地図を破って行ってやれ! 自転車で、食って笑って、涙する旅 (幻冬舎文庫)
- 幻冬舎 (2016年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344425033
感想・レビュー・書評
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本来の目的を忘れて人との出会いのために何かを始めるのは嫌いだ。
自分のすべきことを蔑ろにしてしまうし、真剣にその何かに取り組んでいる人に対して失礼に思えるからだ。
成すべきことを成そうとしているうちに出会う人たちこそが出会うべき人だと思っている。
基本的にはそう考えてはいるが、やはり人との出会いは変化をもたらしてくれる。
人との出会いや再会を目的に旅や他のことをしてみるのもいいものだと思うことができた。
この数年間、自分の訪れたことのある地が次々に災害に見舞われている。
何か不幸をもたらすものが自分にあるのではないかと思ってしまうほどだ。
いろんな場所に行っているのだから当たり前のようにも思えるのだが、1度自分が見た景色が変わってしまっているのではないかと思うと募金箱にお金を入れるくらいしかできないが、何かしなければと思う。
再訪の旅というのもきっといいものになりそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いっつもおんなじ、もう飽きた。
だけど最後の岩手県は平常心では読めなかった。あの時の記憶に触れるだけでいつも必ずおかしくなる。これをトラウマと言うのだろうか… -
旅先の居酒屋や喫茶店に、臆せず入っていける度胸はうらやましい。そこで人見知りせず打ち解けられる姿勢も。
進むか泊まるか、寄り道するかやめておくか、そんな二択に出会えばだいたいダメモトで!という気合いで道を選ぶところもいいなぁと思う。
大津波に見舞われた場所を、直前に訪れていたというのがまた・・・。
震災の後にまた行って、はげしく揺さぶられる心のうちもつづられていて、やるせない。
旅をし続けるということは、いくつもの場所の変化を見続けるということでもあるんだな。傍観者の立場であることが、よく作用するときもあれば、そうでないときもある。