高山ふとんシネマ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
3.38
  • (4)
  • (6)
  • (9)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 237
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424364

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編集。読みながら気になる作品が見つかるはず!

  • 今あったことはさっきになり、そのうち過去となって、忘れ去られる―。この世に確かなものなどあるんだろうか?そんな問いを繰り返しながら布団の中で映画を見、音楽を聴き、本を読んで、夢をみる。大好きな人の声を、忘れたくない風景を、何度も脳に刻み、体にしみこませる。人気料理家が五感をまるごと使って紡ぐ、心揺さぶる濃厚エッセイ。(e-honより)

  • これも紙質が違って面白い
    映画を見たらまた読もう!

  • 北欧雑貨を取り扱う
    北欧暮らしの道具店が配信している
    チャポンといこうというラジオが大好きで
    MCのお二人がこちらの本についてお話していたので、読んでみた。

    読みやすい短編が続く中で、
    「ヘドロちゃんからの手紙」というタイトルの章の
    「伝えるってどういうことだと思う?」と問われた人たちの回答に考えさせられた。

    伝えるってことの難しさ、苦しさを感じてるのは自分だけじゃないんだなと。
    だからこそ、伝える方も伝えられる方も
    相手の思いに寄り添わないときっと伝わらないんだろうな、と。自戒の念も込めて。

    私にとっての「伝える」は
    素の自分の胸のうちをさらけ出すこと。
    とても恥ずかしいし、自信がないし、
    もしかしたら汚れてるのかもしれない気持ちに向き合って、相手に届けようと努力すること。
    でも、伝えようとしないと、届かないから、向き合い続けるしかないね。

  • ブックオフで50円だった。

    正直で剥き出しで生々しい高山さんの文章は
    私にはドストライクではないけど
    なぜか手にとってしまう。

  • 初めて高山さんの文章を読んだのは雑誌クウネルで。
    その時はなぜかかなりの力強さを感じて、なんとなくあまり好きになれなかった。

    その後に高山さんの文を読んだのもまたクウネルで、本についてのお話だった。
    時々、‘布団をかぶって本を読みふける’日をつくるそうで、「これをときどきやらないと人生が狂う」そう。

    本を持って布団に入る時の気持ちよさ。
    高山さんはカーテンを締めているそうだが、私自身は薄暗くする日と開けておく日とあった。
    文字と文字の合間に、薄青い空やちぎれ雲を見たり、雨音に気付いたりする静かな時間。
    読んでいる本によっては、現実と混同しそうになる。
    そんなただ自分のためだけの読書の時間を思い出させてくれる。
    映画、音楽、読書について、高山さんの感覚にとても共感して、自分の中に言葉がストンと入ってきた。
    高山さんの感覚をもっと感じたいと思わせてくれた私の中での「高山入門書」(笑)。

  • 少しずつ読んでいるところ。
    カウリスマキの『浮き雲』であったり、長田弘の『本を愛しなさい』など、観てみたい映画、読んでみたい本がすでにたっくさん!

    タイトルもとてもいい。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1958 年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い。著書は、経験や体験に裏打ちされた料理書や料理エッセイのみならず紀行記や日記、絵本など多数。

「2023年 『帰ってきた日々ごはん13』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高山なおみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×