海よりもまだ深く (幻冬舎文庫)

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  • 幻冬舎 (2016年5月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424739

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海よりもまだ深く (幻冬舎文庫)の感想・レビュー・書評

  • タイトルと同名の『海よりもまだ深く』が映画の公開になっているのを見て気になったので手に取りました。

    うだつの上がらない主人公の良多の日々の暮らしには
    少し呆れつつも、いつか現実を見てくれるのではないかと期待しながら読んでしまいました。
    現実にこんな人と一緒にいたら苦労してしまうと思いますが、小説だからと割り切れて客観的に見れるところがあるので楽しみというより観察をしながら読んでいた感じでもあります。
    あまりにも現実からかけ離れているのでまるで、
    子供みたいで可笑しくなるほどでした。
    11歳の息子の方がかえって大人のように思えてしまいました。
    逆に妻をはじめ良多の母親などと女性陣は
    現実をしっつかりと見据えているので、
    言葉の端々に名言を語っています。
    特に年老いた母親からの言葉はじわじわと心に響いてきます。

    映画の中でも4つの名言が出てくるようです。
    4つの名言
     「愛だけじゃ生きていけないのよ、大人は」

     「幸せってのはね・・・何かを諦めないと手に出来ないもんなのよ」

     「そんなに簡単に大人になりたい大人になれると思ったら大間違いだぞ!」

     「誰かの過去になる勇気を持つのが、大人の男ってもんだよ・・・」

    物心ついて頃に将来なりたかったものが誰しもあるかと思います。
    その目標に向かっていても何かの原因でなれなくて、
    そのまま大人になってしまったという人達も多いかと思います。
    目標があり理想を追うことは良いことですが、
    やはり限度というのがあるので何処かで諦めなければならないです。
    そんな複雑な胸中をどこで切り返せるのか・・・
    人生にはそんな大切な岐路がいくつかあるので
    それを何とか遅くなっても気付いて歩き出せた良多の姿が少し微笑ましくも思えました。
    これが出来たのも少し崩れかかった家族がある出来事がきっかけで歩み出せたので温かい気持ちになりました。

    どこか可笑しく、どこか懐かしくて時間の流れがゆったりとして改めて家族の温かさ、大切が味わえた作品でした。

  • 読了。映画もDVD め見た。小説で細かい背景が、わかって良かった。主人公と別れた奥さんは、なんとか元に戻って欲しいと切実に思った。主人公は最低かもしれないが、許されない人にも見えなかった。

  • 映画観てから読むと、映画のセリフにはない心情が文章として書かれてあるけど、されが意外に思うことはなにもなく、セリフなしでそれを表現できている映画は凄いな、と思った。

  • H28.12.31 読了。

    読み終わっての第一声は「おもんな!!」。

    文章も読んでいて疲れた。
    なんか小説?というよりセリフ集?って感じ。

    終わり方はこれで良いの??
    うーん。

    この話のテーマは???

    うーん。

  • 今度DVDがレンタルされるということで、事前に小説を読んでおこうと思い読みました。小説はとても読みやすく、思ったよりもあっさり読み終わりました。

    この本を読んで印象に残ったことは二つありました。

    ひとつは「母親の偉大さ」です。主人公の母親がダメダメな主人公(息子)を肯定する姿勢や発言にが印象的でした。また主人公の別れた妻に、元の関係に戻れないかと訴える場面では、目頭が熱くなりました。母親が主人公に対して抱いている愛や情の深さを強く感じきました。私は母親と普段から話す機会が多いので、母親が私を含めた子供に対して深い愛情を持って接してくれていることをよく感じます。小説の母親と私の母親とがリンクするところがあり「母親はすごいなぁ」と思いました。

    もうひとつは「身近な人の存在の大切さ」です。主人公は結婚生活中には家庭を顧みずに自分勝手に散財していましたが、そのことが理由で離婚します。しかし、離婚後は元妻や息子が気にかなり、ストーカーまがいの行動に走ります。幸せは身近にあるときにはそのありがたみに気付かない。けれどもなくなってからそのことに気付いても、もう遅い。身近な人の大切さは気付くことは簡単そうで実に難しい。距離が近い分嫌なところが目に付くことも多いですしね。。。そんなことを感じていました。

  • 周りの人たちがあまりにも優しすぎる。淑子おばあちゃん、町田くん、そして千奈津姉さん、響子さんも冷たく接しているようでちゃんと愛がある。それがこの物語の救いだと思う。
    普通なら主人公は早々に見捨てられている。良多は幸せだが、それに気づいてるのかな?

  • 2016.7.21読了
    是枝さんの著書も映画も大好きだけど、これはちょっと苦手だった。

  • 主人公の良多に始終呆れてた。家族に大切さ、親の大切さ、気づくの遅すぎない?どれだけ自分勝手なのか。「そして父になる」もそうだったけど、やっぱり男性のほうが子どもなのかなあ(そういえば同じ名前)。父の硯を売らなかっただけマシなのか。違う違う、普通の人はそんな大事なもの売りませんって!

    これを阿部寛主演で映画化したのか。。もっと温かい話にでき上がってることを祈ります。

  • 読むのではなく,映画館で観てきた.

    狭くて深い映画だ.埼玉の団地というローカルな狭い世界を舞台に,人生における,普遍的なテーマの深いところをタッチする。

    みんな優しいんだよ.ダメなとこもあるけど.実際だめだったりするんだけど.そこが泣けてくる.だってそれがみんなの人生だから.

    エンディングテーマ,ハナレグミの深呼吸がまたいいだ.

    素敵な映画をありがとう.

  • 海よりも深い愛を、経験できることはとっても幸せなことだなぁ。
    表面から見える分かりやすい愛以外にも、見えないところで存在してる愛がこの世界にはたくさんあるんだろうな、と思った。

  • ギャンブル好きな主人公を軸に親子、夫婦関係を描く。愛される要素があったとしても、やっぱりだらしないな、この主人公は。老いていく母親の様子が寂しい。

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海よりもまだ深く (幻冬舎文庫)の作品紹介

15年前に文学章を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見ようとしない良多に愛想を尽かし、出て行った元妻。父親に似ることを恐れる真面目な11歳の息子。そして、46歳の良多を未だ「大器晩成」と優しく見守る母親。そんな元家族が、ある台風の夜を共に過ごすことになり…。

海よりもまだ深く (幻冬舎文庫)はこんな本です

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