- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344424364
感想・レビュー・書評
-
短編集。読みながら気になる作品が見つかるはず!
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今あったことはさっきになり、そのうち過去となって、忘れ去られる―。この世に確かなものなどあるんだろうか?そんな問いを繰り返しながら布団の中で映画を見、音楽を聴き、本を読んで、夢をみる。大好きな人の声を、忘れたくない風景を、何度も脳に刻み、体にしみこませる。人気料理家が五感をまるごと使って紡ぐ、心揺さぶる濃厚エッセイ。(e-honより)
-
これも紙質が違って面白い
映画を見たらまた読もう! -
北欧雑貨を取り扱う
北欧暮らしの道具店が配信している
チャポンといこうというラジオが大好きで
MCのお二人がこちらの本についてお話していたので、読んでみた。
読みやすい短編が続く中で、
「ヘドロちゃんからの手紙」というタイトルの章の
「伝えるってどういうことだと思う?」と問われた人たちの回答に考えさせられた。
伝えるってことの難しさ、苦しさを感じてるのは自分だけじゃないんだなと。
だからこそ、伝える方も伝えられる方も
相手の思いに寄り添わないときっと伝わらないんだろうな、と。自戒の念も込めて。
私にとっての「伝える」は
素の自分の胸のうちをさらけ出すこと。
とても恥ずかしいし、自信がないし、
もしかしたら汚れてるのかもしれない気持ちに向き合って、相手に届けようと努力すること。
でも、伝えようとしないと、届かないから、向き合い続けるしかないね。 -
ブックオフで50円だった。
正直で剥き出しで生々しい高山さんの文章は
私にはドストライクではないけど
なぜか手にとってしまう。
-
初めて高山さんの文章を読んだのは雑誌クウネルで。
その時はなぜかかなりの力強さを感じて、なんとなくあまり好きになれなかった。
その後に高山さんの文を読んだのもまたクウネルで、本についてのお話だった。
時々、‘布団をかぶって本を読みふける’日をつくるそうで、「これをときどきやらないと人生が狂う」そう。
本を持って布団に入る時の気持ちよさ。
高山さんはカーテンを締めているそうだが、私自身は薄暗くする日と開けておく日とあった。
文字と文字の合間に、薄青い空やちぎれ雲を見たり、雨音に気付いたりする静かな時間。
読んでいる本によっては、現実と混同しそうになる。
そんなただ自分のためだけの読書の時間を思い出させてくれる。
映画、音楽、読書について、高山さんの感覚にとても共感して、自分の中に言葉がストンと入ってきた。
高山さんの感覚をもっと感じたいと思わせてくれた私の中での「高山入門書」(笑)。 -
少しずつ読んでいるところ。
カウリスマキの『浮き雲』であったり、長田弘の『本を愛しなさい』など、観てみたい映画、読んでみたい本がすでにたっくさん!
タイトルもとてもいい。