神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 幻冬舎 (2016年4月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424708

神様が殺してくれる Dieu aime Lion (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いつも騙される。珍しく展開の少ない物語だと思うと、最後に騙される。小説でしか描けない、その王道のさらに上をいく。森博嗣には、常に驚かされる。

  • ミステリ系は、ネタバレになるから、レビューってむずかしい。

    とにかく、森ミステリだった。
    森ミステリは普通の謎解きとは違ったぐるんと世界が一回転しそうな大ドンデン返しがあったりするから、そこが好き。
    そこへ向かっていく時の、加速度の増していく感じがたまらない。

    ジェットコースターの急降下みたいな。
    「いつくるの?いつくるの?今ー!!!」みたいな。

    森博嗣と萩尾望都という安定の黄金コンビも最高。まさかこのテーマを語る萩尾望都をここで読めるなんて、贅沢だなぁ…。


    ちょっとだけ作品の内容に触れると、
    リオンの美しさを描写している場面で、あまり具体的な表現がなされなかったところが、男性的だなぁ、とおもった。
    女性の視点なら、きっともっと甘美で芸術的な表現で事細かに彼の美しさについて賞賛する描写があってもいい。
    女は美少年について語るのが好きだから。

    はじめ、それは森博嗣が男だからかな、と思っていたけれど、
    これはきっと、「作中の書き手」が男であることを意識した上での演出なんだろう。

    このドロドロとした物語は、あまりにサラサラと流れていく。

    女の目線から見たリオンを、
    女の目線から見たこの物語を、読んでみたいとおもった。
    きっともっと深くて、黒くて、恐ろしいほどに美しいはずだ。

  • 私にとって、久々の森作品。
    シリーズものでないミステリだし、
    外国が舞台で主人公が外国人の小説を読むのも、
    そう言えば久しぶりだ。

    内容は...かなり複雑な、こった作りになってる。
    登場人物も多いし、当たり前だが外人名前だし、
    気合いを入れてないと誰が誰か見失う(^ ^;

    様々な国にまたがり、殺人事件がいくつか起こる。
    その全ての現場に、主人公の学生時代のルームメイトで、
    ものっっそい美少年だった男がいた、という展開。
    しかし、その美少年は犯人ではなく、
    意外にも「主人公がやった」と証言して、
    否応もなく事件に巻き込まれる主人公。

    何とも不思議な空気が流れる文体で、
    緊迫したシーンでは改行を多用する森氏らしい面も。
    地の文がわりとゆったりしたテンポなので、
    いざという時のドキドキ感はハンパない(^ ^

    ミステリ好きは皆そうだと思いますが、
    途中で「もしや、こいつが犯人では」とか
    「あ、これはこういう『意外な展開』かな」とか
    予言者となりつつ読み進めるようになる。

    当然、その予想は当たったり外れたりして、
    外れると「見事などんでん返し」などと言って
    喜ぶのがミステリ読みだったりするのですが...

    この作品は、途中で「もしや」と思った予想が
    「全部当たっている」というウルトラC(^ ^;
    矛盾しているものも含めて、全部(^ ^;

    しかもなお、たたみかけるように襲ってくる、
    私の予想の斜め上を轟音で飛び去るような展開(^ ^;

    かなり「反則」に近い叙述トリックではありますが、
    あ、そう言えばあの違和感の正体はこれだったか、
    と後から気づくように伏線はきちんと張られている。

    文庫版は、萩尾望都氏の解説が秀逸。
    ネタバレしてるので、必ず読後に見ること。
    「あ、そういう意味もあったのか」と気づき、
    すぐ再読したくなること請け合いです(^ ^

  • 『女性にしては美しすぎる』

    テーマはaime。主な舞台が日本でも米国でもなく、フランスなのが珍しいなと思ったけど、そういう理由だったとは。該理由により舞台にはなり得なかったドイツや日本の警察官とのやり取りが醸し出す空気もまた趣深い。「美しさ」と「狂気」というのは、どうしてこうもシンクロナイズするのだろう。しかも、その「狂気」が冷静で、かつ無自覚であればあるほどに、その「美しさ」を際立たせる。まさに、小説にしては美しすぎる。

  • この話の良いところは、森博嗣の理想的な超人が出ないところですね。
    この話の悪いところは、トリック自体はともかく、そんなに都合いい事あるかな?って感じなところですね。
    あと個人的なツボとして、タイトルセンスが最高。森博嗣はタイトルが一番好き。

  • ミステリーとしても、耽美小説としても、物足りない感じがする。
    殺人事件が国をまたぎ、移動しすぎたせいだろうか?
    人物像も客観的すぎて、主人公や美貌の青年もあまり魅力的に描かれていなかった。ストーリーは惹かれるのに勿体ない。

  • 耽美。

    そう思いました。

  • なんだか不思議な感じのする本。
    主人公はフランス人なんだけど、無国籍な雰囲気が漂う。それが大きなスパイスになっているような気がします。殺人事件なのに穏やかな雰囲気で進んでいく物語も最後のどんでん返しには、驚かされ引き込まれました。

  • 【あらすじ】
    パリで連続殺人事件が起こった。その発端となった女優殺害事件の現場で、両手を縛られて拘束されていたのは、重要参考人のリオン。彼は「神が殺した」とだけ証言するが、結局真犯人の手がかりは掴めないままだった。やがて起こった次の事件でも、ピアニストが絞殺された現場にはリオンがいた。たったひとつのヒントは、彼の異様なまでの美しさだけ。舞台はフランクフルトから東京へ移り、インターポールによる捜査が始まる。

    【感想】

  • 女にしては美しすぎる、美貌の青年をめぐる一連の事件。下手すると昼メロになりそうな愛憎劇だけど語りは淡々としていて熱は低い。最後に驚いて、主人公が語ったことや語らなかったことを後からあれこれ考えるのも楽しいです。面白かった!

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