地図を破って行ってやれ! 自転車で、食って笑って、涙する旅 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425033

感想・レビュー・書評

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  • 本来の目的を忘れて人との出会いのために何かを始めるのは嫌いだ。
    自分のすべきことを蔑ろにしてしまうし、真剣にその何かに取り組んでいる人に対して失礼に思えるからだ。
    成すべきことを成そうとしているうちに出会う人たちこそが出会うべき人だと思っている。
    基本的にはそう考えてはいるが、やはり人との出会いは変化をもたらしてくれる。
    人との出会いや再会を目的に旅や他のことをしてみるのもいいものだと思うことができた。

    この数年間、自分の訪れたことのある地が次々に災害に見舞われている。
    何か不幸をもたらすものが自分にあるのではないかと思ってしまうほどだ。
    いろんな場所に行っているのだから当たり前のようにも思えるのだが、1度自分が見た景色が変わってしまっているのではないかと思うと募金箱にお金を入れるくらいしかできないが、何かしなければと思う。
    再訪の旅というのもきっといいものになりそうだ。

  • いっつもおんなじ、もう飽きた。
    だけど最後の岩手県は平常心では読めなかった。あの時の記憶に触れるだけでいつも必ずおかしくなる。これをトラウマと言うのだろうか…

  • 旅先の居酒屋や喫茶店に、臆せず入っていける度胸はうらやましい。そこで人見知りせず打ち解けられる姿勢も。
    進むか泊まるか、寄り道するかやめておくか、そんな二択に出会えばだいたいダメモトで!という気合いで道を選ぶところもいいなぁと思う。
    大津波に見舞われた場所を、直前に訪れていたというのがまた・・・。
    震災の後にまた行って、はげしく揺さぶられる心のうちもつづられていて、やるせない。
    旅をし続けるということは、いくつもの場所の変化を見続けるということでもあるんだな。傍観者の立場であることが、よく作用するときもあれば、そうでないときもある。

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著者プロフィール

1969年和歌山県生まれ。旅行エッセイスト。大学卒業後、自転車で世界一周を達成し、その体験を綴った初の著書『行かずに死ねるか!』
(実業之日本社)がベストセラーに。世界一周自転車ひとり旅シリーズの3部作は中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、
国内外で累計30万部を超える。現在は旅、自転車、食を中心に執筆活動を行なっている。
著作はほかに『洗面器でヤギごはん』(幻冬舎文庫)『大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!』
(小学館)など。

「2020年 『自転車お宝ラーメン紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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