと,女衒の辰と呼ばれる悪党の名が挙がる。山崎と目黒の旦那は藤兵衛に手を引くように,道場に現れ,手を引かぬなら里見と花の命はないと脅す。浅草周辺という手掛かりから,女郎屋が浮かび上がり,その裏の店に女児3名が監禁されているとの結論に至り,裏表に別れて襲撃し,女児三名を取り戻し,頭目も捕らえ,ついに目黒の旦那の正体も知れる。若き日,神田に道場を開くために,競合相手となる千坂道場を潰すために道場破りに来た柴村だったのだ。情婦と暮らす隠れ家を探り当て,立合でこれを倒した~払った身代金は戻ったのか? えっ,どうなんだよ! 藤田屋が払った700両って,7000万円くらいだろ! 放っておける金額じゃないぞ!

  • 2016.10.4

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著者プロフィール

1946年埼玉県生まれ。埼玉大学教育学部卒。90年、『剣の道殺人事件』で第36回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。近年は剣豪・時代小説の分野で活躍し、「はぐれ長屋の用心棒」「まほろし銀次捕物帳」「闇の用心棒」「八丁堀剣客同心」「流想十郎蝴蝶剣」シリーズなど作品多数。

「2023年 『剣狼の掟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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