空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

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著者 : 有川浩
  • 幻冬舎 (2016年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424548

空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • H29.10.10 読了。

    ・舞台は航空自衛隊の広報室。傷を持った元パイロットという肩書を持つ新米広報官と傷を持った元記者という肩書を持つ新米ディレクターが周りの広報官やテレビ局のスタッフと仕事を通して成長していく物語。ほとんど知らない世界なので、興味津々で楽しく読めました。
    ・小説の中で自衛隊の名称や駐屯地、基地などの用語の説明もわかりやすく紹介されており、自衛隊についての知識がちょっと増えた気がする。
    ・『有事に果たすべき義務があるということは、それだけで拠り所になります。辛いことがあったとき、自分にできることがあるだけで人って救われるでしょう?だから僕たちは被災者を支援しながら、自分自身を救ってもいるんです。』、尊いお言葉ですね。
    ・本編の後に「あの日の松島」という震災後に航空自衛隊松島基地を取材したお話が掲載されてます。ご存知とは思いますが、松島基地も津波で被災した基地なんですよ。それでも隊員たちは自分の家族よりも地域の復興支援やがれき撤去、救難活動などを行ってくれていたんですね。あの当時の自衛隊の方々は、とても頼もしく見えてました。どれ程、心の支えになっていた存在だったか。本当にありがとうございました。

    ・空飛ぶ広報室の続編が出ないかなあ。あの2人のその後が気になります。

  • 有川さんらしいキャラクター性だと思いきや、あとがきを読む限りそれぞれモデルがいらっしゃるらしく、自衛隊の印象がそれだけでも随分変わる作品。
    この本自体が自衛隊の広報的な作品なのだけど、人間ドラマや広報の話が大変面白く、取材も丁寧にされているのが伝わって来た。
    空井とリカの恋愛関係の先を描いた作品が是非読みたい。

  • 「あの日の松島」だけは日本人全員読め!

  • 言葉にしたいことが多すぎてまとまりません。

    まずとても大切なこと、きっと有川浩さんも
    賛同してくださることを書きます。

    自衛隊は世界中でも他に例を見ない、特殊な
    職業集団です。多くの日本人が知る自衛隊像は
    賛否両論に分かれます。侵略戦争をしないこと
    を憲法に謳う国の軍隊。それだけでも、その
    存在価値に矛盾や疑問を感じる国民が多いのは
    当然です。

    その矛盾のかたまりに日常的に晒されながら
    職業としての自衛官であり続ける。
    有川作品に触れる時、そんな自衛官の職業意識
    を根底で支えるものとは何なのだろう…そんな
    好奇心を働かせてほしいと思います。

    自分や家族の暮らしを支えるために、人は仕事
    を選び、働き続けます。でも警察や消防や、
    まして自衛隊は、それだけのためには決して
    選ばない職業だと思うのです。

    ヒーローではなく、人間として普通に生きる
    ことに、さらにもうひとつの意味を見出した
    自衛官の皆さんをちゃんと理解するために、
    この作品をぜひ読んでほしいと思います。

    侵略戦争を二度としないことを憲法に宣言した
    国の、戦争をしない軍隊。

    自衛隊がこの国にあるという矛盾こそが、
    日本が平和であることのひとつの大切な示唆
    だと思うのです。


    どこにでもいる普通の人。なのにその職業を
    揶揄され、指弾されることもある人たち。
    そんな自衛官を、例えば県庁おもてなし課職員
    と何も変わらない、職業人として描くために、
    有川浩さんはラブコメという手法を選んでいる
    のだと思います。

    そうしてこの作品がいつもの激甘テイストを
    控えめにしている理由も、巻末の後日譚で理解
    できました。

    でも、あとがきを寄せたリアル鷺坂室長も
    書いていらっしゃいますが、空井とリカの恋は
    いつか必ず、あの有川テイストで書いてほしい。
    …リアル鷺坂さんは本当にしっかり有川作品を
    読んでいらっしゃるし、プロ批評家顔負けの
    冷静な分析をされているのに…実は相当の有川
    作品ファンだと見抜きました(笑)

    いつもと少しだけ違う有川作品。いつもよりも
    作者の想いに強く触れられた作品です。

  • 今の時代、心の中では、自衛隊を頼りにしていると思う。机上の空論で不要と言う人もいるが。本当に困った時に頼りになるのは、このような人たちだと思う。

  • 2017.10.26

    自衛官の空井とテレビディレクターの稲葉
    甘すぎない柔らかい作品。

    だけど、自衛官の現実がひしひしと伝わって来た。
    自衛官は目の前の現実を救おう、守ろうという意識でいるのに、憲法や政治が絡まりいつの間にかグレーな扱いになっている。なんだか、やるせない気持ちにもなった。
    違憲だなんだとか言われているけど、自衛隊自体はそんなこと考えていない。そうではない。
    そうであるかないかは、周りの使い方で決まってくるのではないかと感じた。

    あの日の松原があるからこそ、自衛隊の努力、意識、存在をよく知ることができた。自衛隊の知識も習得できました(笑)

    自衛隊のことをよく知れたのは、本。
    空井と稲葉の胸キュンは、ドラマ(笑)

  • 主に航空自衛隊の広報業務に関するエピソードを取り扱ったヒューマンドラマ。
    自衛隊の置かれている状況、報道の在り方などを物語の中で取り扱っており、その中でそこにいる人達の懸命さや葛藤などを上手く絡めた素晴らしい作品だと思います。
    物語の舞台に興味を持てなくても、人間同士のやりとりだけでも非常に面白くそれだけでも読む価値はあると思います!登場人物皆カッコいいので!笑
    オススメ作品です!

  • 「普通の人です」
    その言葉でこの作品を支持したくなった。
    私自身、公務員という「記号」でいる時には理不尽な糾弾を受けた。
    自衛官というある種特殊な職業の彼らの心情はおして図るべし。
    公務員だって普通の人間です。
    そんな当たり前のことを、ふつーに描いてくださったこの作品、ぜひ公務員嫌いな方々に読んでいただきたいです。

  • あの日の松島、号泣しました。
    こうも、誰かのために行動できる人達がいる。
    そして、その人達に支えられて今の生活がある。
    改めて思いました。
    有川さんの作品は、ホント続きか読みたくなる。

  • 2017/5/11
    おもしろかったなぁ
    幸せだなぁ
    私は元々よく知らないくせに自衛隊が好きなので、自衛隊のちょっといい話とか大好物だからそれだけでもう満足なんだけど、この本はそこを悠々と超えてきた。
    この作者の私にとってちょっと恥ずかしい恋愛パートもなんだか控えめで、むしろ全然物足りないんですが!
    空井とリカはもうちょっと進めてもよくってよ。
    ドラマみないとね。
    リカ=ガッキーなんてかわいすぎるだろう。
    想像しただけでニヤケちゃう。
    あと最初の「なでで」を動画で見たい。是非見たい。
    どう言ってるんだろう。
    鷺坂さんもかっこいい!
    片山も比嘉も柚木も槇もみんな好きだ。
    空井のドラマだけじゃなくみんなのドラマを見せてくれたのがいいんだよなぁ
    リカの気付きなんて感動的だよ。
    すべてのマスコミ関係者は拝み奉って読むといいさ。
    自衛隊無くてもこれだけでも泣けてくる。
    そして震災後の話。
    私なんて関西でなんの被害も無く暮らしていたけど、それでもなんとなく傷ついて、過去の文章なんか読むと「震災前」「震災後」って確認するもんな。
    何かが決定的に変わった大きすぎる出来事で、あんまり詳細に書かれるとそれだけで泣けてくる。
    って思ってたらあとがきでそういうことが書かれてて人間ってそういう風にできてるんだなぁと思ったけど、こんな安穏と生きてる私が彼らと同じだなんて滅相も無い!ごめんなさい!と思ったり色々と感情が忙しい。
    心が忙しかったので書こうと思えばいくらでも書けそうだけどもうやめよう。
    勇猛果敢・支離滅裂
    カッコいい!

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空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)の作品紹介

不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い…。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。

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