わたしの神様 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424616

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  • 女子アナの世界ってドロドロしてるんでしょ?の期待を全く裏切らない、むしろ期待以上のドロドロが詰まっていた。。。

    メインの登場人物は3人の女子アナで、ただ三者三様にそれぞれの人間が形作られただけの周りの環境や過去がある。
    日本の社会が男社会だからこそ、"女子アナ"と言う言葉が生まれたんだろうと書かれていたのにはハッとする。


    満たされている女の子は女子アナになろうなんて思わないってのは、まさにその通りだろうな。
    女子アナになる、有名になる、活躍する、そうすれば満たされる、神様に認めてもらえると思っている登場人物たちが切ない。
    でも、そんな気持ちを抱えながらみんな生きている気がする。


    一番若くて一番人気のあると書かれている、まなみは、女子アナの中でも自分の欲求に素直で、それは、周りにいる男性もそれをわかっていた。
    だからこそ、人気の女子アナになった、たくさんの人に選ばれたんだろう。
    自分のありのままをさらけ出すこと、素直でいることが、人から好かれる秘訣なのかもしれない。
    でもほとんどの人間がそこまで振り切るのなんてできないんだよな。


    解釈にあった、小説はエンタメだという言葉が、最後にとても刺さった。

著者プロフィール

エッセイスト、東京大学大学院情報学環客員研究員。学習院大学法学部政治学科卒業後、95〜10年TBS勤務。99年第36回ギャラクシーDJパーソナリティ賞受賞。独立後は各メディア出演、講演、執筆活動を幅広く行う。ジェンダーや発達障害に関する著述や講演をはじめ、DE&Iをテーマにした発信を積極的に行なっている。2014年より家族はオーストラリア、自身は日本で暮らす。連載、著書多数。近著に対談集『おっさん社会が生きづらい』(PHP新書)。

「2023年 『いいね! ボタンを押す前に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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